2025年3月18日、UFCが最新ランキングを発表。フライ級ランキングで変動があり、3月8日(日本時間9日)の『UFC 313: Pereira vs. Ankalaev』で鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)に判定勝ちしたジョシュア・ヴァンが再び15位に返り咲き。朝倉海に対戦をアピールしていた15位のチャールズ・ジョンソンが1ランクアップして14位に。14位だった朝倉海(JAPAN TOP TEAM)がランキングから外れた。
6月から7月を目途に次戦を見据えている朝倉は、自身のSNSでランキング落ちについて、「正直言うとどうでもいいっていうか、まず“なんで(ランキングに)入ったんだろう”っていう話だからそもそも。ノーランカーでタイトル戦やって負けてランカっていう時点でちょっとなんか不思議な感じだったから、俺は嬉しくもなかったし、全然、実力で掴み取った感じもなかったし。負けてランキング入りって、ちょっと気を使って入れられてる感すごかったから、これが本来あるべき姿で良かったんじゃないかなって。負けてるからね。やっぱり自分で勝ってランキング入りした方が嬉しいし、その方がいいと思うんで」と本音を語っている。
そして次戦の対戦相手候補としては、「実際、次、俺は誰と戦うんだって話だよね、正直なところ。実際まだ決ってなくて、6月末とかに戦いたいなって思っていて、UFCが決めることだから。ノーランカーだからランカーと戦わしてほしいとなかなか言いづらいけど、多分ランカー(相手)で組まれるんだろうなっていうのは思っていて、そうなった時に誰になるのかな。今月末(3月29日)に2位のブランドン・モレノと8位のスティーブ・エルセグが戦うようだから、この試合を受けて決まってくんじゃないかなっていうのはあるんだよね。この試合の結果次第で1回ランキングがリニューアルされて、それで誰と組むか、みたいな感じのことをUFCは言ってましたから。だからランカーが用意されるんじゃないでしょうか。いま俺はもう本当にまたチャンピオンと対戦できるよう、タイトルマッチに戻れるように頑張りたいから、できるだけランカーと戦いたいけど、とにかく今は用意された相手と誰でも戦うよっていうスタンスですね」と、モレノvs.エルセグ戦後に変動するランカーとの対戦が濃厚とした。
また、「勝つための準備をするしかないし、勝ってチャンピオンにたどり着かないといけない。誰でも面白い。みんなとにかく強え。今、ランキングに入ってる選手を全員分析してるけど、まあ強い。本当にすごいところに来たなって感じで。本当に俺も死ぬ気で練習して、めちゃくちゃ考えて努力してやらないと勝てない場所だなって、改めて感じてます」とも語っている朝倉は、フライ級の強豪たちを研究していることを明かしている。
すでにパントージャ戦の敗戦後、JTTの寝技コーチとなった石黒翔也から、週3回指導を受けており、「JTTの選手は打撃はいいけど、組み技がちょっとまだレベルが低かったりっていうのがあるんで、そこを強化しようっていうところで、朝連1回だったのが2回になって、毎日必ず柔術とレスリングが必ずあって、翔也さんとビリーが教えてくれている」と組み技強化を進めていることを明かしている。
日本勢では、2024年10月のブランドン・ロイバル(1位)との年間ベストバウト級の試合後、再びデンバー合宿もこなした平良達郎(5位・THE BLACKBELT JAPAN)も次戦が待っている。朝倉、平良の次戦はどうなるか
UFCフライ級ランキングと今後の試合(2025年3月19日付)
(C)Zuffa LLC/UFC
王者 アレシャンドリ・パントージャ(ロイバルに判定勝ち。12.7 朝倉海に2R 一本勝ち)1 ブランドン・ ロイバル(10.12 平良にスプリット判定勝ち、3.1 ケイプ戦を負傷欠場)2 ブランドン・ モレノ(11.2 アルバジに判定勝ち、3.29 エルセグと対戦)3 アミル・ アルバジ(11.2 モレノに判定負け)4 カイ・カラ・フランス(8.17 エルセグに1R TKO勝ち)5 平良達郎(10.12 ロイバルにスプリット判定負け)6 マネル・ケイプ(7.27 モカエフに判定負け後、12.14 シウバに3R TKO勝ち、3.1 アルマバイエフに3R TKO勝ち)7 アレックス・ ペレス(6.15 平良に2R TKO負け)8 スティーブ・エルセグ(8.17 カラフランスに1R TKO負け、3.29 モレノと対戦)9 アスー・ アルマバイエフ(10.19 マテウス・ニコラウに判定勝ち、3.1 ケイプにTKO負け)10 ティム・エリオット(2023.12.9 スムダルジに肩固めで一本勝ち)11 タギル・ウランベコフ(2023.12.9 ダーデンにRNCで一本勝ち、1.18 クレイトン・カーパンターに判定勝ち)12 ブルーノ・シウバ(7.20 ダーデンに2R TKO勝ち、12.14 ケイプに3R TKO負け、3.8 ヴァン戦を欠場)13 ラマザン・テミロフ(3.1 ジョンソンに判定勝ち)14 チャールズ・ジョンソン(10.19 スムダルジに判定勝ち、3.1 テミロフに判定負け)15 ジョシュア・ヴァン(12.7 ダーデンに判定勝ち、3.8 鶴屋怜に判定勝ち)↓ 朝倉海(12.7 パントージャに2R RNC一本負け)※前回更新時 14位