マノン・ フィオロ(女子フライ級2位)
──もう何度もファイトウィークを経験されていますが、今回は過去と違って、初のタイトルマッチです。しかも相手は、史上最高の女子ファイターの1人とされるワレンチナ・シェフチェンコ(女子フライ級王者)です。今回のファイトウィークはどんな心境ですか?
「今が人生で一番いい状態。キャリアで最高のトレーニングキャンプができたし、すごくタフな女性ファイターたちと何ラウンドもスパーしてきた。もっとやれるって自信もある。だから、準備は完璧。流れに沿って、今この瞬間を楽しんでる。チームも家族も一緒にいてくれて、ほんとに最高よ」
──この試合、もう少し早く実現してほしいと思っていましたか? 以前、あなたが彼女に対してSNSで「なぜ私と戦わないの?」って問いかけていましたよね。
「そうだね。私はタイトルマッチにふさわしいと思ってたわ。ケイトリン・チョケイジアンと戦った時点で、もう次はタイトル挑戦者だと。でも、ケガがあってそこから少し遅れた。でも、それで逆に良かった部分もある。ローズ・ナマユナス(女子フライ級6位)とパリで、エリン・ブランチフィールド(女子フライ級3位)とアトランティックシティで戦えたことで経験値が上がった。5ラウンドを戦う経験もできたし、今はそのプロセスに満足してる」
──あなたはワレンチナ・シェフチェンコが負けたら引退するべきだとツイートしていましたが、彼女も「負けたらあなたも引退しろ」って言ってましたね。ファイトウィーク中に彼女と顔を合わせることはありましたか?そしてこの“引退”について、どう思いますか?
「月曜に少し会ったけど、私は今の状況にすごく落ち着いてる。子どもたちのこともあるし、私はこの試合に勝つって分かってる。だから問題ない」
──シドニーでのウェイリー・ジャン(女子ストロー級王者)の試合のあと、みんながワレンチナ・シェフチェンコ vs ウェイリー・ジャンの話ばかりしていました。あなたの試合がまだ終わってもいないのに、そういう話題ばかり出ていたことについて、失礼だとは思いませんか?
「正直、あれは気分が良くなかったわ。まだ自分の試合が終わってないのに、みんな次のカードの話をしてた。私は、やるべきことをやるだけ。ウェイリー・ジャンとの試合が見たいなら、私が後で戦ってあげるわ」
──あなたは今回の試合でオッズ上では“有利”とされていますが、そういった評価は気にしますか?
「特に気にしてないけど、過去3試合を見れば、私の方が内容で圧倒してたと思う。だから、今こうして私が有利と言われるのは自然なことだと思ってる」
──あなたとワレンチナには、オンライン上でもちょっとした因縁がありますよね。彼女は非常に長く支配的だった存在ですが、彼女を破って王座を獲ることには特別な意味がありますか?それとも、相手が誰であれ王座を獲ること自体が重要ですか?
「いや、私は本当にワレンチナと戦いたかった。私がUFCに来たとき、彼女が王者だったから、それは私にとって重要なこと。彼女はレジェンドだし、その彼女を倒してベルトを獲るっていうのは、特別な意味がある」
──最近はワレンチナとウェイリー・ジャンの対戦の噂も出てますが、もしあなたが勝った場合、ウェイリーとの試合にも興味はありますか?
「もちろん。彼女とも戦いたいわね」
──ワレンチナがこの試合に向けて、あなたに対して失礼な態度を取ったと感じているようですが、それは今回の準備に影響を与えましたか?
「別に、それがあるからトレーニングに身が入ったとか、そういうわけじゃない。でも……まあ、モチベーションのひとつにはなったかもね」
──モントリオールでタイトルに挑戦するということ、そしてもし王者になった場合にフランスで防衛戦を行うということは、あなたにとってどういう意味を持ちますか?
「モントリオールで戦えるのは素晴らしいことよ。数年前に私のチームのコーチの1人がここでベルトを獲ってるから、なおさら特別な場所。もし勝てば、できるだけ早く防衛戦をしたいし、フランスはその舞台として完璧だと思ってる」



