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2025年4月9日(水)東京・文京区の東京ドームシティアトラクションズ バイキングゾーン芝生エリアにて『RIZIN男祭り 朝倉未来 対戦相手発表記者会見』が行われ、朝倉未来の対戦相手が鈴木千裕に決定。同じフェザー級で朝倉と同門の後輩・秋元強真と、鈴木と練習仲間の高木凌の対戦が決定した。
▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
高木 凌(パラエストラ八王子)
秋元強真(JAPAN TOP TEAM)
元PANCRASEフェザー級1位の高木は、MMA8勝2敗でRIZIN2連勝中。バックボーンはMMAで、RIZIN初参戦でビクター・コレスニックに判定負けも、2024年4月に西谷大成を1R TKO、同年9月に萩原京平をリアネイキドチョークで極めている。25歳。
19歳の秋元は、MMA7勝1敗。ボクシングベースでパラエストラ柏でMMAの基礎を学び、JTTに移籍後、62.5kg契約でアラン“ヒロ”ヤマニハを、バンタム級で金太郎を連続TKO。フェザー級でも鈴木博昭に判定勝ち。大晦日の「RIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦」で元谷友貴に完封されての判定負け。初黒星を喫した。今回は再びフェザー級で左の強打を見せるか。
年齢では6歳高木が上。MMAキャリアは9カ月高木が早いもののプロデビューはほぼ同期に近いと言ってよく、戦績も2戦の差となる両者。ともに長身で身長差は1cmという体格だ。
会見で秋元は「前回、大晦日で初めて負けてからの復帰戦という形になると思うんですけれど、めちゃめちゃちょうどいい相手を用意してもらったので、派手にKOして次につなげたいと思っています」と、ここ4戦のベテラン勢とは異なり“ちょうどいい相手”と高木を評した。
2024年9月の萩原戦以来の試合となる高木は、「早く試合したかったので『男祭り』最高っスね。『KOする』とか言ってるんですけれど、このクソガキに分からせてやるので見ておいてください」と、実力差を分からせる、とした。
成長期で身体が大きくなっている秋元は、バンタム級とフェザー級を行き来しており、前回の元谷戦のバンタム級から今回は再びフェザー級で戦うことになる。
その理由を問われると、「バンタムに合わせて準備はしてたんですけど、なかなか相手が決まらずにいて、フェザー級で全然いける相手だったんで、フェザー級でもいいかなと思って受けました」と、いまだ適正はバンタム級ながら、対戦相手探しに難航するなかで、高木の試合を確認した上でフェザー級戦を決めたという。
高木は秋元所属のJTTの同門の西谷大成を1R KOに下しているストライカーだが、秋元は「『打撃で黙らせる』って言ってたんですけど、まあ前回の試合、萩原選手に押されてなんかよくわかんないタックルして『本能でタックルしました』とか言ってたぐらいなんで、そんな打撃の人にまずパンチもらうこともないんで」と、打撃技術で差があると自信の表情。
その言葉に高木はマイクを持ち、「お前、勘違いすんなよ。マジ、分からせてやるからな」と応戦。秋元が「俺の左が先に当たっちゃうと思うので楽しみにしててください」と返すと「ない、ない、ない」と思い通りにさせないとした。
憧れの朝倉未来と同じ大会に出場することについて、「いやもうメチャクチャ嬉しいですね。去年の『超RIZIN』からずっと(一緒に)出たいって言ってたんで。すごい気合い入ってます」と、東京ドームをバックに語った秋元。
JTTの秋元としては、次戦の大一番に向かう朝倉兄弟とともに追い込みをする黄金週間になる。また、このファイトキャンプが最後となるビリー・ビゲロウコーチはどのくらい関わるか。
一方の高木は、これまで鈴木千裕、井上直樹とも練習を重ねており、MMAとしての打撃・組み技にも磨きをかけている。そしてフェザー級相手に戦ってきた強みを秋元相手に出せるか。
ともに進化の過程にある新世代ファイターの成長度合いがぶつかり合う、フェザー級戦だ。












