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【KNOCK OUT】電撃参戦の元K-1王者・軍司泰斗「僕の第2章はOFGムエタイ」目指すはONEの舞台「恐怖に打ち勝ってKOで勝つ」

2025/05/13 15:05
 2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)の対戦カード第二弾発表会見が、5月13日(火)都内にて行われた。  第5代K-1 WORLD GPフェザー級王者・軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)が電撃参戦。ヒジ打ちあり、オープンフィンガーグローブ着用のREDルールで元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ペットルンルアン・ソーチャールワン(タイ/ソーチャールワンジム)と対戦する。  軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2021年12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦し、第5代王座に就いた。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」で優勝。2023年3月にはムエタイのトップ選手ヴューを判定に破り、初防衛に成功した。  2025年3月にRISEフェザー級王者・門口佳佑に延長戦の末に判定勝ちで13連勝を達成。しかし、9月の2度目の防衛戦で寺田匠に延長戦で判定負け、K-1王座を失った。10月には「JAPAN MARTIAL ARTS EXPO」にてクリスチャン・ボグダンを大差の判定で破り、ISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座を獲得している。戦績は26勝(6KO)6敗1分。  ペットルンルアンは戦績50勝18敗2分、175cmと長身で首相撲を得意とする。2023年3月に小笠原瑛作と戦ったロンナチャイ、2024年5月に大和哲也と戦ったゲーウガンワンらとしのぎを削ってきた一流選手だ。  KNOCK OUT初参戦の経緯について、山口元気KNOCK OUT代表は「軍司選手と親交のある選手から軍司選手が試合をしたいということで相談を受けまして。(K-1プロデューサーの)宮田さんとコミュニケーションがとれているので、しっかりK-1さんとも話し合って話を進めさせていただいての参戦となっております」と説明。 「軍司選手参戦の理由が、オープンフィンガーグローブのREDルール(ヒジ打ちあり、首相撲などのつかみあり)をやりたいということでKNOCK OUTを選んでもらった経緯があります。日本人選手や在日タイ人選手などいろいろな対戦相手を出したところ、軍司選手が選んだのが現役バリバリの元ラジャのフェザー級王者。一番強い相手をということで希望してこの選手になりました」と、軍司自ら厳しい相手を選んだという。  ペットルンルアンからは「対戦相手の軍司選手は日本で有名な選手なので、私が衝撃的な勝利をして日本で有名になりたいと思います。ファンの皆さん、私の試合にぜひ注目してください。6月22日をお楽しみに」とのメッセージが読み上げられた。  会見に出席した軍司は「K-1を辞めて僕の第2章はオープンフィンガーのムエタイだと思っているので、そんな中でKNOCK OUTさんからオファーをいただいて出ることになって。しっかり現役の元ラジャ王者の選手を当ててくれたことに感謝をしています。僕自身8カ月ぶりの試合なのでどうなるか分からないですけれど、しっかり倒して勝ちます」と挨拶。  OFGムエタイへの挑戦はいつ頃から考えていたのかと聞かれると「それはK-1をやっている中で、ノップさん(龍聖のトレーナーとして知られるノッパデッソーン)に教えてもらうきっかけがその方向で行きたいなっていうので教えてもらっていて。K-1の試合もあったので両方練習はしていたので。その中でK-1でもなかなか試合が出来ず、その期間ずっとOFGムエタイはずっと練習していました。なのでアジャスト出来ればいいなと思っています」と、昨年から練習を開始していたと明かす。  ムエタイルールに関しては「僕はパンチが得意なので。ガードしていてもOFGは絶対に効くと思うので、相手は首相撲の選手なので首相撲でヒジとかやってくると思いますけれど、それだけで勝てる競技ではないと思っている。そこをしっかりやってパンチでKO出来ればと思っています」と、得意のパンチでKOしたいとする。  継続参戦については「K-1自体の契約は終わったんですけれど僕の場合はジムの契約が残っているので、ONEという選択肢もあると思うんですけれど今は契約中で出来ないので、KNOCK OUTさんでしっかり経験を積んでその後にONEのムエタイに行ければいいなと思っています」と、ONEを目指すとした。 「ムエタイでしか今後やっていかないというか、機会があれば全然やると思うんですけれど、今のところはムエタイでずっとやっていこうかなと思っています」と、今後はOFGムエタイに専念していく方向だとも。  KNOCK OUTと軍司と言えば龍聖との対戦が話題に上がったこともあったが、「どうなんですかね。いい練習パートナーだと思いますし、別に試合が組まれたら僕はやるので。ただそれだけですね」と、現在は練習仲間でもある龍聖と試合が組まれればやるとする。  この件について山口代表は「軍司選手の希望がOFGムエタイということで、まずはそこを大事にしたい。龍聖とは僕の考えの中ではないかなと思う。今までの普通のグローブのムエタイだとパンチを首相撲で絡め取られて負けるってことが想定しやすいけれども、OFGはそこが全く違う競技、ムエタイであってムエタイではない。パンチがあってハートの強いヤツが勝つ競技なので、軍司選手に合っていると思うんですよ。ONEに代表されるOFGヒジありルールは格闘技をやってる人からするとワクワクするというか、格闘ロマンがある世界になりつつあるので、そこに挑戦したい気持ちは分かるんですよね。だからKNOCK OUTで経験を積んでもらって、小笠原瑛作とか体重が合う選手もいますし、日本中の選手としのぎを削ってトップに立ってONEに行くというのを後押ししたいです」と話した。  REDルールでどこを見て欲しいか、との質問に軍司は「K-1時代も最近はKO出来てなかったので、僕の中でも試合をやっていてこの相手怖いなっていうのが最近全然なかったので、このルールはやったことがないし、首相撲もヒジもあるし、恐怖はあると思うんですけれど、そこに打ち勝ってKOで勝つのが目標ですね」と答える。  対戦するペットルンルアンの印象については「相手に関しては候補をもらっていて、その中でも断られたりいろいろあって。僕の中で昔からそうなんですけれど強い選手としかやりたくなかったので、その中で強い相手が出てきたので。試合映像も見て強い選手だし、首相撲の選手なので絶対に組まれると分かっているので、勝つにはKOしかないと思っているのでそこを狙っていきたい」と評した。 「1戦目なので弱い選手でもよかったと思うんですけれど、今後やっていく中でザ・ムエタイな選手に勝つことで自信につながると思うので、今回OKを出しました」と、あえてムエタイらしい戦い方をする選手を選んだという。  山口代表は「OFGのヒジありはパンチがある選手とハートがある選手が向いている。ダウンしやすいけれど心が折れないで逆転する事も可能な競技になっているし、お客さんが見たいものが詰まっている。ONEムエタイを見ても分かるように本当に面白い。僕自身がめっちゃくちゃ面白いと思う試合が繰り広げられている世界なので、それを軍司選手には体現してもらいたい。このルールめっちゃくちゃ面白いじゃんっていう試合を期待したい」とした。
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