今、クレベルがジムでみんなのモチベーションをすごい引っ張っている
──今回セコンドは?
「怪物君(鈴木博昭)とクレベル(コイケ)です」
──クレベル選手の前戦は、シェイドゥラエフ選手が打撃も強くて、得意の展開に持ち込む前に終わってしまいました。あの試合を、サトシ選手はどう思っていましたか?
「もちろん悲しいですね。1回だけミスして、パンチをもらって、すぐにレフェリーが入って止めて……、それが残念なんですけど、何より一番に悲しいのは、クレベルが一生懸命練習して、アメリカに行ってやってきたことを何も見せられてないから。だからもう彼の気持ちが分かるんですよね、一番悲しいポイントが。今はもう負けは気にしていなくて。もうしょうがない、選手には勝ち負けがあるから。でも、一番悲しいポイントが、何も見せないで終わること。本当に、できるかできないかはわからなかったから。
でも、良かったのは、やられてから彼(クレベル)の(試合に対する)気持ちが変わらなくて、次の日にはもう『練習したい』って。前はよくいろいろ、『いつか引退を考える』とか(クレベルが口にしていたが)、今はその気持ちがちょっとなくなったみたいですよね。だから良かったのは、今、ジムでみんなのモチベーションをすごい引っ張っていますね。それだけは良かった、嬉しいですね」
──タイトルマッチ後、シェイドゥラエフ選手に本誌でインタビューをしたところ、フェザー級の選手が相手のいない状況になったら、ライト級のチャンピオンとやりたいと。
「とりあえずは気にしないです、もちろん。うん、来るなら来てもいいけどね。でもまだまだね、みんなが見たいと思うような対戦選手がフェザー級にはまだ多いですよね。リベンジ戦もあるし、もうあと3、4人くらい強い選手がいるでしょうから」

【写真】韓国大会出場のサトシ、右の鈴木博昭は6月14日の北海道大会で山本空良と対戦する。
──(隣にいた)怪物君がやってくれるかもしれません。
鈴木 ああ、もともと一番最初に(シェイドゥラエフが)来るとなった時、『誰がやる?』みたいに言っている頃、マネージャーに『だったら、(自分が)やらして』って言ったのを覚えてます。『何者か知らんけど』って。
──サトシ選手は今後ライト級でどうしていきたいという展望はありますか?
「今回またタイトルマッチじゃないから、次のことは本当にわからない。今たくさんのライト級選手がRIZINに集まってきているから、みんなが誰と見たいのか、誰と試合したら面白いのかということで、私はもう誰でもいいなと思います。うん、どっちでも。いつも私は相手を選んでないから。だから問題ないです」
──韓国の地で、キ・ウォンビン選手とどんな試合を見せたいと思っていますか?
「面白い試合を見せたいです。いつもみんながびっくりする試合を見せたいから。皆が待っていたような試合ではなくて、面白い試合ができたらいいですね」
──ケージでの試合になりますが、何か懸念点などありますか? 前回ケージだったのは……。
「1年前ですよね。(中村)K太郎戦です。まあ、あんまり変わらない。私は、どっちでもいいですよね。グラップラーはケージが好きですよね。私もグラップリングの選手だから。もちろん、ケージには私のスタイルの方がいいんだけれど。でも私、これまではあんまりそんなにケージを使う所は見せていない。だからうん、ケージでも、リングでも、どっちでも大丈夫です」



