2025年5月17日(日本時間18日)米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXにて、『UFC Fight Night: Burns vs. Morales』(U-NEXT配信)が開催された。
メインのウェルター級(5分5R)では、元タイトルコンテンダーのギルバート・バーンズ(ブラジル)と、UFC5連勝中のマイケル・モラレス(エクアドル)が対戦した。
▼ウェルター級 5分5R〇マイケル・モラレス(エクアドル)18勝0敗(UFC6勝0敗)※UFC6連勝[1R 3分39秒 TKO]ギルバート・バーンズ(ブラジル)22勝9敗(UFC15勝9敗)
ウェルター級8位のバーンズ、12位のモラレスの対戦だが、バーンズは強豪相手が続くなか直近8戦で3勝5敗で、現在3連敗中。け。38歳。
モラレスはUFC5戦全勝(3KO)の25歳でMMA17戦全勝。レスリングとムエタイでエクアドル王者になっている。2024年8月の前戦ではランカーのニール・マグニーに1R KO勝ちし、ランキング入りを果たした。
1R、ともにオーソドックス構え。身長183cm、リーチ201cmのモラレスが手のひらを相手に見せながらじりじりと圧力。バーンズは右回りで右カーフを当てる。
モラレスも右カーフを返すとバーンズが右で飛び込み。さばくモラレスはサウスポーにスイッチして前手の右フック、バーンズの左フックをかわしてオーソに戻して左ジャブを突く。バーンズは左フックを見せて右の飛び込み。かわしたモラレスはジャブから右ストレートに、バーンズは下がりながらもダッキングでかわす。
長いジャブを突くモラレス。バーンズはニータップの動きから右から左をガード上に当てる。さらに右オーバーハンドも振る。左にダックしてかわしたモラレスに、バーンズは左ロー。モラレスもオーソから左ジャブで飛び込み。さらに左ジャブ3つから右ロー。
モラレスはジャブから右アッパー、すぐに右フックで詰めると左フック、右アッパー! バーンズも左を振るが、モラレスの右から左に前傾に。そこに右を突いたモラレスに、バーンズはダブルレッグで尻を着かせて、立ち際にバックへ。モラレスは正対して右ヒジを打ち込む。
離れたモラレスは、ジャブから長い右フック、これでガードを固めて後退したバーンズに、右の打ち降ろしから左アッパーの対角攻撃でバーンズがダウン。さらにモラレスは中腰で右のパウンド5連打!
バーンズは被弾しながらも下からシングルレッグで左足首を掴むが、モラレスは足を抜くと再び右から左の連打。レフェリーが間に入った。
MMA18勝無敗、UFC6連勝としたモラレスは試合後、「これは大変な仕事だ。僕はいつも緊張しています。実際、バックステージではとても緊張しているんだ。以前、ロッカールームで言われたことがある。『自分を信じろ、自分に何ができるかを信じろ、自分の可能性を信じろ』と。そして僕たちは仕事に打ち込み、それを実現させた。母や祖母に言われたんだ。母がこのAPEXにいる。そして、その重い手を置けば、あとは歴史になると言っていた。そして、これは母への言葉なんだ。(次は誰がいい?)ウェルター級全体が僕のために出てくるはずだった。彼らはサメのように、誰もが僕の首を取ろうとすることを知っていた。でも、僕はいつでも準備ができている。彼らがどこで戦おうとも、僕が健康で準備ができている限り、準備万端だ。
この勝利は母、あなたのために、あなたの息子が素晴らしいことをしていることを知ってもらうためのもの。この勝利でエクアドルに帰れるんだ」と柔道黒帯の母に語った。