MMA
インタビュー

【RIZIN】弱点露呈したエドポロキング、ヘビー級GP出場は「正直、無い」(榊原CEO)。エドポロキング「こんなに悔しいのは初めて」×酒井「ロープ蹴って反転されたのは分からなかった」

2025/04/03 21:04

酒井リョウ「観客が沸いたので極めに行っちゃった」

──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

「やっぱり格闘技っていうか、MMAは難しいなと思いました」

──相手を押さえ込んでいるシーンが長く見られましたが、そこから返されたシーンではミスをしたとか、相手が思っていたより返しが強かったとか、どういった印象ですか。

「なんか、正直1回目に寝かすときに結構耐えられたんですね。で、なんかもう意地でも絶対倒したろうと思って、一回1Rで倒せたので、正直自分が倒せるとしたら片足タックルか、あの投げ方しかなかった。二択しかなかったので、あれは想定通りというか。正直、最初粘られたので意地になっちゃったなというところがありますよね」

──その2回目はどういった状況だったのですかね。

「2回目も一緒っスね。けど大きいのでロープによりかかって、うまかったですね、対処の仕方が。1R終わってセコンドの指示を受けたのかわからないですけど、足を簡単に入れさせないようにとか。どうしてもあれが絶対大きい相手にはかかると思ったので。でも、自分が最後極めに行っちゃったところで、慣れないことやって返されたので、そこはやっぱり難しいというか、ポカしちゃったなというところですね」

──実際に向き合って、試合する前のイメージと実際の試合で違ったところはありましたか。

「いや一、緒でしたね。あんな感じかなと思いましたけど、どうすかね、実際パンチ当たったのか当たってないのかわからないですけど、やっぱり想定通り距離は遠かったなと思いますね」

──試合を終えたばかりですが、今後の展望・目標を教えてください。

「5年前にRIZIN浜松大会でキックボクシングルールで出て、“絶対MMAでRIZINに帰ってきたい”と目標に掲げて。まあいろいろありましたけど。結果は残念だったですけど、自分がMMAファイターとして、昔はただのキックボクサーがMMAやっているような感じだったですけど、やっとああいう場面を、成長しているところを見せられたなと思います。あとはもう本当に自分ひとりでは成り立たなかったので、エドポロ選手に感謝しますね、エドポロさんの知名度というか、立っているだけで存在感あるじゃないですか。あれで自分の名前もこうやって出してもらったし、自分も5年経ってDEEPチャンピオンになって帰ってこれたので、そこは良かったと思います」

──試合前インタビューでは、貴賢神戦が攻略のヒントになったということでしたが。

「言ってましたね。終わったんで言えますけども、でもまあエドポさんには申し訳ないですけど、実際僕のリーチ173cm~175cmで、向こうは2m17cmあるので。僕も日本で一番優秀なボクシングトレーナーつけて練習しましたけど、やっぱり一発じゃ届かないので、4発、5発と前に出ることと、フェイントかけて、そこは想定どおり向こうも後ろに引いていた部分があり想定通りかなと。(イリア・)トプリア選手は背が小さいけど、でかいやつに勝っているのでそれをちょっと意識した感じです」

──最後は寝技を返されましたが、攻め急がなければという後悔するところがありますか。

「自分がプロレスチックなのか、分からないけど観客が沸いちゃったので、あそこ攻めに行っちゃった。倒した瞬間“おおおお!”ってなるし、極めに行ったら“おおっ”てなるし。これが自分の得意技であったので、あれかKOで勝つかと先生に言われたのでそこに行ったら最後は返されました」

──試合前、まだキャリアが浅い段階でエドポロキングとやれてよかったと言っていましたが……。

「本人にも伝えたけれど、本当に自分に無いものばかりあるので。ネットで『絶対負けるだろ』と言われて。ネットのバカな格闘家どもに言われ、本当にむかついたけど、その通りになっちゃったので、ハハハ。でもエドポロキングさんのおかげで練習できたし悔いなく挑めたんで、全部出しきって負けたので、もう本当、彼が強いだけです」

──RIZINの舞台には戻ってきたいですか?

「とにかくコツコツと頑張っていくしかないですね」

──テイクダウンからノースサウスを極めにいった。あそこでエドポロキング選手にロープを蹴られました。あのときロープに足がかかってたのはわかっていましたか?

「どういうことですか? あ、そうなんですね、ロープ蹴って反転されたっていうことですか? ああ。そういうことなんだ。すげえ力あるなと思ったんですよね。あそこで、1、2R戦ってきたとき全然抵抗してきてなくて、ここで力使ってきたかと思ってたんですけど、そういうことなんですね。自分の得意技です。水野さんときにやったので」

──セコンドから「相手がロープ蹴ってくるよ」という指示はなかった? 試合後、その話は?

「無いですね。『あそこでちょっと上に乗りすぎたね』と。そこがスクランブル、ヘビー級ならではで上乗ったら強いので、上乗ったら動かねえなと思ったので……」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.337
2025年3月22日発売
表紙はさいたまSAで激突の武尊vs.ロッタン。全試合分析も掲載! MMAフェザー級特集ではクレベル&鈴木千裕の練習対談、シェイドゥラエフ独占インタビュー、バンタム級参戦のサバテロ、RIZIN柏木氏の日本MMAへの提言も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント