K-1K-1
K-1
インタビュー

【Krush】児玉兼慎、対戦相手の上野空大は「俺の『キモいレーダー』にすごい引っかかってる」「メインだからKOで締めたい」

2025/04/23 18:04
【Krush】児玉兼慎、対戦相手の上野空大は「俺の『キモいレーダー』にすごい引っかかってる」「メインだからKOで締めたい」

RibelLionが結成されてから最初の試合にもなる児玉

 2025年4月29日(火・祝)東京・後楽園ホール『Krush.173』のメインイベントにて、【有限会社伊藤建設工業 PRESENTS】Krushライト級3分3R延長1Rで上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+)と対戦する児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 児玉は2020年11月からKrushに参戦し、2戦目で提髪和希に判定で敗れるもその後は3連勝。2023年6月にKNOCK OUTの大谷翔司に判定で敗れ連勝はストップしたが、2024年1月には第6代Krushライト級王者・瓦田脩二からKO勝利、12月に第9代Krushライト級王者・伊藤健人に判定勝ち。2025年2月の「Krushライト級トーナメント」1回戦で天野颯大に延長戦で敗れてからの再起戦、またK-1反乱軍「RibelLion」に加入して初の試合となる。戦績は7勝(2KO)3敗。

間違いなくRibelLionはもっと大きくなる


──2月のライト級GPは残念ながら1回戦敗退という結果でした。今振り返ると?

「何か、ツイてなかったっすね。ま、ナメてたんで(笑)」

──ナメてましたか(笑)。思ったより天野颯大選手の勢いがあった?

「勢いもあったし、打たれ強かったですね。いいのも入ってたんですけど。あと、ちょっと後のことを考えちゃいましたね。優勝しようと思ってたので」

──ああ、準決勝、決勝のことを考えてしまったと。それこそ、優勝したらこうしよう、みたいなこともいろいろと考えていたのでは?

「考えてました。まあでも、試合はけっこう盛り上がったんで、ここで凹んでる場合じゃないなと思って、練習もすぐ再開しました。向こうはダメージあったかもしれないけど、俺は全くケガもダメージもなかったんで。だから次、もっと面白い試合ができたらなと思ってます」

──トーナメント全体の結果については、どう思いましたか?

「何となく、予想通りだったっすね。予想通りだったんですけど、俺だけ予想が外れたって感じです(笑)。客観的に見ても、俺だけ予想が外れたって感じじゃないですかね。それだけ天野が頑張ったっていうのもありますけど、まあ、しくったなって感じです」

──でも逆にそこから火がついたところで、上野空大戦となりました。3月大会ではリング上でも上野選手とやり取りがありましたが、そこではどう感じましたか?

「いや、何もなかったっすね。でも、何も言い返してこないかと思ってたら、意外に普通に返してきたんで、そんなのもできるんだなみたいな。まあ別に何とも思ってないっすね。キモかったっす」

──キモかった? もともと、上野選手のことはどう見ていたんですか?

「いや、キモいなって(笑)。何か分かんないですけど、俺の『キモいレーダー』にはすごい引っかかってるんですよね。分かる人には分かるんじゃないすか」


──そうですか(笑)。でも、今すごく期待されてるホープですよ。

「それもキモいすけどね、また(笑)」

──そういうところが気に入らないというのもある?

「気に入らないっすよね、そりゃ。何であんな優遇されてるんすか? 宮田さんに金でも渡してんすか?」

──いや、知らないですけど(笑)、多分そうじゃないと思います。

「いや、そうじゃないとおかしいぐらいの優遇を受けてないすか? この試合終わったら、ファイトマネーの額とか聞いてみようかな」

──まあ、アマチュアのときから実績を上げて、期待されてたわけで。

「らしいっすね。俺は別にそういうのもなかったし、アイツみたいな待遇も受けてなかったし、本当に何もなしで東京に来て、スポンサーとか応援してくれる人も本当ゼロだったんですけど、徐々に増えてきたんで。自分の力でやってきて、今回何だかんだメインなんで、ポスターとか見ても『やっとここまで来れたな』っていう思うし。まあ、苦労の数は違えよと思いますね。そういうところを味わわせてやろうっって思ってます」

──ファイターとしてはどういう印象ですか?

「背が高いっすね。いい選手だとは思うし、試合映像も見たんすけど、今イチ強い選手とやってないんで、あまり参考にならないかなと思いますね」

──ゴンナパー・ウィラサクレック選手とは対戦しましたが。

「ゴンナパーは強いっすよね。この前の試合はボコボコにされてたんで、同じ感じにしてやろうかなと思います」

──怖いところはない?

「まあ、警戒してる部分はありますよ。まあ背が高いし、リーチもあるんで、そこは意識してるっすね」

──打ち合いに持ち込みたい?

「そうっすね。打ち合いに持ち込みたいし、何つってもメインだから、ショボい試合はしたくないんで。向こうもそのつもりなんだったら、打ち合いのいい試合になるかなと。Krushらしい試合になると思います」

──それだけ、メインということで気合いが入ってるんですね。

「はい、メインだから気合い入ってます」

──児玉選手が思うメインの戦い、メインイベンターとは、どういうものですか?

「Krushってやっぱり掴みとかもなくて、倒し倒されのリングだと思うんすよ。バチバチにやり合うのがKrushだと思うんで、やっぱりKOしたいですよね。いつもは『判定とかでもいいから勝ちたい』って感じですけど、今回はKOを狙いにいきたいと思ってます。メインだからこそ、KOで締めたいです」

──同門の塚本拓真選手も差し置いてのメインですしね。

「そうなんすよね(笑)。まあ拓真君に関しては、メインだから俺の方が上とかではないっすけどね。本当に、ずっと一緒に練習してるんで2人で勝ったらチョーうれしいっすね」


──その一方で、RibelLionに加入したことが大きなニュースになっています。そのメンバーの中では一番槍で試合をすることになりましたが。

「RibelLionは本当にいいチームだと思うし、何だかんだ成り行きで入ったけど、本当に入ってよかったなと思ってます。今はみんな試合も決まってて忙しいんで、まだそんなに目立った活動はガッツリできてないんすけど、やっぱり強くないと意味ないんで、しっかりチームを背負うってことがいいプレッシャーになってますね」

──RibelLion入りしたことで、いい効果が出ていると。

「いいっすね。レオナさんとも本当に毎週何回もガチスパーやらせてもらってるんで」

──そうなんですか!

「はい。ジムに来てもらって、毎週のようにガチスパーやってるんで、本当にいい効果だと思います。ちょくちょく会って撮影とかもしてるし、これから間違いなく、RibelLionはもっと大きくなると思います。格闘技界の中でも名前が知れ渡る感じになるかなと思いますね。だからこそ、試合内容と結果で示していくことはメチャクチャ大事ッすね」

──その1番手として試合をするわけですが、そこのプレッシャーは?

「ありますよ。でも全部プラスに変えてやろうかなと思います」

──上野選手は、他のRibelLionメンバーと対戦する大久保琉唯選手や天野颯大選手に、自分が勝ってつなぎたいと言っています。そういう部分もRibelLion効果なのかなと。

「『RibelLionが出てきてから試合も激しくなった』ってなるのがベストっすよね」

──ただ、個人の戦いでもあるわけで、今回上野選手に勝って、この先はどうしていきたいですか?

「本当に面白い、ファンが見たいようなカードとか、俺がやりたいようなマッチメイクの試合をどんどんやっていきたいっすね。あと、ベルトは本当にずっと欲しいんで。Krushのベルトは欲しいっす。それに向けてやっていきたいっすね」

──では最後に、改めてこの試合への“決意”をいただけますか?

「KOを狙います!」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント