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【ビッグバン】王者・野村太一、王座初防衛に自信「120%KOを狙いにいく」挑戦者・平山迅「ベルトに集中する」。駿太vs.石川直樹、琢磨vs.奥平将太など全13試合=前日計量

2025/03/08 20:03
 2025年3月9日(日)東京・後楽園ホール『ビッグバン・統一への道 其の51』の前日計量が、8日(土)都内にて行われ、ダブルメインイベントを合わせて計26名が計量をパスした。今大会から新コミッショナーに澤井一真氏が就任しての開催となる。  ダブルメイン第2試合ウェルター級タイトルマッチでは、同王者の野村太一(K.Bスポーツジム)が平山迅(TEAM ONE)を挑戦者に迎えて防衛戦を行う。  野村は24年9月にパンチの強打を持つFUMIYAとBigbangウェルター級王座を争い、 右フックがドンピシャで当たり、わずか12秒のKO勝利で同級王者となった。昨年12月はジャパンキックウェルター級王者の政斗(治政館)を判定で破っている。  平山はK-1、Krushを主戦場に戦っていたが、その後は皇治率いるTEAM ONEのメンバーとして『NARIAGARI』などで活躍。昨年4月の『HEAT』では、HEAT KICKミドル級王者アビラル・ヒマラヤン・チーターとのタイトルマッチに挑んだ。昨年12月は水上陽生から判定勝ちを収めた。  66.50kgで計量をパスした野村は「自分はチャンピオンになったんですけど、いつも通りチャレンジャーの気持ちでいます。いい試合をするのが自分の課題。昔からみていた平山選手が相手なのでリスペクトを持って殴り合いにいきます」と意気込みを語った。  66.60kgで計量をパスした平山は「昨年12月Bigbangに参戦させてもらって2戦目でベルト挑戦のチャンスをいただきました。2年前にK-1抜けてから、いろいろなベルトに挑戦したんですけど実力不足でした。ベルトの神様が、まだ獲るなと言っているのかな。これまで自分から逃げているような感じで辛かったので、死ぬ気で獲りにいきたい」と気合いを入れた。  相手の印象について平山は「相手とか興味ない。ベルトだけ。何も思わない」と話したが、野村が「平山選手はパンチの選手だと思ったら、前回の試合を見たらムエタイの要素も出てきた。パンチの時の平山選手が好きなので、自分から仕掛けて打ち合ってもらうようにしたい」と要求。平山は「リングに立たないと分からない。明日になったら分かる。殴り合っているか、蹴り合っているか分からない。キックボクシングなんで。その時の殺気に対して反応するだけ」と気にしていないという。  野村に興味がないと発言したことについて平山は「相手をナメているとかではなく、チャンピオンはホンマに強いんで。俺は34歳、何回もタイトル挑戦に失敗してきたので、そこに集中するということです」と本音を明かした。  その言葉を聞いた野村は「自分も死に物狂いでタイトルを獲ったので、そんなに甘くないと思っています。自分が楽しんでいる時は、一番強い。お客さんが楽しんでいる時は、ベストパフォーマンスが出せる。僕も平山選手と同じで、そこに集中しています」とコメントした。  最後に平山は「リングに立つ以上は、お客さんに伝わるのがプロとしての役割。自分は不器用ですけど、熱いやつやなと思わられるような試合をしたい。ぜひ、会場で試合を見てください」と伝え、野村も「平山選手は侍のような選手。見ていて絶対に面白くなる。120%KOを狙いにいく」と続けた。  以下、主な出場選手のコメント。 [nextpage] ▼第12試合 メインイベント第1試合 56kg契約3分3Rビッグバンキックルール駿太(谷山ジム)→56.00kg石川直樹(KICKFUL GYM)→55.40kg 駿太 「(意気込み)石川選手は連勝しているので、ビビッて気が引き締まっています。(相手の印象)見た目は怖い感じ。スーツもめっちゃ派手じゃん。気合いも入っていいファイターですね。(ファイターとしての印象)ヒジ、ヒザの選手で首相撲がうまく強い印象です。(ヒジ打ち合戦になる?)どんな試合になるのか分からないですが、前に出てきて首相撲からのヒジ・ヒザのイメージですけど、付き合うか回るか考えていますけど、付き合いたいとも思っています。分からないです。 (YouTubeチャンネルは好調か?)いい感じになっています。とくにメインチャンネルがいいです。石川さんとスーツを購入動画?いいですね、タイミングが合えば。(復帰の理由は)前回は、負けちゃったという感じ。勝ち負けは一番ではなくて、自分が満足できるかどうかが重要。ヒジ有りで竹添君がやってくれたのもあって、めちゃくちゃ悪かったわけではないので、50歳までやりますよ(現在42歳)」 石川「(意気込み)8連勝中なので、明日も勝って9連勝したい。(相手の印象)印象というか、自分がやることは一緒なので。相手うんぬんは関係ないです。(ファイターとしては)ワンパンで倒したり、ヒジで倒したり、そこを気を付けたい。(ヒジ打ち合戦になる?)分からないです。前へ出るだけ。綺麗に戦うのか、でも食ってやりたい。 (スーツは?)トライテイラーという仕立て屋さんにオーダーメイドで作ってもらいました。いつも、こんなに派手ではないです(笑)。(8連勝の要因は?)たくさんありますけど、自分の身体で試して取捨選択をして一番調子いいかなと。(年上の選手と戦うことは)僕は38歳ですけど(駿太は42歳)、年齢は関係ないと思っています。自分も駿太選手のような40代になりたいです」 [nextpage] ▼第11試合 3分3R Sライト級ビッグバンルール琢磨 (OFA)→63.10kg奥平将太(KSR GYM)→63.50kg 琢磨「(意気込み)やっと明日、試合ができるなという感じ。昨年の始めの頃から崩れてしまっている感じがあって、でも戻って来てこの日を迎えることができて楽しみです。(相手の印象)背が高く、全体的にまとまってテクニカルな選手かなと思います。(何を見せたいか)RISEのトップファイターですし、そんなに簡単な試合にならない。僕はスーパーライト級チャンピオンとして圧倒的な姿を見せたい。 (昨年11月に入籍し心境の変化は)ないと言ったら怒られてしまうんですけど(笑)、格闘技に対して真剣に向き合っているので、そこまで大きな変化はないです。(昨年始めに崩れたこととは?)睡眠、生活の面で問題あって、練習でもいい動きができなくて。昨年12月から戻ってきました。そこは大きかったです。(KO期待度は)毎日必死こいてやっているので、その結果がダウンとかKOにつながっています。明日は全集中して臨みます」 奥平「(意気込み)RISEから来ました。プロとしては初参戦なんですけど、アマチュアでは試合をしているのでホーム感はあります。今回は強さを証明していきたい。(相手の印象)右のストレートが見えにくいので警戒しています。(何を見せたいか)琢磨選手はテクニックがあって、自分はそれよりも技術があることを証明したい。 (前回から修正点は?)前回は右のパンチでKO負けしたので、そこを修正してきました。(RISEとBigbangの違いは)今回は63.5kgの試合をするのでパワー差を感じるかもしれない。(琢磨選手は過去最強?)ベテランとは2回やっているので、ベテランだから強いとか、琢磨選手だから最強なのでどうしようとかはないです。練習したところを出せればなと思います」 [nextpage] ▼第10試合 3分3R Sフェザー級ビッグバンルール平澤優聖 (team MIYABI)→58.80kg蘭丸(team AKATSUKI)→58.50kg 平澤「(意気込み)明日、しっかりと自分のリズム、空間を作って戦っていきたい。(対戦相手の印象)何試合か見させてもらって、打たれ強いなと。右ハイキックを警戒していると思うので、拘らずに練習したことをしっかり使っていきたい。(ハイキックを見せないという揺さぶり?)使いますけど、それで倒すことに拘らずに出せればいいなと。(相手は蘭丸ボンバーという技があるようだが)警戒しておきます(笑)。 (チャンピオンとしての試合になるが)これまでチャンスをもらってきても、なかなかベルトを獲れなくて。その中で初代チャンピオンにさせてもらって恩返しじゃないですけど、ビッグバンには平澤優聖がいると思わせたい。(今後の展望)組まれた試合は受ける形です。初防衛は今年やりたい。今年、スーパービッグバンで初防衛をしたい。でも、とりあえず目の前の試合をクリアして一歩ずつ上がっていきたい」 蘭丸「(意気込み)試合結果よりも内容で強いことを見せたい。(対戦相手の印象)本人を目の前にしてデカいなと思いました。右ハイキックが得意なので、当たったらヤバイなと。(蘭丸ボンバーという技があるようですね)それは、内緒です。練習してきたことを出せるようにしていきたいです。(前回の敗北からの修正は?)雑になるところがあるので、細かい修正をしてきたつもりです。成長していないところも反省して準備してきました。仲間からも考えていないと言われるので、ハイキックを狙われないようにしたい。 (2階級上のチャンピオンと戦う理由は?)目的はビッグバンのチャンピオンになることです。最終目標として取り組んでいます。正直、今回受けるのも、相手にメリットがなかったり、条件が悪かったのでどうかなと思っていましたが、チャンスだと思いました。あと、自分から言いたいのは、前回の12月のスーパービッグバンでスーパーバンタム級タイトルマッチが良星選手と内田晶選手であったと思います。失礼ながら内田選手は一回も出ていなかったのに、ビッグバンでいきなり試合が組まれて良くない気持ちがありました。自分も結果が伴っていなかったと思いますが、今回階級が上でどうなるか分からないけど強いことを見せたい」 [nextpage] ▼第9試合 3分3R 57.5kg契約ビッグバンルール竹添翔太(インスパイヤードモーション)→57.10kg安 晟太(サクシードジムteam EXCEED)→57.40kg 竹添「(意気込み)前回負けて復帰戦という形になるので、明日はしっかり勝って次の試合へつなげたいと思います。(対戦相手の印象)前回の試合はカーフを使っていたので、蹴りが強い選手と思っていたらパンチも強い。まあ、全体的に普通の選手かなと。(前回は逆転KO負けだったが修正は)攻撃しているところを狙われたので、そこを修正してきたので今回はもらわないと思います。 (カーフキックは)例え効いたとして倒れないです。(赤い髪は)地元の姫路で祭りがあって、そこのイメージが赤なので使いました。とくにラッキーカラーではありません(笑)。地元のパワーをもらっている感じです。(今後の展望は)今はとられたベルトをとり返すのが目標です」 安「(意気込み)今回でビッグバンは3回目なんですけど、元チャンピオンとの試合のチャンスをいただけてありがとうございます。でも僕は倒しにいくので、最高の倒し合いを見せたいと思います。(対戦相手の印象)ムエタイベースで髪が赤いなと。(普通の選手と言われているが)戦い方は別に普通と言われてもいいです。倒すか倒されるかで見せていきたい。内容で盛り上げていきたい。 (成長している部分は)一昨年に2カ月くらいのペースで5試合くらいやって、その時は勝てなかったんですけど、自分のやりたいことができるようになってきました。それで、いい感覚が掴めてきてます。(今回勝った後は)KOで勝ったらタイトルマッチをアピールしたい」 [nextpage] ▼第8試合 3分3R Sウェルター級ビッグバンルール松下大紀(BELIEVE MAN)→69.70kg高橋幸光(飯伏プロレス研究所)→69.80kg 松下「(意気込み)強敵なので、倒してステップアップしたい。(相手の印象)サウスポーでムエタイ風な戦い方をしていて綺麗な蹴りを蹴るイメージです。(フェイスオフで睨んいたのは?)殴れる距離にいたので、気合いが入っただけです。 (過去の城戸戦でみせたチューチュートレインはやるのか?)もうバチバチやりますよ! どっち? ああ、試合で。(相手が入場パフォーマンスしてくるようだが集中力が下がることは?)ないですね。戦うのは高橋選手なので。高橋選手をやっつけて、セコンドもみんなやっつけます! 速攻KOでやっつけます」 高橋「(意気込み)ビッグバンは何年か前に一回だけウェルター級で出させてもらって、今回は4階級くらい上がってしまって。それはプロレスに原因があるので仕方がないんで。でも記者会見に出させてもらっているのは、今後何か道が開けるのかなと。この試合を楽しみにしてなおかつ落とさないようにします。(相手の印象)名前は知っていたんですけど、城戸康裕と戦って凄いことやっていて。あとはポスターと違って好青年だなと。進化しているイメージです。(計量に遅刻したのは?)シンプルに事故渋滞にはまりました。申し訳ございません(苦笑)。 (フェイスオフで殺気は)感じましたね、背もあるし。でも城戸戦で見せてくれたチューチュートレインを忘れていないので、どっちで来てくれるのか(爆笑)。それについていけるように頑張ります!(プロレスとの二刀流の相乗効果は)試合慣れは以前からしていますが、マイクでうまく話せるようになりました。デメリットは、キックの試合がないと簡単に体重が増えてしまうこと。身体能力は上がっている。武尊よりもバック宙はできます!(飯伏幸太からのメッセージは)俺は威圧と空気感しか出せないから頑張ってねと。なんじゃ、それと(笑)。明日もセコンドについてくれます。(入場パフォーマンスは?)セコンドに胸毛ニキがつきます。これがヒントです(笑)」 [nextpage] ▼第7試合 3分3R 63kg契約ビッグバンルール林 京平(湘南格闘クラブ)→63.00kgポッシブルK(K’growthジム)→62.90kg 林「(意気込み)前回は負けてしまって、自分の力を出せなかった。今回は力を出して倒したい。(相手の印象)タフな感じですね。バチバチ打ち合ってくれたら嬉しいです。あと、ポッシブル選手の名前の由来が気になります。(相手はスイッチで戦うと宣言しているが)実は自分もスイッチで戦えます。オーソドックスで来てくれたら嬉しいです。遊びでやっていたら、ちょっとはできるくらいです。(明日見てほしいところは)タフで下がらずに来てくれるということで、打ち合いになると思います。(明日はKO?)早い段階でのKOは期待しないでください。ポッシブル選手は打たれ強いので削って3ラウンドに倒したい」 ポッシブル「(意気込み)昨年からファイトスタイルを見直して、一発目に臨みます。新しい姿をお見せします(相手の印象)オーソドックスで行く時に行くバチバチのイトスタイルなので、噛み合う。殴り合えると思っています。(ポッシブルの名前の由来)自分の前のジムの会長がつけてくれたんですけど、自分の名前が“かのうや”なんですけど、かのうが叶えるという字なので、ポッシブル(=可能)になりました。 (スタイルの見直しとは?)この際だから言いますけど、スイッチでやります。もともとオーソドックスでやっていましたが、サウスポーで練習していたら全部サウスポーになった。どちらも使えるならば、どっちもやろうとしました。(理想のファイターがいた?)自分が好きなファイターは、チンギス・アラゾフ選手なんです。彼はどちらでもできるので、ああやって戦いたいないと思って練習しています。(明日見てほしいところは)下がるつもりはない。林選手も前にくると思うので、打ち合いを見てもらえば。(シュートボクシングの試合は?)シュートボクシングにランカーとして試合を使ってもらっています。ビッグバンに使ってもらっているので、タイトルにつなげられるようにしたい」 <試合計量結果> ▼第6試合 ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝3分3R延長1Rビッグバンルール水上陽生(ポゴナ・クラブジム)→66.50kg乾 秀人(BANG BANG GYM)→66.30kg ▼第5試合 ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝3分3R延長1Rビッグバンルール宗方888(KING gym)→66.30kg哲志(K-1ジム五反田チームキングス)→66.40kg ▼第4試合 3分3R 60kg契約ビッグバンルール田中 聡(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)→60.00kg中澤良介(WIVERN)→59.90kg ▼第3試合 3分3Rフェザー級ビッグバンルール高田 優(湘南格闘クラブ)→57.10kg慎也(ZERO)→56.90kg ▼第2試合3分3R 55.5kg契約ビッグバンルール嶋津悠介(RIKIX)→55.20kg寛心(士魂村上塾) →55.30kg ▼第1試合3分3R 60kg契約 ビッグバンルール藤平琉矢(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)→59.90kg相島珀斗(team OJ)→59.50kg
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