Prime Video Boxing 112025年2月24日(月・祝)東京・有明アリーナ▼119ポンド契約 3分10R〇那須川天心(帝拳ジム/WBOアジアパシフィックバンタム級王者)[判定3-0] ※97-93×2, 98-92×ジェーソン・モロニー(オーストラリア/元WBO世界バンタム級王者)
判定3-0(97-93×2, 98-92)で那須川が勝利。ボクシング6戦目で、10カ月前まで王者だったモロニーに判定勝ちした那須川は、試合後、リングインした第2代K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者にして、現WBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)に「僕も必ず世界王者になるので、いつかどこかで、ボクシングルールで戦いましょう」と語り、武居も「僕もやらなきゃいけないことをクリアしたら、またこのリングで会いましょう」と答えた。以下はリング上での両者のコメント全文。
那須川「こんばんは。那須川天心です。皆さん応援ありがとうございました。いや、本当にモロニー選手、もう予想通りめちゃくちゃ強くて。ちょっと初めてこう──まあ、こんなこと言ってあれなんですけど、効かされたっていう感じで。“あっ、これか”みたいな。まあ、あんま自分ではそんな効いたって感じでもないんですけど、パーンってあったりとかしたんで、すごいいい経験させてもらいました。それで、僕、本当“打ち合い”とかしたことなくて、なんかあの、初めてこう打ち合いをして、すごい、なんかちょっと一人前というか、ちょっと男になれたかなと思います。モロニー選手、本当にありがとうございます。
可能性は見せられたと思います。自分も試合中、こんなに楽しくなることなくて、思わずすごいテンション上がって“試合やるぞ”みたいな。なんかこう、いろんな自分の可能性を楽しみながら戦ったんですけど、見ててどうですか? ちょっとハラハラしました? 皆さん、ねえ、こんな顔にアザできちゃってね、すみませんね、ちょっと顔で売ってんのにね。申し訳ないです(笑)。はい、すみません、2度目ですみません。“マイク長い”とか言われちゃうから。
武居選手とはいろんな因縁っていうかね、あのアマチュアの頃からたくさん試合して。キックの時も『THE MATCH』っていう大会があったんですけど、その時にはもう(武居は)ボクシングやっていて、チャンピオンなって。で、僕は今、あの挑戦する立場なんですけど、必ず僕も世界チャンピオンになるんで、いつかどこかで必ず戦いましょう。ボクシングルールで」
武居「まずは天心選手、勝利おめでとうございます。自分もちょっと試合延期しちゃったりしてやらなきゃいけないことがあるんで、それをしっかりクリアしたら、またこのリングで会いましょう。ありがとうございます。おめでとうございます」→那須川 試合後バックステージでの一問一答
バンタム級王者たち
WBA王者 堤 聖也(29=角海老宝石)WBC王者 中谷潤人(27=M・T)WBO王者 武居由樹(28=大橋)IBF王者 西田凌佑(28=六島)
WBOアジアパシフィック王者 那須川天心(26=帝拳)
那須川は次戦を6月に予定。再び世界ランカーとノンタイトル戦を行い、それをクリアして年内に世界挑戦となるか。一方のWBO王者の武居は、5月28日の横浜BUNTAIで、右肩の怪我で延期となっていた同級8位ユッタポン・トンディ(タイ)との2度目の防衛戦が決定済み。これをクリアすると、9月に同級1位のクリスチャン・メディナ(メキシコ)との指名試合が待っている。WBC王者の中谷はIBF王者の西田との統一戦となるか。その先にスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)との対戦も見据える。その場合、空位となるWBC王座の行方にも注目だ。