2025年5月18日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.3』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王座決定戦3分3R延長1Rで漁鬼(SHINE沖縄)と対戦する中島弘貴(NEXT LEVEL 渋谷)のインタビューが主催者を通じて届いた。
2022年7月以来、約3年ぶりの再戦となる両者だが、前回は初参戦の漁鬼が強さを見せ、中島は何とか判定勝ちを収めた。KNOCK OUTでは初の王座チャンスとなる中島が、ここで見せようとしているものとは? タイトルを獲得すれば、2016年4月にジョーダン・ピケオーに敗れて失ったKrushスーパー・ウェルター級王座以来、実に9年ぶりとなる。
判定までは行かない試合をする
──昨年12月の蛇鬼将矢戦以来の試合となりますが、あの試合を今振り返ると?
「ちょっとKOを狙いすぎたなという感じでしたね。自分の動きはよくもなく悪くもなくという感じだったんですけど」
──昨年は2月の小田尋久戦と12月の蛇鬼戦の2試合でした。本当ならもっとやりたかったのでは?
「そうですね。ただ2月の小田戦でちょっとケガをしてしまって、間が空いてしまいました。ファイターなのでどんどん試合をやりたいという気持ちはあるので、今年はここからまたバンバンやっていきたいと思っています」
──ケガ以外の点では、コンディションは変わらずいいんですか?
「はい、コンディションはいいと思います」
──今回は暫定王座決定戦で漁鬼選手との再戦となりました。その話を聞いた時にはどう思いましたか?
「ずっとKNOCK OUTに出続けていて、その証としてベルトは欲しいので、オファーが来た時はうれしかったです。漁鬼選手はウェルター級に下げていたので、もうやることはないかなと思っていたので、ここでまたやるとはという感じですね」
──正規王者の海人選手が長く防衛戦を行っていない中、「必ず防衛戦を行う」ということで、今回の暫定王座決定戦となったそうですが、その状況について思うことはありますか?
「KNOCK OUT-BLACKのスーパーウェルター級は現状、選手も少ないですし、海人選手はGLORYのトップと対戦するなど、実力的にもちょっと先に行っているなという感じもするので、状況的には仕方ないかなという感じです」
──漁鬼選手との前回の対戦は約3年前になります。中島選手の判定勝ちでしたが、前回の試合を振り返ると?
「漁鬼選手はパンチ力があって打たれ強くて、普通に強い選手だなと思いました。ちょっと苦戦したなという感じです。自分とやった後もいろんな選手にKOで勝ったりしていますし」
──では今回の再戦にあたって、一番警戒する部分は?
「向こうはリベンジするために攻めてくると思うので、何が来ても『それがどうした』という感じで思いっきり叩き潰そうかなと思っています」
──ご自分の中での、今回の試合のテーマは?
「判定まで行かないような試合をすることですね。ただ、倒すことを狙いすぎると前回の蛇鬼戦みたいになってしまうので、そこは気をつけたいですけど」
【写真】2022年7月の初対決は延長戦に及ぶ激戦で中島がKO勝ち──前回の漁鬼戦の後、中島選手は4戦2勝(1KO)2敗という戦績です。前回の試合からの約3年間で、成長を実感している部分というのはありますか?
「成長というか…同世代で引退した選手も多いですけど、今のジムで練習していても、何かが衰えたとか、何かができなくなったというのは全くないので、こうやってキープできていることかなと思います。まだまだ全然できると思っているので」
──全然できるんですね(笑)。
「はい、いつまでもできるんじゃないかなと思っています。それがなぜなのかは、自分でも全然分かんないですけど(笑)」
──以前も伺いましたが、それだけコンディションをキープできているというのはすごいですよね。練習以外での日常生活でも、食欲とか睡眠とか、変化や衰えを感じるところはないですか?
「ないですね。いつまでも寝れますし。食事はけっこう気を使っていて、なるべく和食を取るようにしています。けっこう食べるんですけど、量も全然変わらないです」
──それはやっぱりすごいことだと思いますよ。ところで今回勝てば暫定王者として、いずれは海人選手とタイトルマッチということになります。先ほど、海人選手は上に行っているという話がありましたが、対戦するとなると?
「確かに実力的には飛び抜けていると思いますが、同じ階級にいますし、常に頭には入っているので、対戦することは問題ないです」
──そこも含めて、今回はいい勝ち方をしないとですね。
「いい試合をしたいですね。漁鬼選手も自分とやった後は盛り上がる試合をしているので、お客さんが熱くなるような試合をしたいです」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「判定までは行かない試合をするので、倒すところを見てほしいです」