2019年10月4日(金)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT×REBELS』のメインイベント(第8試合)、64kg契約REBELSルール3分3RでMuayThaiOpenスーパーライト級&INNOVATIONライト級王者・橋本悟(橋本道場)と対戦する鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。
鈴木はREBELS-60kg王者・鈴木宙樹の弟で、元々はMMAファイターとしてパンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級(56.7kg)で優勝。8月10日のレベルスでキックボクシングの試合に臨み、パワフルなパンチで初回TKO勝ちを飾った。今回がキックボクシング3戦目でメインに大抜擢。
対する橋本は“激闘大魔神”の異名を持つアグレッシブファイターで、右ストレートを武器に様々な団体で活躍。MuayThaiOpenスーパーライト級王座、INNOVATIONライト級王座の二冠を持ち、戦績は19勝(10KO)15敗3分。
■欲をいえば僕がパンチ一発で倒したい
――今回、KNOCK OUT初参戦が決まりました。
「キック3戦目(1試合はシュートボクシング)でこういう大きな舞台のメインイベントに選んでいただき凄く嬉しいのですが、まだキャリアが浅い中で上のクラスとやらせていただくことはなかなかないケースなので凄くプレッシャーを感じています」
――ご自身のどういうところが評価されてメインに抜擢されたと思いますか?
「自分は逃げない戦い方をして打ち合うところを山口プロデューサーは評価してくれたんだと思います」
――KNOCK OUTにはどのような印象があります?
「同じジムの不可思先輩もそうですが、倒す選手が多い印象があります。自分もその一人になれるように倒し切ります。前回8月の丹羽圭介選手と大月晴明選手との一戦は1分ぐらい見合う時間があり、あれはKNOCK OUTらしくない試合だったなと。僕にその1分間をいただければ丹羽選手を倒し切るなと思いました。倒し屋と言われているお兄ちゃん(=鈴木宙樹)と同じく、僕らは倒すことが仕事なので、自分にとってKNOCK OUTは最高の舞台です」
(C)KNOCK OUT――対戦する橋本選手にはどのような印象がありますか?
「フック系のパンチが強くて、ちょっとでも相手が効いた姿を見せると一気に攻め込んでくるイメージがあります。その分、橋本選手は攻撃が大振りなのでしっかり見ていれば当たらないので、相手の攻撃にパンチを合わせて倒そうと思います。結構、橋本選手は倒れている試合も多く、打たれ強い印象はありません。
欲をいえば僕がパンチ一発で倒したいですね。それで無理なら、逃げないでガンガン前に出ようと思います。気持ちのぶつかり合いでも負ける気はないですし、自分は格闘技一本でやっていくと心に決めているのでハングリー精神でも負けません」
(C)KNOCK OUT――元々は総合格闘技でプロデビューしているんですよね?
「そうですね。MMAでのプロ戦績は7戦5勝2敗です。元々は3歳から空手をやって、中学生の時に総合格闘技を始めて高校の時から本格的に練習をしてプロになりました。2018年のパンクラス新人王トーナメントで優勝して新人王になりました」
――どうしてキックに転向したのでしょう?
「一番大きな理由は、お兄ちゃんの鈴木宙樹がREBELSでベルトを獲ったことです。ずっと兄弟一緒に格闘技をやってきたのですが、お兄ちゃんに先を越されてしまったなと。自分も同じベルトを獲りたいと思い、キックに転向しました。KNOCK OUTには僕がお兄ちゃんよりも先に出ることになり、うらやましがっていましたが、『凄く応援しているから絶対に勝ってくれ』といいながら全力でサポートしてくれています。
自分は頭をそんなに使わず感覚で戦ってしまうファイトスタイルなのでいつも落ち着いた試合ができず、毎回お兄ちゃんがセコンドに付いて僕の頭脳になってコントロールしてくれます」
(C)KNOCK OUT――兄弟では一般的に兄よりも弟の方が素質があると言われてますが、ご自身でもそう思いますか?
「お兄ちゃんの方が先にチャンピオンになっているのでそんなことはないですね(笑)。でもお兄ちゃんが先にチャンピオンになったことで、それまでの道筋、経過を辿ればチャンピオンになれると思うので、自分は恵まれていると思いますね」
――今回どういう試合を見せたいですか?
「山口会長から“クレイジー・ダイヤモンド”というニックネームを付けていただいたので、クレイジーのネーム通りの試合を見せたいと思います。ガンガン前に出て、打たれても前に出る選手になりたいですね。自分の逃げない姿を見て下さい。ちなみにダイヤモンドにはどういう意味があるんでしょうね(笑)」
――KNOCK OUTでの目標はありますか?
「自分の階級でベルトを獲ることです。兄弟二人でベルトを巻いて格闘技界を盛り上げたいと思います」