K-1K-1
K-1
レポート

【Krush】谷川聖哉が延長戦で山口翔大を振り切り新王者に、トファネリが塚本拓真をローキックでKO、体重超過の鬼山桃太朗が豪快フックで失神KO勝ち、白幡裕星が長野翔との大接戦を制す!西元也史が約3年ぶり勝利、山本直樹がワンサイドで鮮やかKO勝ち、岡嶋形徒がTATSUJIN王者からダウン奪う、銀次が接戦を制す、ケイトが約2年ぶり参戦で判定勝ち

2025/05/25 17:05
Krush.1762025年5月25日(日)東京・後楽園ホール ▼メインイベント(第9試合)【千原整骨院 Presents】第3代Krushクルーザー級王座決定戦 3分3R延長1R○谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)=89.8kg延長R 判定3-0 ※10-9×3×山口翔大(GENESIS/TEAM3K)=89.6kg※谷川が第3代王座に就く。  谷川は空手で第1回&第3回真正会全日本選手権大会重量級優勝など数多くの実績を残し、2017年5月にキックボクシングでプロデビュー。2020年3月よりK-1 GROUPに参戦すると2021年7月の「第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」、2022年4月の「K-1無差別級トーナメント」でいずれも準優勝。8月にはK-Jeeとのクルーザー級日本最強決定戦で勝利した。  ミドル級まで階級を下げて臨んだ2024年3月の「初代Krushミドル級王座決定トーナメント」準決勝でブハリ亜輝留に敗れると、8月にはクルーザー級に戻りRUIを初回KO。10月の無差別級アジア予選ではクォン・ジャンウォンに判定で敗れた。12月には実方宏介を初回KOして再起。戦績は13勝(6KO)10敗1分。また、4月には元K-1ラウンドガールの堀尾実咲と結婚したことを発表した。  山口は空手をバックボーンに持ち、白蓮会館の全日本大会で5度優勝。300超の流派・団体が加盟するJFKO全日本大会では、2018年と2019年の重量級を連覇。2019年には新極真会の世界大会の日本代表に選ばれ、世界の強豪と戦った。2022年に白蓮会館を退会し、キックボクシングに挑戦。  2022年9月からKrushに参戦して7勝(3KO)無敗の快進撃を続けていたが、2024年10月のK-1 WORLD GP 2024無差別級アジア予選でエロール・ジマーマンにKO負けで初黒星。欠場者が出ての敗者復活で12月の「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」に出場すると、1回戦でクラウディオ・イストラテに反則勝ち、準決勝でフェン・ルイに判定で敗れた。戦績は8勝(3KO)2敗。  1R開始と同時にブロックを固めて前へ出る山口に、谷川は前へ出て右ボディ。右ローを蹴る山口にも右ボディ、ローも蹴る。離れると左右の蹴りを上下に蹴っていく谷川、山口が近付くと右ボディを入れる。山口もしつこく右ローを蹴るが、そこへ谷川は必ず右ボディのリターン。谷川が上手く戦った印象。  2Rは山口が左右フックで前へ出る。それを前蹴りでけん制する谷川は、山口が右ローを蹴ると右ボディのリターン。両者とも胸を合わせて膠着する場面が多く、ホールディングの警告を受ける。谷川は突き放してヒザ。谷川が右カーフ、右ミドル。山口は右フック。ステップを踏む谷川。それでも両者胸を合わせて膠着してしまう。  3R、谷川が左三日月、山口は右フックで前へ出るが両者胸を合わせてホールディングの注意を受ける。膠着になると互いにヒザを蹴るが、谷川は突き飛ばしての蹴りも。谷川が右ローを2発、両者密着してヒザ。山口の右フックに谷川がボディを返したところバッティングとなり、試合は中断。  再開後、右カーフを蹴る谷川に山口が接近しての左右フック。胴廻し回転蹴りを放つ谷川だが不発。  本戦の判定はジャッジ1名が谷川を支持したがドロー。延長戦へ。谷川がローを蹴り、パンチに行くと山口もパンチを出して両者膠着。谷川が右へ回り込み、右ボディを打つ。山口の右ローに谷川が左フックを当てる。組み際にワンツーもヒットさせる谷川。ジャブから右ローの谷川に山口も連打を返す。最後は谷川が胴廻し回転蹴り、右ハイキックで印象付けた。  判定は3-0で谷川が勝利。マイクを持つと「ベルト獲るまで時間かかって。日本最強だけど外国人に勝てないと言われてきたけれど、重量級で僕が日本人最強だと思うので。気を抜かずに頑張るので応援してください」と語った。  するとここでシナ・カリミアンがリングに上がり、何事かと思われたが「お疲れさまでした。いい試合でした。私は6月14日の試合あります。もっともっと頑張ります」と、谷川に祝福の言葉とRIZINでの試合アピール。  谷川は「実はシナとは交流があって、僕がオランダに行った時に一緒にいて困った時に声をかけてくれて、本当はいい人なので応援お願いします」と、カリミアンとの心温まるエピソードを公開した。 [nextpage] ▼セミファイナル(第8試合)-66kg契約 3分3R延長1R×塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)=66.0kgKO 3R 0分47秒 ※左ローキック○ヴィトー・トファネリ(Brazilian Thai/闘英館/FIGHT DRAGON -70kg王者)=65.8kg  塚本はK-1アマチュアを経て、2018年9月にKrushでプロデビュー。2019年10月から2021年6月まで3連敗を喫したが、2021年11月の川島康佑戦から2023年1月の大野祐志郎戦まで5連勝。「第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では準決勝で小嶋瑠久に敗れるも小嶋の棄権で決勝へ進出。稲垣柊にTKOで敗れた。2024年1月に近藤魁成、8月には不可思から判定勝ちを収めている。前戦は2025年4月に岩﨑悠斗にKO勝ち。戦績は9勝(3KO)7敗2分。  トファネリは世界闘英館空手道選手権大会70kg未満級優勝。MMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月の『RISE』で直樹に判定負け、2020年7月のRISEで原口健飛に敗れたが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。2020年11月のK-1に初参戦し、ウェルター級で野杁正明に判定負け。スーパー・ライト級に階級を落とした2戦目では元Krush王者・鈴木勇人からTKO勝利を収めた。しかし、その後は2023年3月の近藤魁成戦までK-1 GROUPで5連敗中。2024年12月8日に福岡で行なわれた『KING OF STRIKERS ROUND 44』ではWBKF世界スーパーウェルター級王者となっている。戦績は17勝(12KO)17敗2分。  1R、前へ出て左右のローを蹴るトファネリに塚本はワンツーとヒザ。アグレッシブに左ローを中心に蹴るトファネリ、塚本も右カーフで応戦。右ミドルを連打する塚本だが、トファネリが強烈な右フック。身体が泳ぐ塚本にトファネリはパンチで襲い掛かり左ロー、バックハンドブロー。塚本はヒザを蹴るがトファネリにプッシュされてバランスを崩し、左ローで転倒。左ローのダメージが明らかに。  2R、トファネリの左ローに大きくバランスを崩す塚本。右ミドルを蹴っていくが、その右足へトファネリが集中放火。塚本は右カーフを連発、トファネリをワンツーで迎え撃つと、トファネリはアッパーを突き上げる。塚本が右カーフの連打、トファネリは右ストレートから左ロー。前に出るトファネリを塚本が手を伸ばして抑えるが、そこでトファネリが右フック。  大きくグラつく塚本へトファネリが左右フックでラッシュ、左ローでダウンを奪う。トファネリはコーナーへ詰めて仕留めに行くが、塚本は右ストレートで耐えた。  3R、右カーフ、右ミドルを蹴る塚本にリターンの右ローを蹴るトファネリ。塚本が蹴った右カーフにトファネリが左ローを返すと塚本が棒立ちになり、そこへトファネリがダメ押しの左ロー。ここでレフェリーがストップした。  トファネリはマイクを持つと「塚本選手めちゃ強い。今度の試合は勝ってください。KOで勝てて嬉しいです。押忍」と流ちょうな日本語でマイクアピールした。 [nextpage] ▼第7試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R○鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第6代Bigbangスーパーバンタム級王者)=体重超過KO 2R 2分28秒 ※右フック×齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)=55.0kg 鬼山は前日計量で契約体重-55kgから1.5kgオーバーでクリアすることが出来ず、減点2から試合開始、齊藤8オンス・鬼山10オンスのグローブハンデ、ファイトマネーから30%没収。  1Rが始まると同時に鬼山が前へ出て距離を詰めるが、齊藤はジャブ、左インロー、鋭いテンカオで迎え撃つ。右フックを打つ鬼山に齊藤はブロックして攻撃を返す。特にテンカオは強烈。  鬼山の左ボディには左フック。齊藤がジャブ、左ミドル、前蹴り、カカト蹴り、右ハイからの右フックと多彩な技を繰り出す。鬼山の左フックにはスリッピングアウェー。  2R、前に出て右フックを振っていく鬼山に齊藤は前蹴り、隙あらばアゴにまで上がってくるヒザ。そのヒザを太もも、腹にも突き刺す。テンカオ、前蹴り、ジャブで、顔面前蹴りで先手をとる齊藤。しかし、前蹴りを出して踏み込み右ストレートを打ったところに不用意に左フックをもらい、ダウンを喫する。  このチャンスに鬼山は前へ出て、ジャブで齊藤にロープを背負わせると右を打ち抜き、齊藤は前へバッタリと倒れて失神。鬼山が豪快なKO勝利を収めた。齊藤はしばらくリングから降りられないほどのダメージを負った。 [nextpage] ▼第6試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R○白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/初代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)=53.0kg判定2-1 ※9-10、10-9×2×長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)=53.0kg  白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2021年2月にはKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座も奪取。2022年3月、RIZINで吉成名高に挑むもTKOで敗れている。2023年2月にKrush初参戦で第6代Krushバンタム級王者・吉岡ビギンを判定で破った。2024年は「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」決勝に進出するも黒川瑛斗に敗れ王座戴冠ならず。2025年1月、林佑哉に判定勝ちで再起。戦績は17勝(1KO)6敗1分。  長野は2022年8月にデビューし、これまで7勝1敗。唯一の黒星は2023年5月に大夢に付けられたもの。2024年10月、安尾瑠輝との再戦に勝利して2025年1月に大夢とのKrushフライ級タイトルマッチが決まっていたが、感染症により無念の欠場。今回、階級をバンタム級に上げての再起戦を迎える。  1R、サウスポーの白幡は右へ回り込みながら左ロー、長野は右ミドルを蹴って右ストレート。右カーフ、左インローを蹴る白幡へ長野は前へ出てワンツー。蹴りを多用する白幡に、右ストレートを狙う長野という図式だ。ワンツーから飛びヒザを放つ長野、白幡もヒザで応戦。  2R、白幡はジャブから左右カーフ、長野の返しの右ストレートは左手でしっかりブロック。ならばと長野は左ボディのダブルから左フック。長野も右ミドルを蹴っていくが、白幡が右ローをリターン。白幡が左ストレートもヒットさせて距離を支配している。  3R、白幡は声を発しながらジャブ、左ミドル。長野のリターンのワンツーはしっかり両腕ブロック。一発蹴ってはブロック、一発打ってはブロックを徹底する白幡。長野のワンツーはほとんどブロックの上から叩く状態に。ならばとボディを攻める長野。白幡も左ボディストレートからヒザ。長野の右アッパーが白幡のブロックを突き破って決まる。白幡のヒザには右フックを合わせる長野。  本戦の判定は30-30×3と両者全く譲らずのドロー。延長戦へ突入する。ミドルの蹴り合いから、長野が超接近戦でパンチを当てていく。白幡は長野の右ストレートにカウンターのテンカオ。前へ出る長野のパンチをブロックする白幡だが、長野の手数が多い。白幡はヒザと左ミドルで応戦。白幡のヒザ、左ミドル、左右連打に長野が必ず返す形となり、片手で白幡のガードを抑えてのアッパーも決まる。攻撃を止めない長野に白幡も応戦し、白幡の左右フックがヒット。  判定は2-1と割れ、白幡が勝利。大接戦を制した。 [nextpage] ▼第5試合 -61kg契約 3分3R延長1R○西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)=60.9kg判定3-0 ※30-28×3×紀州のマルちゃん(武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王者)=60.9kg  1R、サウスポーのマルちゃんは左ミドル、西川が入ってくるところに右フック。西川は強い右ロー、左カーフを蹴り、右ボディストレートを突き刺す。さらに左フック。  強烈な西元の左カーフが連打で決まり、マルちゃんは左ミドルで対抗。その左ミドルを空振りさせると西元は左ボディ。左ボディの集中打から右ストレートでマルちゃんをのけ反らせる西元。  2R、西元は薙ぎ払うような右インカーフ、右三日月。西元は左ボディと左フックで畳みかけるが、マルちゃんは左ミドル、左インローで反撃。飛び込みの右ストレートを当てるのは西元。強打を当てる西元だがマルちゃんはポーカーフェイスで耐える。  3Rはマルちゃんが前へ出ていく。右ストレートと右カーフで迎え撃つ西元は、左ボディと左フック。マルちゃんは左ミドル、左前蹴りを放ち、左右フック。  手数を増やすマルちゃんのパンチを被弾する西元は左フックを打ち返す。このラウンドは手数が多いマルちゃん。最後は西元が右ストレート、左フックで前へ出ていった。  判定は3-0で西元が2022年9月ぶり以来の勝利、連敗を5でストップした。 [nextpage] ▼第4試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R○山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)=59.9kgKO 1R 1分15秒 ※右ストレート×桝本翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)=59.9kg  山本は15勝(6KO)14敗1分のベテランだが連敗中。桝本も16勝(8KO)22敗2分のベテランでこちらも5連敗中、そのうち4つがKO負け。生き残りを懸けての対戦となる。  1R、桝本は両腕ブロックを高く上げてローを蹴る。山本は左フックと左ボディ。この左ボディが何度も決まり、左アッパー&左フックを入れてから左ボディ、倒れかかった桝本にダメ押しの飛びヒザでダウンを奪う。  左三日月から左アッパー、ヒザ、左ボディ。左フックを返してくる桝本の左ボディ、ヒザ。さらに桝本が右を打ち返そうとしたところへ右のカウンターをずばりと決め、山本がワンサイドのKO勝ちを飾った。  山本はマイクを持つと「やっと復活出来ました。まだまだ強くなります。みんなの期待に応えられるようにマジで強くなります。K-1のスーパー・フェザーのトーナメントに出ている選手たち、ずいぶん前へ行ってるので。これからも応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第3試合 -61kg契約 3分3R延長1R○岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)=61.0kg判定3-0 ※29-27、30-27×HAYATO(CRAZY WOLF)=60.7kg  岡嶋は6勝(1KO)7敗で現在5連敗中、しかも4KO負けと崖っぷち。HAYATOはTATSUJINフェザー級王者、SHIDOKAN OPEN INTERNATIONAL CHAMPION SHIP優勝の肩書きを持ち、今回がKrush初参戦。戦績は11勝(6KO)8敗。 1R、ジャブから強い右ローと右カーフを蹴っていく岡嶋。HAYATOはスピードのある右ミドルを蹴るが、岡嶋の左フック、右ストレート、右ローが強烈だ。右カーフを蹴っていくHAYATOに岡嶋が強烈な右フック。さらにパンチで畳み込んで右フックでダウンを奪う。  岡嶋は右カーフからワンツー、前に出ての右ストレート。HAYATOはクリンチで逃れてホールディングの注意を受ける。  2R、岡嶋の右カーフで転倒するHAYATO。HAYATOは右ミドルからの右ストレートを打つが岡嶋はすぐに前へ出ていき右ストレート。HAYATOの右ストレート、右カーフをもらう岡嶋は左右フックを振り回して前へ出ていくも空振り。  岡嶋は右カーフ、HAYATOは岡嶋がパンチを打とうとすると前蹴り、右カーフ。右カーフから左フックを当てたHAYATOがパンチをまとめる。  3R、岡嶋は右ローと右カーフを蹴っていき、HAYATOは左フックで迎え撃つ。離れるとHAYATOも右カーフから右ストレート。被弾も多い中嶋だが前へ出ていく。岡嶋はワンツーの空振りから右ストレートの強打をヒットさせ、HAYATOをのけ反らせる。HAYATOの左右フックに構わず前へ出てワンツーを当てる岡嶋。ロープを背負ったHAYATOには右ストレート2連打でのけ反らす。最後もパワフルな右フックをヒットさせて試合終了。  判定3-0でダウンを奪った岡嶋の勝利となった。 [nextpage] ▼第2試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R○銀次(VAINQUEUR GYM/初代KPKBインターナショナル・フェザー級王者)=57.4kg判定2-0 ※30-30、30-29×2×寺島 想(AX GYM)=57.5kg  銀次は九州の四冠王で、かつてはKNOCK OUTで龍聖と王座決定戦を争ったこともある。戦績は21勝(12KO)9敗3分。寺島は3勝(1KO)4敗で現在3連敗中。  1R、銀次は左インローと右カーフ、寺島も右カーフを蹴り返して左フックを振る。寺島の左三日月2連発に銀次は左ハイ、寺島はさらに三日月を突き刺す。右―不を蹴った銀次は右フックからの左ボディを命中させ、左ボディで攻めていく。寺島が押すように投げ倒し、銀次が後頭部を打ったため試合は中断。銀次は右カーフ、寺島は左三日月を蹴り合う。  2R、銀次はジャブを打ちながら前へ出て打ち合いを挑む。超接近戦から右フック、右ボディ。銀次が右フック、左フックを単発ながら当てていく。寺島は右カーフ、左三日月。入り込んでボディを打つ銀次だが、右カーフを蹴られる。前へ出る銀次が右ストレート、右フックをヒットさせバランスを崩す寺島。  3R、入り込んで左フック、右ストレートを打つ銀次は右カーフも蹴る。前へ出てデカ図も大井銀次に、寺島は空振りしたところへ左フック。銀次の超接近戦にブロックする場面が多い寺島。  判定3-0で銀次が勝利した。 [nextpage] ▼第1試合 女子-50kg契約 3分3R延長1R○ケイト・ウィラサクレック(WSRフェアテックス三ノ輪/M-1 JAPAN女子ライトフライ級王者)=49.8kg判定3-0 ※30-28×2、30-27×恵音(NEXT LEVEL渋谷/第3代KPKB女子バンタム級王者)=49.8kg  ケイトは2023年7月以来のKrush出場。戦績は5勝3敗。恵音は今回が初参戦となる。戦績は3勝無敗。ケイトにはぱんちゃん璃奈、恵音には小林愛三がセコンドに就いた。  1R、ケイトは足を上げ下げしてのフェイントからワンツー、恵音は右カーフを蹴る。リーチに優るケイトは右ミドルから右ストレート。恵音は左右フックで入り込んで左ミドル。恵音が入り込んでくるとケイトは離れ際に右ハイを軽くヒットさせる。リーチ差を活かしてジャブ、前蹴りで恵音を近づけさせないケイト。  2R、ケイトは右ミドルからの右ストレート、右ミドルをフェイントしての右ストレート。ぱんちゃん璃奈が近付いてくると下がりながらも右ストレート、ヒザ、前蹴りを当てる。ジャブ、ヒザ、右ストレートと一方的にヒットさせるケイト。 恵音は前へ出てパンチを当てようとするが、リーチと慎重の差はいかんともしがたい。それでもケイトにロープやコーナーを背負わせて左右ボディ、左右フックを打つ恵音にケイトは打ち下ろしの右。  3R、余裕を見せるケイトは時折ノーガードになって挑発。前に出る恵音をワンツー、ヒザで迎え撃つ。恵音はロープに詰めて左右ボディを叩くが、ケイトの右ストレートをもらう。ガムシャラに左右フックで前へ出る恵音にはヒザ蹴り。恵音は左フックで一矢抜くいるがケイトは余裕を見せ続ける。最後はワンツー、前蹴り、飛びヒザを出したケイト。  判定3-0でケイトが勝利を飾った。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第2試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R×上田咲也(HIGHSPEED GYM/K-1甲子園2022 -65kg王者)=59.8kg判定0-3 ※28-30×2、28-29○瑠唯(リーブルロア/K‐1甲子園2022 -65kg準優勝)=59.8kg  1R、共にジャブ&ロー。上田が右カーフを蹴れば右カーフを、左ボディを当てれば左ボディを瑠唯が返していく展開。上田の左フックを空振りさせた瑠唯が右フックをヒットさせ、ダウンを奪う。ワンツーで詰める瑠唯に上田はコーナーを背負いながらも右ストレートで応戦。  2R、上田が右ストレート、左フック、左ボディ、ヒザで逆襲。瑠唯をコーナーへ詰めて攻撃をまとめる。中盤以降は鼻血を出した瑠唯が反撃に転じ、右フックで前へ出ていき打ち合いに。  3R、パンチとヒザでアグレッシブに前へ出て攻める瑠唯に、上田はカウンターの右ストレート、左フック、左ボディ。的確に当てる上田だがダウンのマイナスを奪い返すほどの攻撃がなく、判定3-0で瑠唯が勝利した。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第1試合 Krush女子アトム級 2分3R○加藤りこ(K-1ジム五反田チームキングス)=45.0kg判定3-0 ※30-29×3×辰巳璃央(Team Free Style)=44.3kg  1R、サウスポーの加藤は鋭い左ミドルを蹴って先制。15歳の辰巳はパンチを繰り出して前へ出ていくが、加藤の左インロー、前蹴りに阻まれる。左ストレートも打つ加藤に辰巳はなかなか距離を詰められない様子。  2R、身体ごと右ストレートで前へ出る辰巳。加藤も左ストレートで反撃するがバッティングに。再開後も前へ詰める辰巳が連打を見舞うが、加藤も前へ出て左ストレートを当てる。両者前へ出るため再びバッティングで中断に。  3R、加藤は再び左ミドルを多用し、左三日月も蹴る。辰巳は接近してパンチを打ちたいが、近距離になると加藤がクリンチワークで打たせない。  判定3-0で加藤が2021年11月以来の勝利を手にした。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント