2025年5月23日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 109』(U-NEXT配信)にて、ONEデビュー戦を行うシュートボクシング世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)の決戦直前インタビューが、主催者を通じて届いた。
海人は第3試合のフェザー級キックボクシング3分3Rで、モハメド・シアサラニ(イラン)と対戦する。
ハイドレーションは武尊のアドバイスでパス
――コンディションはいかがですか?「絶好調です」
――前回を振り返って、ONE計量システムのハイドレーションはスムーズでしたか?
「計量自体は全然問題なかったのですが、計量2日前のハイドレーションテストが最初ダメで。でも、その時点で体重はクリアしていて。元々、僕は通常体重で減量はほとんどなく、水抜きとかも全然せずに行けるのですが、(ハイドレーションは)なんかダメで。武尊さんが相談に乗ってくれて、アドバイスしてくれました。それで本計量の時は問題なく、無事にいけた感じでした」
――過去5年間近く6カ月も試合間隔が空くのは初めてだと思います。意識やコンディションの面でいつもと違う感覚はありますか?
「去年の12月から試合ができてないので。そこはどうなんですかね。試合をしてみないと何とも言えない感じです。動き的にも意識的にも練習の感じでは確実に12月よりは強くなっている実感はあるし、トレーナー含めて練習してもらってる人たちにも同じ事を言ってもらえる。試合間隔がこれだけ空いたのが初めてなので、どんな感じなのかは、逆に自分自身でも楽しみな部分でもあります」
――寧ろ、充電期間的な意味合いが強そうですね。
「そうですね。大体2カ月に1回は試合させてもらってて、その間でもこう強くなった姿を見せられたと思いますが、コンスタントにやることによって、その成長の変化がまちまちだった面もあります。ただ今回は自分をあまり観ていなかった人でも、ガラッと変わって大きく強くなったのが伝わるくらいじゃないかと思っています。凄く自信があるので、その辺りは自分でも楽しみです」
――以前にタイ修行も行っていましたが、会場のルンピニースタジアムは、初めての訪問ですか?
「はい、初めてです。昔10代の時にタイに行った時にラジャダムナンに1度行ったことがありますが、ルンピニーの方はないです。試合の映像は見ていますね」
――ホーム・アウェー関係ないルンピニーの会場の盛り上がりをどう感じていますか?
「タイで格闘技と言えばムエタイで、試合が毎日行われているような格闘技が一番盛り上がっている国だと思うので、そういう中で試合ができるのは本当に楽しみです。プロ格闘家になってタイで試合をするのは、自分の一つの夢でもあったので」
――対戦相手のモハメド・シアサラニの印象は?
「上手いですよね。ムエタイルールもしっかりできるし、だからってキックルールに適用してないかと言われるとそうでもなく、しっかりキックルールにもムエタイルールにも適用している。オーソドックスでもサウスポーでも戦える、上手い選手なのかなっていう印象です」
――観客を盛り上げる彼の感情剥き出しのファイトについては、どう感じてますか?
「見せる部分というか、盛り上げる部分がしっかり分かっている選手だと思いますけど、まあ僕とやっててそこまでの余裕を出せるもんなら出してみろっていう感じす」
――警戒点はありますか?
「上手さと同時に荒い部分もある選手。相手が打ってきても構わず相打ちで打ってきてたりするところとか。(過去の試合を見ると)自分が打っている時、ちょっと油断して被弾している選手も多かったので、そういう部分はちょっとタイミングが違うのかなと、しっかり見て警戒したいと思います」
――試合展開・フィニッシュについてどうイメージしますか?
「これだけ期間が空いた中で自分がどれだけ強くなっているかに自分自身でも楽しみなので、それをしっかり見せたいという気持ちがあります。ONEに出場して勝っている選手を相手に、自分がどこまで圧倒して倒すかというのを見せたいし、寧ろ、見せないといけないと思っています。終始圧倒して、1ラウンドから倒しに行こうと思っています」
――この空いた期間、成長・手応えを感じている部分はどこですか? もしくは、この試合で何か試したいものはありますか?
「本当は3月に試合をする予定だったものが5月まで伸びて、良い意味で成長できる期間だったと思います。その3月に見せられなかった分、2カ月間でレベルアップできた部分があるので、その辺を見せたい。本当に強くなってると思うので」――同じ大会に与座優貴選手も参戦しますが、意識することはありますか?
「特にはないです。ただ、与座選手はONEと複数契約を結んで、今回そのONE初戦で燃えていると思います」
――因みに、今回はいつものロングスパッツ姿ではないですよね。
「そうなんです。キックパンツです。それがちょっと恥ずかしい。練習でも履かないので、自分がどんな姿になるか、ちょっとそこだけは不安かもしれないです。似合えへんのやろうなと。見慣れなくて変なので、ちょっとその辺は見てくれてる人たちにスルーして欲しいです」
――最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
「皆さんに見せる久しぶりの試合なので、強さの部分に対し楽しみにしていただけたら嬉しいです。そこはしっかり見せれる自信もあるし、必ず見せます」