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【RIZIN】鈴木千裕「何が間違っているのか分からなくなってきた」×ダウトベック「RIZINのチャンピンになることが私の夢」、萩原京平への朝倉未来のアンサー、火花散らす伊藤裕樹と神龍誠=『RIZIN CONFESSIONS #175』

2025/04/09 18:04
『RIZIN CONFESSIONS #175』が9日に配信され、3月30日『RIZIN.50』の試合映像やバックステージなどが公開された。  同大会では、『RIZIN男祭り』(5月4日・東京ドーム)への連戦をアピールした選手も少なくない。  本日4月9日20時から、東京ドームシティアトラクションズ バイキングゾーン芝生エリアにて行われる「朝倉未来 対戦相手発表記者会見」では、朝倉のカードのみならず、ほか「追加対戦カードも発表」とされており、同日の昼にアップされた今回の動画は、男祭り会見への布石となるか。 萩原が復活勝利、朝倉未来「東京ドーム出てほしいですね、別の試合で」  最初に紹介された試合映像は、第8試合のRIZINフェザー級(66.0kg)でトビー・ミセッチ(米国)と対戦した萩原京平(SMOKER GYM)。  萩原は3連敗、ミセッチは4連敗で互いに厳しい状況のなか、左インローのミセッチに、萩原は右インローを返すと、再び同じインローを蹴り返しに来たミセッチに、今度は萩原はカウンターの右ストレートでダウンを奪い、パウンドアウトした。  練馬のTRIBE TOKYO MMAで練習。勝利後はセコンドの長南亮代表に抱きついた萩原は、729日ぶりの勝ち名乗りに、「この環境、最高ッス。これまで負けて裏切ってきたんで。もう、負けないんで。ここから勝ちまくるんで。次、5月すね。皆さん、誰と見たいですか? 怪我もないんでいいオファー待ってます」と札束をこするポーズを見せていた。  試合後の会見では朝倉未来戦の興味について「全然、やってもいいと思っていますし。まあでもそれは、このあとの鈴木千裕の試合次第でも変わってくると思うので。その後ろに並んでいる状態だと思ってるので、全然、タイミングでって感じですかね」と、その日のメインの鈴木千裕の結果待ちとしていた。  萩原の復活勝利に、解説席の朝倉未来は「東京ドーム出てほしいですね、(自分とは)別の試合で」と語っており、Xでも「萩原選手、君には西谷くんくらいが丁度いいぞ」と返答。  萩原は「んじゃ西谷倒したら次やってくれる? あなたが次勝てば。負けたら別にやらなくていいけど、大晦日までにな」と、朝倉が使命する西谷の首を獲って、2021年10月以来の再戦(萩原が判定負け)を実現させたいとした。  一方で、リングサイドでミセッチ戦を観戦した平本蓮も、「試合した選手、みんな戦友な部分はあるんで、勝ってくれて嬉しい気持ちにはなるっスね。そろそろ2戦目やろうや」と、2020年大晦日のMMAデビュー戦で敗れた萩原へのリベンジも忘れていないことを語っている。 [nextpage] フライ級で伊藤裕樹が「5月出て、7月(GP)も出たい」に神龍が日本人サバイバルマッチを提案  7月開催予定の「RIZINフライ級(57.0kg)ワールドGP」出場を目指すフライ級ファイターたちも、5月大会で「当確」を得るために、生き残り戦を望んでいる。  この日、59.0kg契約でトニー・ララミーと倒し倒されの激闘の末、判定勝ちした伊藤裕樹は、リング上で「ちょっと足んねえな、KOしないとボーナス出ないんで『男祭り』用意して、次は絶対フィニュシュするんで榊原さん、良かったらお願いします」と東京ドーム出陣をアピール。会見でも「ここ綺麗に勝ったらフライ級GPに繋がると思ったんで。フィニュシュじゃなかったですけど勝てて良かった」「欲を言えば、5月出て、7月も出たいです」と3連戦も辞さない構えであることを語っていた。  そんな矢先に、神龍誠がSNSで「フライ級GPは無駄に日本人いらないと思うので、東京ドームで日本人枠決めましょう!」と、伊藤に5.4『RIZIN男祭り』でGP出場権を賭けたサバイバルマッチを行うことを提案。「急遽追い込み頑張ります」と、試合が近いことを匂わせた。昨年の大晦日に強豪ホセ・トーレスにスプリット判定で敗れている神龍にとって、リベンジを果たすためにもワールドGP出場は必須。GP前にあえて前哨戦を行い、日本人最強を示すか。  自身に噛みついて来た神龍に対し、伊藤はUFCファイターのショーン・ストリックランドの画像を引用して、「男祭りなのにネチネチ言うヤツは●イだ」と揶揄。  対する神龍も腹の出たパディ・ピンブレットの画像とともに「男祭りなのに体重すら作れないヤツはプロじゃねえから」と返し、早くも火花を散らしている。  果たして両者の対戦はRIZINフライ級の57kgで実現するか。 [nextpage] ダウトベック「タイトルマッチの行方を見届けたい」、鈴木千裕は──  そして『RIZIN.50』のセミで行われた鈴木千裕vs.カルシャガ・ダウトベック戦。  左ボディ、左ストレートを武器とするサウスポー構えのダウトベックの圧力に対し、鈴木は右インローや三日月蹴りなどの蹴りを使って間合いをコントロールした上で得意の右を当てたかったが、会見でも鈴木が明かした通り「バックステップが上手かった」ダウトベックは鈴木に攻撃を当てさせず。  抜群の距離感と立ち位置で、逆に鈴木をコントロール。鈴木のインローもチェックして、右足にダメージを負わせると、左ストレートで鈴木の鼻頭をヒット。  序盤で動きが落ちたことについて、鈴木は本誌の取材に、「多分、鼻が折れたんですよね。人生初めてなので、途中で思った以上に息ができなくなって。途中で血を吐いていましたけど“呼吸できねえ”と思って。そこで、スタミナの供給がちょっと遅いなと思いました」と異変があったことを明かしている。  最後に左フック、右ストレート、右ヒザで猛攻をしかけ、ダウトベックの組みにも投げ返して見せた鈴木だが、届かず。判定0-3で敗れた。  解説席の朝倉はCONFESSIONSで「高いレベルの打撃戦だったと思います」というコメントが紹介されているが、『男祭り』に向けては、鈴木のダメージを懸念する「ここまで激闘した選手とは戦えないですね。YA-MANしかり。あまり無理をさせないでほしい」という言葉は、盛り込まれなかった。  試合後会見で鈴木は「やりたいことは僕はやれていたので、打ち合いの競りで一歩いかれたなっていう感じなんじゃないですか」と振り返り、その敗因について「(MMAで)連敗は初めて。でもそういうときもあります。しばらくは一人でいいっスわ。またすぐ帰ってくるので。それまでは自分で見つめ直しますよ。結局、自分との戦いなので。自分をちょっと見失いかけるっていうか。何て言うんですかね。自分と向き合う時間がちょっと欲しいですね。しばらくじゃなくて、ちょっとの期間でいいんで、一人にさせてください」「何が間違っているのか分からなくなってきたんで考えちゃう」と混乱していることも吐露していた。 「また作り直しですね、しょうがない。時間がかかってもいいんで取り返しますよ」とも語っていた鈴木だが、1週間後の7日のXでは「気持ち身体もリフレッシュ出来た! 拳も足も打撲でしたが完治! 何もしない退屈な時間はもう飽きた! イナズマスピリット帰って来たぜ」と投稿し、唐突に復活をアピールしている。  フルラウンドの激闘から1週間で、心身はどこまで戻ったか。東京ドーム出場もあるのか。  一方で、元王者を破ったダウトベックは、「鈴木選手の才能と実力はとても評価しています。今日は私が勝つことが出来ました。タイトルマッチの行方を余裕を持って見届けたいと思います。RIZINのチャンピンになることが私の夢です」と、男祭りでの王者クレベル・コイケvs.挑戦者ラジャブアリ・シェイドゥラエフの試合を待ちたいとしている。  カザフスタンのダウトベックは隣国のキルギスのシェイドゥラエフとの対戦は積極的には望んでおらず、これまでもバンタム級でも戦えることを示唆しており、男祭りの結果次第では、階級転向もありえるか。 『RIZIN.50』から『RIZIN男祭り』へ。その道は混沌のフェザー級級戦線とフライ級GP、そして大晦日へと繋がって行く。
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