ボクシング
インタビュー

【ボクシング】那須川天心、勝利後インタビューで「ここにきてメイウェザー戦が活きた」「僕はポイントを獲るのが凄く上手いと思うので、そこで取っていたところは多い」

2025/02/25 01:02

新しい自分の可能性も見せたいと思った


――モロニーがサウスポー対策をやってきてガードを固めてプレスをかけてきて、それに対して天心選手は動いてポイントという作戦、序盤いくつかあったと思うが、それは現場で対応したのか、元々の作戦だったのか?

「元々は、自分は距離を取って戦うという作戦でした。ジャブを突いて右に回ったり、左に動いたり、相手に追いつかせないっていうのが自分の中のボクシングのテーマではあったんですけれど、相手も打ち合いに来たので頭を合わせてあんなやることはないと思っていたんですけれどやっちゃいましたよね。あそこでもらって引くわけにはいかないっていうのが初めて出てきて。初めて打ち合いをしたんですけれど、そこで自分の中でも新しい可能性というか、そこで打ち負けることもなかったし、逆に最後押し返して効かせることも出来たので、なんか自分を一人の男にしてくれたって感じがしましたね」

――最終ラウンド打ち合いに行ったのも気持ち?

「気持ちですよ。僕の言葉に『関係ないっしょ、気持ちっしょ』っていうのがあるじゃないですか。それを言ってるやつがやらなくてどうすると。で、中に入ってもタイミングだったり対応できたので、そこは2人の戦いですけれど2人の戦いだけじゃないので、お客さんも見ているし、そこに乗せられちゃいますよね。見ている方にも勇気だったり、ハラハラすると思うんですけれど、新しい自分の可能性も見せたいと思ったので、最後は気持ちが勝っちゃいましたね」

――この試合、武居選手との比較があって、それについて自分自身の手応えは?

「どうなんですかね。僕的には印象悪い部分もあったんですけれど、そこを今後は改善しないといけないって部分もありつつ、自分の中のボクシングの型が完成しつつあるなっていうのが。やるべきこと、手段が分かったというのがある。モロニー選手を効かすことも出来たし、評価的には悪くないと思っています。でもノビシロはまだたくさんあるので、改めてボクシングおもしれーっていうのが凄い感じていますし、まだまだ成長できるなと思いましたね」


――世界がまだ早いなと思ったんじゃなくて、もう世界行けますよ、という感覚?

「感覚はありますね。でもそれを過信しすぎるのではなく、今日出た結果が全てなので、自分の中ではまだまだ可能性あるなと思えたので、全然通用すると思います」

――10R、天心選手が打ち合ったラウンドは粟生隆寛トレーナーからの指示?

粟生「あの打ち合いは支持ではなく、本人の感覚で行ったものだと思います。基本的な作戦というか、ボクシングとしては足を使って右でコントロールしてっていうのがあったので。ああいう面白い展開になって良かったのかなとは思いますけれど、まだ粗いところもあるのでそこはこれからも修正しつつ、もっとレベルを上げていきたいと思います。行くなとは伝えていません」

――2R以降、インターバルで座るようになって立ったり座ったりしていたが?

粟生「目の腫れもあったのでその処置もあったので、立ったままだとやりづらいのでセコンド3人で次の回は座らせようとみんなで決めて無理やり座らせました」

――天心選手は座らないぞって感じを出していたか?

粟生「最初は椅子に足を置いて、またこいつ座らないやと思っていたんですけれど、そこはこっち向かせて座らせて」

「癖ですよね。仕方ないですよね。ダメですよ、ちゃんと座る練習しないと(笑)」

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