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【RIZIN】3連敗中、萩原京平「ミセッチはストライカーで自分と噛み合う」、伊藤裕樹はララミー相手に“目押し”練習。万智は「対面書道」、酒井はエドポロキングと「MMAで戦う」、魚井と対戦の赤田は『君が居れば』

2025/03/12 20:03
 2025年3月7日(金)、都内にて『RIZIN.50』(3月30日・あなぶきアリーナ香川)の合同公開練習会が行なわれた。  既報通り、メインのバンタム級タイトルマッチを戦う王者・井上直樹と挑戦者・元谷友貴は、2020年大晦日からの再戦を「4年前とは違った試合になる」と語り、大晦日クレベル・コイケ戦からの連戦となる鈴木千裕は、カルシャガ・ダウトベックとの試合に向け、「ガンといってドン!」「勝ってクレベルに繋げる」と5月4日の『RIZIN男祭り』も含め、2025年の連戦に向かうと宣言。さらにグスタボと戦う野村駿太、BJJvs.日本拳法となる横山武司と木村柊也も意気込みを語っている。  この項では、ほか香川大会に出場する選手たちの公開練習の模様とコメントを紹介したい。 ▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R萩原京平(SMOKER GYM)7勝10敗トビー・ミセッチ(米国)12勝11敗  萩原は、ラグビーから格闘技を始め、地下格闘技大会を経て、地元大阪の大会を中心に出場。20年8月のRIZINデビュー戦で白川陸斗にTKO勝ちでチャンスをものにすると、2020年大晦日にMMA転向初戦の平本蓮に2R TKO勝ち。21年10月、RIZIN LANDMARKで朝倉未来に判定負家後、2連勝も22年3月、弥益ドミネーター聡志に腕ひしぎ三角固めを、5月にはクレベル・コイケにリアネイキドチョークを極められ、さらに9月の鈴木千裕戦も一本負けで3連敗に。  23年4月、地元・大阪大会でカイル・アグォンを相手に判定勝ちで連敗脱出も、23年9月の牛久絢太郎戦、24年3月の武田光司戦で判定負け、9月の高木凌戦でも一本負けを喫し、再び3連敗の厳しい状況に。今回14団体で戦ってきた経験豊富なベテランのミセッチを相手に復活の狼煙を上げられるか。  対するミセッチは、元Destiny MMAバンタム級王者、元PXC同級王者、元AFC同級王者。2013年8月のPXCで矢地祐介を相手に2R KO勝利すると、18年7月にはDWCSに出場もリッキー・パラシオスに判定負け。12月よりBellator定期参戦。19年2月にはエドゥアルド・ダンタスに完封負けも、同年12月、体重超過はあったがエリック・ペレスを1R 54秒でKO、メインを締めている。ブランクを経て22年からはBYBでのベアナックルボクシングで2戦2敗。23年以降Cage WarriorsやKOTCでMMA4連敗中。香川で再起を遂げるのは、萩原かミセッチか。  公開練習でオーソからワンツー、跳びヒザ、後ろ蹴りも見せた萩原は、2024年の夏からTRIBE TOKYO MMAで練習していることを聞かれ、「全体的に強化しています。特に組み技もそうですけど、今回は対戦相手がストライカーなんで、もともとの打撃力に磨きをかけて、今は打撃を結構中心で強化しています」と、ミセッチ戦に向けて打撃を磨いてきたという。 「変化というか、練習の質自体はすごい上がってるし、出来ることも増えてると思うんで。打撃だけじゃなくて、グラウンドの成長したところも今回見せられたらいいなと思ってます」とMMAとして戦うした。  また今回の試合に向け、DEEP、RIZINで3連勝中の福田龍彌とも関西で練習を重ねており、「対戦相手がすごく(福田に)似ているし、試合に近いガチの緊張感のなかでやっているんで、実戦に向けていいスパーリングができてるんで、自分的にもすごいいい練習が出来てると思っています」と手応えを得ているようだ。  37歳のベテランサウスポーのミセッチは、三角リングのBYBで戦うなど、近距離での際の打撃に長けており、MMAではケージ際でのヒジ・ヒザにも注意が必要だ。  萩原は「次は対戦相手もストライカーだと思うし、スタイル的にも自分と噛み合う選手だと思うんで、しっかりフィニッシュして次に繋げたいと思ってるんで、みんな楽しみにしてください」と意気込みを語った。 [nextpage] 伊藤裕樹、名古屋にトニー・ララミーがいる!? ▼59kg契約 5分3R伊藤裕樹(ネックス)17勝5敗トニー・ララミー(カナダ)10勝2敗  合同公開練習に初登場の伊藤裕樹は、RIZINでヒロヤ、トップノイ、上田将年を相手に判定勝利。24年10月にはROAD FCで活躍するイ・ジョンヒョンにもTKO勝利し、4連勝中。対するララミーは、兄で元UFCファイターのTJ・ララミーの影響でレスリング、格闘技を始め、PFC&BTCフライ級王者。11月、初参戦のRIZINで村元友太郎に完封勝利している。  シャドーの中にパチスロの目押し等を採り入れて見せた伊藤は、「準備は基本変わらないです。戦うことは一緒なんで。海外の選手の方が強そうなんで、まあ気合い入りますね。(ジョンヒョン戦のような煽りが無くて寂しい?)寂しいといえば寂しいですけど、名古屋にあのトニー・ララミーがいるっていう噂があるんで、ちょっと探しに行きたいと思います。(パチンコの勝率は)9戦9敗0勝です。ここで勝てば全部まくれるんでいいんじゃないかと思います」と勝負運をMMAで使うとした。 [nextpage] エドポロキングと対戦の酒井リョウ「やっとMMAで戦える」 ▼RIZINヘビー級(120kg)5分3R酒井リョウ(レンジャージム)14勝12敗エドポロキング(ROOTS GYM)1勝0敗  酒井は、21年12月から4連勝し、22年11月に赤沢幸典をTKOに下し、DEEPメガトン級暫定王座を獲得。23年7月の水野竜也との再戦で1R TKO勝ちで王座防衛に成功。23年9月にヤン・へジュンに一本負け後、24年3月には同級正規王者のロッキー・マルティネスと王座統一戦で再戦し判定負けで王座陥落した。再起戦の24年11月、元ONEの長谷川賢と対戦。2R、長谷川の後頭部打撃による負傷判定で勝利を収めている。5年ぶりのRIZINの舞台で、RIZIN2戦目(初戦は貴賢神を1R KO)のエドポロキングを相手に、そのメガトンパンチを武器にMMA26戦のキャリアの差を見せつけられるか。  公開練習でキックボクシングのミット打ちを見せた酒井は、「ヘビー級らしく香川を盛り上げたいと思っています。よろしくお願いです。(前回のRIZINはキックボクシングルームだったが今回は本職のMMAルールでの参戦で)やっとMMAでできることになったんで、MMAの試合しっかりと見せたいと思います」とベテランの自信を見せた。 [nextpage] 万智はシャドーから「対面書道」に ▼ストロー級(52.0kg)5分3R万智(67ジム)6勝2敗パク・ソヨン(ROAD GYM GUNSAN)5勝4敗  21歳の万智は、柔道ベースで22年11月のDEEP JEWELSでプロデビュー。23年10月にRIZIN初参戦で修斗王者の渡辺彩華に判定2-1で勝利。その翌月、DEEP JEWELSストロー級暫定王座決定戦で松田亜莉紗にスプリット判定負け。24年5月、松田が返上した王座をかけパク・シウと対戦。足関節でダメージを与えるも判定負けで2連敗。9月にはラウェイ王者スーリ・マンフレディを2R 肩固めに極めて再起。今回、1年5カ月ぶり二度目のRIZINで、自身と誕生日3日違いの同い年で修斗インフィニティリーグ優勝の新鋭パク・ソヨンを相手に、進化した打撃と極めの強さを見せつけるか。  公開練習では、PANCRASEアトム級王者のSARAMIを相手に「対面シャドー」ならぬ「対面書道」を披露したのは万智。初動は速いが、書道のときはしっかり止まって筆を走らせた万智。出来上がった文字は「香川」とハートマークだった。 「書道が特技なんですけど、墨を持ってくるのはアレなんで筆ペンで書きました。初めての香川上陸なんですが、皆さんに圧倒的強さの万智を見せられるよう頑張ります!」(万智) [nextpage] 魚井と対戦する赤田「マジ絶対、ブッ倒す」 ▼RIZINバンタム級(61kg)5分3R魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)24勝15敗5分赤田プレイボイ功輝(剛毅會)0勝1敗  魚井は2008年にプロMMAデビュー。修斗環太平洋バンタム級王座決定戦で祖根寿麻に判定負けで王座戴冠ならず。19年6月、地元・神戸でRIZINデビューを果たすとカナ・ハヤットにTKO勝ち。20年8月、元谷友貴に一本負け。修斗、RISEも含め5連敗後の2021年11月に獅庵にTKO勝ち。その後RIZIN、DEEPで伊藤空也、倉本一真、ヤン・ジヨン、平松翔、梅野源治を相手に5連敗。24年9月のDEEPでは梶本保希に判定勝ちを収め約3年ぶりの白星を掴むも、12月に小崎連に判定負けを喫し完全復活ならず。今回、キック出身、大晦日『雷人番外地』で五明宏人を相手にスプリット判定負けの接戦を繰り広げたMMA2戦目の赤田を相手に、フルスイング復活で再起を果たせるか。  赤田は、20歳でキックボクシングを始め、2020年、Krushでのデビュー戦以来、得意の左で2連続KO勝利でKrush4勝(3KO)2敗に加え、K-1では北村夏輝と引き分けた。2024年4月、皇治プロデュースのNARIAGARIに参戦、ライト級T1回戦で良太に判定負け。その後、朝倉未来戦に向かう平本蓮のスパーリングパートナーを務める。11月のDEEPでMMAデビューし、1R TKO勝ち。大晦日のRIZINで五明宏人を相手に接戦の末にスプリット判定負け。  公開練習で赤田は大塚隆史とのグラップリングスパーでテイクダウンされる姿を披露。途中でマイクを握り始めて、平本蓮の宿敵である朝倉未来の『君が居れば』を熱唱した。  対する魚井は、オープンフィンガーグローブで“フルスイング”を封印し、サウスポー構えからワンツーミドル、ヒジ打ちをミットに叩き込んだ。  会見で赤田から挑発された魚井は「ああ、すごいなって。半分ファン目線で、そういう意味では楽しませてもらいました。(MMAの厳しさを教える?)そういうのはないですね。まあフラットに組んでもらった人とやるだけ」と淡々と回答。  赤田は朝倉未来の歌を「俺の十八番です。歌手デビューを目指しています」と説明すると、公開練習で大塚に攻め込まれたことについては「普段は俺の方が攻めるんですけど、今日はちょっとやっぱコーチ立てたっスね、やっぱり。ガチで……人が出来ているんで」と、大塚を立てたとした。  また、朝倉未来との試合を肩の手術で欠場した平本蓮と練習している赤田は、「その分、見てくれて、逆に全部の時間を俺に注いでるんで。今、平本蓮のパワーが乗り移ってます。怖いぞ、今回の俺は」と魚井を睨んだ。  最後に、赤田は「香川、すごいいいカードが組まれているんですが、この試合が絶対面白いと思うので、マジ絶対、絶対今回倒すし、前回(五明戦)なんかちょっとドロドロな試合しちゃったんで、とりあえず試合注目しててください。絶対ブッ倒します、コイツ」と、魚井をコイツ呼ばわりでKO宣言。  魚井も「そうですね。ほぼ一緒です。ええ。でも僕がブッ飛ばします。よろしくお願いします」と答えている。
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