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インタビュー

【DEEP JEWELS】レスリングインターハイ2連覇の大井すずはなぜ、MMAに進んだのか「お父さんに『このままでいいのかな?』って言った時に──」=5月25日(日)ニューピア

2025/05/25 11:05
【DEEP JEWELS】レスリングインターハイ2連覇の大井すずはなぜ、MMAに進んだのか「お父さんに『このままでいいのかな?』って言った時に──」=5月25日(日)ニューピア

(C)GONG KAKUTOGI

 2025年5月25日(日)12時30分から、東京・ニューピアホールにて『DEEP JEWELS 49』(U-NEXT配信公式YouTubeメンバーシップ配信)が開催される(※前日計量結果)。

▼DEEP JEWELS 50kg以下 3分2R アマチュアSPルール
大井すず(和術慧舟會 HEARTS)49.10kg
渡辺真央(POLAR GYM OSAKA)49.70kg

 50kg以下のアマチュアSPルール(3分2R)で、元THE OUTSIDER王者で人気放送作家・大井洋一を父に持ち、 レスリング47kg級でインターハイ2連覇を飾っている大井すず(和術慧舟會 HEARTS)が参戦。渡辺真央(POLAR GYM OSAKA) と対戦する。レスリングの名門・日体大桜華で高校日本一となった大井はなぜMMAに進んだのか。

レスリングでチャンピオンになったからこそ、MMAはすごく難しいものだなって感じます

──レスリングでインターハイを連覇した大井選手はなぜMMAを始めたのでしょう。

「MMAを始めたのは半年前で。2年前に高校を途中で辞めて、レスリングもそのタイミングで辞めたんです。でも、何て言うんだろうな……“達成感”っていうのはまだ自分の中で無くて」

──2度、高校一になっても?

「はい。けど、それ高一と高二なんですよね。高三は出てないんですよ。学校辞めたから」

──続けていたらインターハイ三連覇だったかもしれない。最後の1年間はどうしていたんですか。

「その一年間はギャルしてました(笑)」

──ギャルをする……ということはその間は練習も何もしていなかったのでしょうか?

「ギャルなので何もしないです(笑)。そこで二年ぐらい、楽しい生活を送ってたんですけど、“なんか物足りないな”って思った時に、お父さんに『このままでいいのかな?』って言った時に、『やっぱりすずにはレスリングとか身体を動かすことが合ってるよ』って言われて連れて来られたのが、和術慧舟會HEARTSでした」

──大沢ケンジ代表のジムですね。行ってみていかがでしたか。

「大沢さんがすごいきっちり教えてくれるので、毎回練習行った時はミットを持ってくれますし、私はすごいここに入って良かったなって思ってます」

──当初は、ジムで身体を動かすことが目的だった?

「そうです。爆太りしてたんで(笑)」

──それがなぜ、MMAで試合を?

「(マイクに顔を近づけて)大沢さんにほぼ無理矢理です」

──(苦笑)。

「でも出るなら出るで、ちゃんとしたいタイプなんで。試合決まってからはちゃんと練習してます。同じ今回、試合をする彩綺選手とも練習していただいて」

──HEARTSには、レスラーからストライカー、グラップラーとさまざまなタイプがいます。レスリングは活かせていますか。

「私はレスリングを小っちゃな頃からやったんですけど、MMAだと『レスリングをやっていたら有利だから』とかいろいろ言われるんですけど、私はいまはそれは違うと思っていて、別物だと思っています。競技ももちろん違うのですが“そもそもが違うな”って感じています。だから、私はレスリングをやっていたことが、MMAに繋がってるのかなって言われたら……たぶん練習通してすごい、まだ“全然敵わないな”って思うことの方が多くて。レスリングがMMAで使えてるかどうか、って言われたら、そんなことはなく、レスリングでチャンピオンになったからこそ、MMAはすごい難しいものだなって感じます」

──キックからMMAへと移行した大井洋一さんから、そのあたりのことを習ったりすることはあるのでしょうか。

「習わないです、そこは大沢さんに任せて。でもお父さんと大沢さんは“いまこうだよ”とか“来てないよ”とかよくLINEしているようです(笑)」

──サボれないですね。では、自分のレスリングがMMAで活かせるようになるかは、練習、試合を重ねて得ていくことになりそうですね。

「はい。でも、大沢さんにはタックルの練習というより、MMAは打撃で立ち合うことから始まるから、HEARTSとしても『打撃でちゃんと行け』って言われてるんで、タックルだけじゃなくて、まずは打撃で、今回の試合だけじゃなく、今後も打撃をちゃんと見せられるようにしていきたいなと思っていて、その中でうまくテイクダウンで倒せればいいかなって思っています」

──前回のセアリ選手(住村竜市朗の娘)との試合では、柔術的な動きをするセアリ選手の寝技を凌いで、トップゲームで勝利。熱戦でした。

「はい。めちゃくちゃ強かったです」

──今回の渡辺真央選手は、アマチュアGLADIATORで、横三角での一本勝ちを極めている選手です。その研究も?

「横三を研究してるわけじゃないですけど、自分がタックル入って倒した後の動きをしっかりやっています。相手が三角に来ないように、させないようにするところを徹底的にやってきたつもりなので。そこは負けたくない」

──レスリング時代は47kg、前回は女子スーパーアトム級の49kgで、今回は50kg契約です。今後、目指すところは?

「今回、試合が4月25日頃に急遽決まったので、対戦相手を探していただくなかで50kgになったんですけど、私は44kgのベルト狙いに行きます」

──44kgということは、DEEP JEWELSミクロ級ですね。減量になります。

「もともと体重が47kgしかないんですよね」

──レスリングではほぼ通常体重で戦っていたと。

「通常で、前回49kgでやって、その時も私服で体重計に乗ってたんですけど、体重が足りてなくて。大沢さんから、『1回、44kgまで落としたら身体が大きくなるよ』って言われて、それもあるんですけど、自分が一番動きやすい体重って考えた時に、やっぱり、2、3kg落とした44kgなのかなと思ってるんで、この階級で上を目指していきたいです」

──フェイスオフでは“ギャル系女子”渡辺選手から「バチバチいきます、押忍」と言われて視線をかわしました。

「ギャルなんで怖いでーす」

──さすが放送作家の娘、オチまでつけていただきありがとうございます。まずはお二人の試合、注目します。

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