2025年4月27日(日)東京体育館にて開催される国際空手道連盟 極真会館主催『2025 第7回全世界体重別空手道選手権大会』の記者会見が、4月9日(水)都内にて行われた。
体重別の世界選手権大会という位置付けで4年に一度開催される全世界体重別大会は、極真会館では体重無差別の世界大会に次ぐ規模と格式を誇る大会で、世界各国・各地域の国際空手道連盟(I.K.O.)から選抜された強豪選手が出場し、男子4階級・女子3階級の各階級に分かれトーナメント形式で優勝を争う。
今大会の男子中量級(-80kg)に、元UFC&LFAのMMAファイターであるナタン・レビー(イスラエル)が出場することが分かった。
レビーは17歳でカンフーの黒帯を取得し、1年後には空手の黒帯を取得するため沖縄に渡り、上地流空手道で三段に。その後、MMAに転向して2018年3月に『LFA』でプロデビュー。5連勝を記録して2020年11月、『Dana White's Contender Series 35』で肩固めで勝利を収め、UFCとの契約を獲得。
【写真】1回戦でレビーと対戦する谷川蒼哉 初陣はラファエル・ガルシアに判定で敗れたが、その後は2連勝。2024年3月のマイク・デイビス戦で体重超過の末に肩固めで一本負けし、UFCからリリースされた。MMA戦績は8勝2敗。2024年10月には『Ultimate Self-Defense Championship』という大会で優勝を収めている。現在は極真会館1級。33歳で身長176cm、体重75kg。I.K.O.イスラエルの代表選手として今大会に出場し、1回戦で2024第56回全日本(無差別)選手権7位の実績を持つ谷川蒼哉(総本部)と対戦する。
会見に出席した松井章奎館長は「MMAファイターだということですが、正直試合内容を見たことがないので、何とも評価しづらい。過去にもMMA経験者、キックボクシング経験者などプロの舞台を踏んでいる選手が複数います。そういった選手はある意味、場数を踏んでいる。しかし極真の試合の雰囲気、ルールなど違いがありますから、MMAでどれくらい活躍していたのかは分かりませんが、33歳で1級ですから空手の試合でどれだけ出来るのかは未知数だと思います。ただ、イスラエルを代表して来る選手なので国を背負った強さはある選手だと考えています。期待して見守りたいと思います」と、空手での実力は全くの未知数だと語った。