気合い十分のミット打ちを見せた武尊
2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT配信)にて、ONEフライ級キックボクシングスーパーファイト3分5Rで同級1位ロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦する同級2位・武尊(team VASILEUS)が、4日(火)都内にて公開練習を行った。

シャドーボクシングからのミット打ちを披露した武尊は、つなぎが速いワンツー、重い左ミドル、パンチからの後ろ蹴りを3回、そして得意の右フックなどを披露した。

試合まであと3週間弱。今の心境を聞かれると「いつも通りの感じですね。あとは追い込みも2週間なので、最後怪我をしないようにベストコンディションに仕上げないといけない」とし、ワクワク感は「今はなるべく抑えています。なるべく試合モードにならないようにして試合で爆発させようと思います」と、気持ちの昂ぶりは抑えているとする。

オーバーワークにならないように「なるべく抑えている」と言うが、「限界ギリギリをやって、限界を超えると怪我をしてしまうのでそこは気を付けている」と限界寸前まで追い込んでいるとした。

「ロッタン選手はタフな選手なので、打ち合いも強いし、技術もあるし、ディフェンスも上手くてトータルで強い選手ですが、僕もそれに勝つために練習してきたので、ずっとやりたかった相手ですし、現役生活の中で過去最高傑作と言える試合で勝ちたいと思います」と、ロッタン戦を“最高傑作”に仕上げたいと意気込む。

「僕は今まで王者だったり、日本やK-1を背負ってとの気持ちでやっていましたが、今回は自分がやりたいように殴り合いたい時は殴り合うし、殴りたい時に殴ろうと思っています。今までそれをやっているようで120%ではやっていなかったので、次の試合は身体が壊れてもいい気持ちでやろうと思っていて。さらにリミッターが外れた状態でやれるので、そうなればロッタン選手を倒せると思います」と、リミッターを外した武尊で挑むとした。

対策はもちろん言えないとしたが「ロッタン選手の穴を狙うような練習をしています」とだけ答える。

【写真】フック系だけでなくストレート系も多く放った武尊。ワンツーのつなぎも速かった
ファンには「3週間を切ってもう少しなので、試合まで僕も全力で戦うのでファンの人たちも一緒に戦ってもらえたら嬉しいと思うし、当日も必ず勝って僕に着いてきてよかったなって思える試合をします」とメッセージ。

【写真】威力抜群の後ろ蹴りも3発放った武尊
また、他の日本人出場選手たちが「武尊選手につなぐ」とコメントしていることについては、「このメンバーで出られるのは嬉しいし、僕は数年前から日本vs.世界をやりたいと言っていて、そういうメンバーが集まってくれて。つらいこともあったけれど、僕の格闘技人生は恵まれているなと。大将を任せてもらっているので、みんなの勝利を見届けて最後に僕が勝とうと思います。日本の格闘技界が世界の中心になるための第一歩となる大会だと思うので、日本人全勝で最高の形で締めくくって世界に日本の強さを見せつけようと思います」と宣言した。



