RISE 1882025年5月31日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第11試合)RISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R〇安本晴翔(橋本道場/王者)KO 2R 2分13秒×國枝悠太(Never mind/9+nine plus lab/挑戦者・同級3位)
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、INNOVATIONスーパーバンタム級王座、KNOCK OUT-REDフェザー級王座、WBCムエタイ日本統一フェザー級王座を次々と獲得。2022年7月からはRISEに参戦し、2024年10月に門口佳佑を判定で破り第6代RISEフェザー級王座に就いた。2025年1月、ワン・シャンチンを判定で破り、戦績は33勝(15KO)4敗2分1無効試合。
國枝はMA日本キックボクシング連盟を主戦場にしてキャリアを積み、2021年1月からKrushに参戦、9月にはK-1初参戦。2023年1月に関西の格闘技イベント・AJKNのフェザー級王座を獲得。3月に大岩龍矢にKO負け、これがK-1グループでの最後の試合となった(4勝4KO5敗)。10月は韓国でク・テウォンに判定負け、12月にAJKNでデッディオに判定勝ち。2024年3月にはMAでRISEランカーの平野凌我にTKO負けを喫した。9月にRISE初参戦で第4代RISEフェザー級王者・梅井泰成を判定で破り、戦績は15勝(9KO)11敗3分。
1R、回り込もうとする國枝に安本は右ストレート、左ロー、右カーフ。國枝が右ストレートを打ってくると安本はバックステップでかわす。ワンツーも同じくかわすと前へ出て右カーフ、コーナーへ詰めての左三日月と右カーフ。安本の右カーフで國枝の左前足が流れ始める。
安本は左三日月を蹴ると、すぐに左ハイキックへ。これでダウンを奪う。笑顔を浮かべて立ち上がった國枝に、安本はもう一度左三日月を蹴ると続いて左ハイキックで2度目のダウンを追加。
立ち上がった國枝に左ミドルハイ2発から左ハイキックの3連打。國枝はバッタリと倒れ、安本の見事なKO勝ちとなった。
安本はマイクを持つと「やっとKO出来ました。マジで戦ってくれた國枝選手ありがとうございました。今回、幸楽苑様がスポンサーについてもらって、本当に落とせない凄い大事な試合になったんですけれど、しっかりKOで締められてよかったです。フェザー級は強い選手がいっぱいいるんですけれど、僕がずば抜けて強いんじゃないかなと思うのでこれからも応援よろしくお願いします」と、少し上達したマイクでアピールした。 試合後のコメントでは、11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「シュートボクシング創設40周年記念大会」の『S-cupワールドトーナメント』に「オファーがあれば出ます」とした安本。戦績の4敗のうち3敗はいずれもシュートボクサーに付けられたものであり、SBは安本にとって“鬼門”。今後の動向が気になるところだ。
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▼セミファイナル(第10試合)ミドル級(-70kg)3分3R延長1R×モトヤスック(JKA/同級3位、WMOインターナショナルスーパーウェルター級王者)判定0-3 ※28-29×3〇髙木覚清(RIKIX/初代Bigbangミドル級王者)
モトヤスックは2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争いジャパンキック認定ウェルター級王座に就いた。強烈な右ストレートと左フックを武器に、2022年9月にはWMOインターナショナル・スーパーウェルター級王座も獲得。
2023年3月には初参戦のRISEで憂也を延長戦で破り、10月にはRISEでT-98にも勝利と連勝街道を驀進していたが、2024年4月の『RWS』でサジャド・ヴェナムムエタイにTKO負けで連勝はストップ。さらに7月のジェット・ペッマニー戦、10月のサモ・ペティ戦と3連敗中。 髙木は2019年9月のRISEで宮城寛克と引き分け、2020年11月の『スーパービッグバン2020』では第3代RISEミドル級王者・森田崇文から判定勝ちの金星を奪っている。2021年2月のNO KICK NO LIFEでは緑川創に挑むも判定負け。その後、岡山ジムからRIKIXに移籍して2024年3月にBigbangウェルター級王者の大輝に挑戦、判定勝ちを収めて新王者となり、12月にはK-1グループの山崎陽一をTKOに破り初防衛に成功した。
1R、モトヤスックが右ローを蹴っていき、髙木は左インローと右ロー。左フック、左アッパーのモトヤスックも髙木は左ボディ。モトヤスックが右ボディストレートを打てば、髙木も同じ技を返す。モトヤスックのジャブには髙木が左ミドル。
2Rもモトヤスックは強い右ローを中心に蹴っていく。髙木は前へ出て左ボディ。モトヤスックはロープを背負いながらも左フック、左ミドルを当てていく。ラスト10秒でモトヤスックがパンチをまとめ、左三日月もヒットさせて優勢を印象付けた。
3R、リング中央で左右フックとボディを打ち合う両者。そこから髙木が前へ出ていく。ムエタイの前足を払う崩しを見せる髙木はワンツーと崩しを混ぜて前へ出ていく。崩しでモトヤスックにマットに手を着かせる。髙木はその崩しから左ハイキック、これが見事に決まり、ダウンを奪う。
ラスト30秒。髙木は右アッパー、左ボディ。またも崩しを使う。パンチと崩しを混ぜる髙木。判定3-0で髙木が勝利し、笑顔で両手を広げる。
髙木は「次、サモ・ペティ選手しかいないですよね。今年中にお願いします。魅せる試合をするので」と、サモ・ペティ戦をアピールした。
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▼第9試合 ミドル級(-70kg)3分3R延長1R〇宮城寛克(赤雲會/同級7位)判定3-0 ※30-27、30-28×2×中島将志(新潟誠道館/同級9位)
▼第8試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R〇長谷川海翔(誠剛館/同級2位、第4代DEEP☆KICK-53kg王者)判定3-0 ※30-26×2、30-27×横山大翔(拳心會館/同級4位、Stand Up King of Rookie 2023 -53kg級優勝)
▼第7試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R×末國龍汰(フリー/フライ級4位)KO 2R 2分02秒〇棚澤大空(TEAM TEPPEN/同級6位、第7代DEEP☆KICK-53kg王者)
▼第6試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R〇藤井重綺(Team+1/同級7位、STRIKE NEXUS初代スーパーフェザー級王者)判定3-0 ※30-26×3×末永愛士(kickboxing Academy Sapporo)
▼第5試合 第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント一回戦① 3分3R延長1R〇辻井和花(BRING IT ONパラエストラAKK/元KROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級王者)判定2-0 ※29-28、29-29、30-28×岩永唯伽(OISHI GYM)
▼第4試合 第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント一回戦② 3分3R延長1R×奥村琉奈(OISHI GYM/同級3位)KO 1R 2分27秒〇島田知佳(team VASILEUS/同級8位)
▼第3試合 ライト級(-63kg) 3分3R〇岩城悠介(RIKIX/元WPMF世界スーパーフェザー級王者)判定2-0 ※30-29×2、29-29×原口アンドレイ(TEAM TEPPEN)
▼第2試合 ライト級(-63kg)3分3R×窪山 昂(リアルディール)KO 3R 0分28秒 ※カーフキック〇雅志(RIKIX)
▼第1試合 ミニフライ級(-49kg)3分3R〇愛弥(NEXT LEVEL渋谷)判定3-0 ※30-29、29-28、30-28×寺田佑佳(GRAB/Queen's Fight 2024 フライ級王者)