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【UFC】UFC無敗チームに土をつけたイアン・マシャド・ガリーが2週間後のベラルvs.マダレナのバックアップファイターに「3試合の計画」を明かす

2025/04/30 10:04
 2025年4月26日(日本時間27日)、米国ミズーリ州カンザスシティのTモバイルセンターにて、『UFC Fight Night: Machado Garry vs. Prates』(U-NEXT配信)が開催された。  メインイベントのウェルター級戦では、MMA15勝1敗のイアン・マシャド・ガリー(アイルランド)と、UFC4連勝4KO中のカルロス・プラテス(ブラジル)が対戦。 ▼ウェルター級 5分5R〇イアン・マシャド・ガリー(アイルランド)MMA16勝1敗(UFC9勝1敗)7位[判定3-0] ※48-47×2, 49-46×カルロス・プラテス(ブラジル)21勝7敗(UFC4勝1敗)13位 “ネクストマクレガー”の呼び声高いガリーは、2024年12月にシャフカト・ラフモノフとの無敗対決が組まれ、判定負けでキャリア初黒星。今回は、メインで予定されていたジャマール・ヒルvs.カウル・ラウントリーJr.の消滅を受けて、21日前オファーを受けての緊急出場となる。  対するプラテスは、UFC無敗ファイターが揃うファイティング・ナード所属。プラテス自身も2024年2月のUFCデビューから4連続KO勝ち・4連続ボーナス獲得中で、こちらも注目選手だ。  無敗がストップした“The Future”ガリーと、連勝中の“The Nightmare”プラテス。プラテスはUFCでは4試合で8度ダウンを奪っており、そのほとんどが198cmのリーチを誇る左ストレートでのもの。さらに、ここまでUFCではテイクダウンディフェンス率91%の腰の強さも持つ。  試合は、サウスポー構えで序盤から圧力をかけるプラテスに、ガリーが左ジャブ、右の蹴りを当て、1R、3R、4Rにテイクダウン。後半にプラテスの追い上げにあったものの、左のロングリーチの強打者を相手に巧みに右の蹴りを当てて、テイクダウンを織り交ぜた試合運びでギャリーが判定勝利(48-47×2、49-46)を収めた。  見事なキックボクシングMMAで、UFC4連続KO中のプラテスを下したギャリーは、試合後、UFCカンザスシティ後の王座戦、初防衛戦、そしてリベンジ戦に向けた3試合のプランを語っている。  ケージの中では、「5Rで勝ったが、あの男がどれほど危険な男なのか、一瞬一瞬を意識していた。彼と彼のチームのやることすべてに尊敬の念しかない。僕の魂の半分はブラジル人なんだ。僕の名前は『イアン・マシャド・ガリー』、僕はブラジル人選手がトップに立つのを見たい。(コントロールし、テイクダウンも織り交ぜていたが?)。彼の前進を止めるためだよ。僕はここに来て、この階級でこれまで見てきた中で最も危険な男の一人を相手にまた勝利を手にした。いいかい、この試合での僕の目標は、僕がこれまでに存在した中で最もゲーム性の高いファイターの一人であることを証明することだ。僕の血、魂、歴史の中にアイリッシュを見つけるんだ。アイリッシュのみんな、僕はいつも君たちを代表している。  今回、21日前のオファーで戦った。2週間後、僕はカナダに飛ぶ。僕は世界タイトル戦の公式バックアップファイターであり、世界タイトルマッチの次の候補者なんだ」と、『UFC 315』の「UFC世界ウェルター級選手権試合」ベラル・ムハマッド(パレスチナ)vs.ジャック・デラ・マダレナ(豪州)のバックアップファイターとして、強行日程でカナダ入りすると宣言。試合後にダナ・ホワイト代表からもバックアップファイターになったことが正式に発表されている。  試合後会見であらためてガリーはチャンピオンになることと、ベルトを獲得した後の初のタイトル防衛を含む3試合の計画を立てていることを明かした。 「僕が計画を立てるのが好きだって、みんな知ってるよね? さて、次に何をするか言おう。『UFC 315』の勝者と戦う。ベラルだと思う。ジャックに恨みはないんだ。ただ、ベラルにはこの試合をやり遂げるだけの力がある。しかも説得力のある試合運びができると信じている。  ジャックのパンチは強力だ。ジャックはクリーンなボクシングもあるが、同じスタイルでベラルほど上手くない選手にジャックが打ち負かされるのを見てきた気がする。ベラルは打撃は最強ではないが、前に出ることをやめず、レスリングも織り交ぜて相手を厄介にする。ジャックにとって、これは本当にスタイル的に最悪のマッチアップだと思う。ベラルが4ラウンドか5ラウンドでフィニッシュすると思う。  だから次は僕がベラルと戦う。ベラルを倒す。何度も言ってるけど、彼にとって僕はこの階級で最もタフな相手なんだ」と、早くも次期コンテンダーとして、ベラル・ムハマッドの王座への挑戦を予告した。  さらに、「ベラルがベルトを持っていなくなったら、パウンド・フォー・パウンドNo.1のイスラム・マハチェフへの挑戦を希望する。僕は彼と彼のスタイルに愛と尊敬の念を抱いている。マハチェフとオクタゴンで戦えるなら光栄だ。ぜひとも初防衛戦で彼に立ち向かい、自分がパウンド・フォー・パウンドNo.1であることを証明したい」。  そして最後に挙げた名前は、キャリア唯一の黒星の相手へのリベンジだった。 「僕はイスラム・マハチェフに勝つ。これでパウンド・フォー・パウンドのナンバーワンファイターとしての地位を手に入れる。初防衛戦に勝利し、その後シャフカト・ラフモノフとの再戦が実現する」とガリーは語る。 「僕はあそこに出て、あいつをぶっ潰して、あいつがあの試合で勝てていなかったことを証明するつもりだ。それが僕の次の3試合のプランだ。僕はこうなると見ている。他の方法は望んでいない」──“The Future”が予告する未来は、実現するか。 [nextpage] ナイトメアの敗北で、ファイティング・ナーズ・チームのUFCでの戦績は19勝1敗に  UFC戦績で黒星が無かった、カイオ・ボハーリョ、ジャン・シウバ、マウリシオ・ルフィらが所属するファイティング・ナーズ・チームだが、カルロス・プラテスの判定負けにより、無敗記録は途切れた。 “ナイトメア”の敗北により、チームのUFCでの戦績は19勝1敗となっている。  チームのリーダー格のボハーリョはSNSで「皆さんが私たちのチームやみんな、カルロス、そしてみんなに向ける愛情に、心から感謝したいです。カルロスは良い選手だ。この敗北を男として受け止め、ああいう辛い敗北の後には必ず成長できると分かっている。だから、立ち直って、自分たちが得意とすること、つまりこの試合を研究し、より良い状態で戻ってくるつもりだ」と、ナードらしく敗北を研究し、糧にして復活すると宣言している。
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