▼バンタム級(-61.2kg)5分3R
×野尻由定(マスタ-ジャパン福岡)環太平洋同級2位 61.0Kg
[1R 4分41秒 KO]
〇宮口龍鳳(総合格闘技道場コブラ会)2024年同級新人王 61.2Kg
環太平洋バンタム級2位の野尻由定が、2024年同級新人王の宮口龍鳳と激突。
マスタ-ジャパン福岡の野尻は、MMA8勝6敗3分。小学校でアイスホッケー、中学で野球、高校時代に道場でMMAを始めた。デビューから7戦負け無し(2分)も、2022年12月から3連敗。しかし、2024年は3月の『BLOOM 02』で上田祐起に判定勝ちすると、5月のTORAOのメインでも磯城嶋一真との福岡対決で3R おたつロックにキムラを合わせて一本勝ちで連勝。11月の前戦『TORAO34』ではジェイクムラタの組みのコントロールにスプリット判定で敗れ環太平洋1位がムラタになっている。地元で再起なるか。27歳。
対するコブラ会の宮口は、MMA5勝0敗。金山流カラテ出身で、岸本泰昭にも学び、修斗・GLADIATORで5戦すべてKO勝ちのフィニッシュ率100%の新鋭だ。野尻と同じ27歳。2023年に岩佐和哉に2R KO勝ちでプロデビューすると、同年9月の Gladiatorで江田“塾長”こうすけのRNCを凌いで2R 右三日月蹴りでKO勝ち。2024年3月にTORAOで63キロ契約で魚山皓平を1R TKO。2024年度 新人王トーナメントでは小見山瞬を1R TKOに下すと、決勝で日本拳法三段の恵真にも前蹴りを効かせて1R TKOに下し、優勝を遂げている。
組み対打撃の構図のなかで、まだ3Rを経験していない──その強打ゆえに2Rまでに全試合をKOしている宮口に対し、粘り強い組みで3R経験豊富な野尻がキャリアの差を見せるか。それとも宮口が野尻の組みを打撃でカットし、連続KO記録を更新するか。
1R、ともにオーソドックス構え。先に右ローの野尻をかわす宮口。ジャブの刺し合いは野尻、宮口は右ローを返す。さらに右ローを突く宮口の入りに組む野尻に近距離でヒザ突き、放す宮口。なおも左フックからボディロックで崩す野尻に、残した宮口が首相撲。
野尻は右カーフを2発。宮口の跳びヒザに、野尻はカウンターの右! 尻餅を着いた宮口だが、すぐに立って首相撲ヒザ! 後退した野尻にさらに左ヒザ! 腹を押さえた野尻だが詰めに左フック。それをかわした宮口が後ろ廻し蹴り、かわした野尻を崩してバック狙いも離れて右! さらにオーソから小さなモーションで左ハイ! 最後に右ストレートを打ち抜き野尻がダウン。レフェリーが間に入った。
試合後、宮口は「熊本からみんな来てくれて緊張してたんですけど、よかった。今日、5月11日で母の日ってことで。お母様、いつもありがとうございます。本当いいサポートしてもらってます。ありがとうございます。で、明日は親父の誕生日らしいです。おめでとう。今日じいちゃん、ばあちゃんも来てくれてありがとう。孫、かっこいいでしょう? ありがとう」と笑顔で語った。






