5・4東京ドーム大会で皇治とスタンディングバウトで戦ったカリミアンが今度はMMAルールに挑戦。荒東”怪獣キラー”と対戦する
2025年6月14日(土)、北海道真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催の『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』の追加カードが16日、RIZIN公式InstagramのLIVEにて発表された。
5月4日の『RIZIN男祭り』に出場した、初代&第3代K-1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)の連続参戦が決定。今回は“MMAルール”に初挑戦することが決まった。対戦相手は荒東”怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組)。

カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。同王座は2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れて手放したが、2021年3月のダイレクトリマッチでK-JeeをKOし、王座を奪還。その後は、反則勝ちも含めて5連勝。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でKO勝利も準決勝でクラウディオ・イストラテに敗れている。
2024年3月、初防衛戦でリュウ・ツァーにKO負けを喫し、王座を手放した。10月にイストラテと再戦したが無効試合、12月14日の木村太地戦も無効試合に。大晦日の『雷神番外地』に参戦し、安保瑠輝也とスタンディングバウト特別ルール(ボクシング)で対戦して話題を呼んだが判定で敗れた。2025年4月には『GLORY』に初参戦し、ヘビー級トーナメントに出場したが1回戦で判定負け。5月の『男祭り』では皇治とスタンディングバウト特別ルールで決着つかずドロー。200cm、105.8kg。戦績は16勝(8KO)5敗2無効試合。

荒東は柔道を11年間経験。タイ移住2年目にムエタイを始め、2018年から本格的にMMAの練習を開始。2019年8月にタイのFMDでプロデビュー。帰国後はGRACHANに参戦し、2023年2月、トーナメントを制してGRACHAN無差別級初代王者となった。10月にはRIZINに初参戦、貴賢神を相手に2R逆転TKO勝利でインパクトを残し10戦無敗に。しかし、2024年7月のフランス『Hexagone MMA 19』でMMA初黒星。12月、GRACHANで大場慎之介にパウンドでTKO勝ちして再起すると「僕、RIZIN、何がなんでも出たい。誰が相手でも出たいです」とマイクでアピールしていた。
カリミアンはレスリング大国イランでレスリングを2年間やっていた経験を持ち、宮田充K-1プロデューサーは「MMAも出来るよって言っていました」と会見で話したことがある。

榊原信行RIZIN CEOは「怪獣キラー選手は2年前の名古屋大会以来の参戦、2度目の参戦でありますけれど、なんとシナ・カリミアンは初のMMAルールでの試合となります。北海道でヘビー級のとんでもない体重の2人が、ド派手な試合を繰り広げてくれることを期待して、このカードを組みたいと思います」と、ヘビー級ならではの迫力ある試合を見せて欲しいと期待。
続けて「シナがきちっとMMAルールを守って戦ってくれることを期待」と、近年の試合で反則技を連発し、“イランの反則王”と呼ばれているカリミアンがまた反則を行うことを危惧していた。K-1ルールよりも制限が少ないMMAルールでカリミアンの秘めたるポテンシャルが開花するのか、それとも荒東がMMAでのキャリアの差を見せつけて圧勝するのか。



