実は三角絞めが私の一番得意な技

【写真】発売中の本誌『ゴング格闘技』ロングインタビューを手にするシェイドゥラエフ。
――3月29日までラマザンで日没以降でしかご飯を食べられなかったと。それが終わってから1カ月の間に体重の変化は?
「もちろんラマザン中にも私たちは普通にトレーニングをしてきました。その時は体重には変更がありませんでした。ラマザンが終わった後にもっと集中してトレーニングをしました。試合に向けて体重を落とすために、練習にもっと力を入れました」
――キルギスの一部の政治家からプロMMAに対して否定的な意見が出ている。それに対して今回、東京ドームでチャンピオンになることで、そういった状況を変えたいという気持ちもある?
「よくご存じですね、キルギスで一番政治的に力のあるところがMMAに対して否定的な意見を持っています。今はそういう時ですが、それはしょうがないので私は普通にトレーニングをして活躍して行きます。もし私がチャンピオンになったら、そういう意見を持っている人たちは意見を変えるかもしれないですけど、私としては普通に自分なりに活躍して行きたいです」
――この試合はクレベル選手の三角絞めとか柔術のサブミッションでボトムから仕掛ける戦いと、トップから攻めるシェイドゥラエフ選手の戦いという見方がされている。その意見に対してどのように感じている?
「クレベル選手は柔術がベースなので関節技とか三角絞めなどの寝技が上手。私はベースがグラップリングで、その中で実は三角絞めが私の一番得意な技なんですよ。しかし、MMAというのは柔術ではないし、グラップリングでもないので、あらゆる技を使って試合をしなければならない。今回は逆に私が相手選手を絞めると思います」
――クルベル選手に確実に上回っているところは?
「私はまず言いたいのは、クレベル選手に対して恐怖感を感じているところは一切ないです。クレベル選手を上回っているところで言えば。私は性格的にスタミナというか、根性があります。そういうところは事前にいろいろ言わずに、リングで見せたいので楽しみにしてください」
――それがあなたに勝利をもたらす?
「そうです。恐怖感はないので喜んで戦います。5月4日に勝利を手にすると思います」
――クレベル選手に自分が三角絞めでフィニッシュすることも想定している?
「第2Rの初め頃に、関節技でフィニッシュすると思います」
――海外サイトで今回の勝敗予想をシェイドゥラエフ選手が80%、クレベル選手が19%というファンの予想が出ている。なぜここまでファンが勝つと思っているか、自分でその理由は何だと思いますか?
「それは初めて聞いた。今、それを聞いて思ったのは、今まで自分は13回試合をして、全部1Rか2Rでフィニッシュしているからではないか。それと年齢的に私は今年24歳、クレベル選手と比較すると若いし、私は今最も良いコンディションでいる。そういった総合的な要因でそういう数字が出ているのだと思います」


