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【FIRE CAGE】クアラルンプールの悪夢、ストラッサー起一がチバウの代役ディエゴ・ヌネスに1R KO負け。1年10カ月ぶり復帰戦を白星で飾れず。ヌネスは「2カ月前に誰かをKOする夢を見た」

2025/02/23 00:02
 2025年2月22日(土)マレーシア・クアラルンプールのN9アリーナにて『FIRE CAGE Fighting Championship』が開催された。  今回が第1回大会でメインイベントでは、日本から参戦のストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)がグレイゾン・チバウ(ブラジル)とウェルター級タイトルマッチ(5分5R)で対戦することが決まっていたが、19日にチバウが負傷欠場とストラッサーに連絡が入り、協議の結果、同大会のセミファイナルでロランド・デイとライト級タイトルマッチを戦うはずだった元UFCのディエゴ・ヌネス(ブラジル)が代役に決定した。互いに大会2日前の対戦相手変更となる。 ▼FIRE CAGE FCウェルター級タイトルマッチ 5分5R〇ディエゴ・ヌネス(ブラジル)[1R 1分15秒 KO] ※右フック×ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)※ヌネスが初代王者に  ストラッサーは、PANCRASEで王座に挑戦し、HEATでウェルター級王者となった後、UFCに参戦し、3勝2敗と勝ち越してRIZIN、Bellatorでも活躍。2024年3月の『RIZIN LANDMARK 9』でイゴール・タナベと対戦予定だったが、イゴールの体重超過で試合中止に。今回のFIRE CAGE FCは2023年4月の『RIZIN.41』中村K太郎戦以来の試合となる。MMA20勝11敗2分。  ヌネスは、フェザーからライト級で戦ってきたMMA24勝10敗の42歳。2004年のプロデビューから11連続一本・KO勝ち、更に勝利を重ね4年間無敗・13連勝という快進撃を演じた。08年から米国WECで4勝1敗。11年1月にUFC参戦。約2年間活躍した後、13年9月にbellator移籍。14年のスウェーデンのSuperior Challenge(SC)ではヨアキム・ハンセンに2R KO勝ちでSCフェザー級王者に。  2018年5月の『RIZIN.10』で矢地祐介とライト級で戦い、スプリット判定負けも、翌年のSCで王座防衛。そこから4年間のブランクを作ったが、2023年に復帰。ホニー・トーレスに判定負けなど2連敗も、2024年3月の前戦・豪州『Cage FS 15』ライト級でコロンビアのマウリシオ・オタロラに1R ギロチンチョークで一本勝ちしている。  ストラッサーのセコンドは岡見勇信と岸本泰昭。フルサイズのケージでの戦い。  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブ、左ミドルから入るストラッサー。ヌネスはスピニングバックキック。ストラッサーは右で飛び込むが、ヌネスもそこに左右フックで押し戻す。ストラッサーは首相撲ヒザ蹴りからケージに詰めてダブルレッグへ。差し上げるヌネスは四つから首相撲を突き放して大きな右を振り回す。  なおもジャブで圧力をかけるストラッサーに、前に出たヌネスは左から右フック! 真っ直ぐ下がったストラッサーは顔面を打ち抜かれ後方にダウン。パウンドにすぐにレフェリーが間に入った。KO勝利したヌネスはケージの上で咆哮。初代ウェルター級のベルトを腰に巻いた。  ケージの中のインタビューで、ヌネスは「2カ月前に誰かをノックアウトする夢を見ましたが、夢の中でその人の顔は見えませんでした。(今後について問われ)6月に70kg(ライト級)のベルトをかけて戦い、2階級でチャンピオンになりたい。そして、少し前に亡くなりましたが、この勝利を叔父とその家族に捧げます」と語った。  FIRE CAGE FCはクアランプール在住のブラジル人セザール・シウバが興したIS Sports & Entertainment主催の新興プロモーション。ラテンアメリカ、アジアから選手を招聘してMMA &キック・ムエタイの合同イベントを行う予定。 試合後、ストラッサーが身内と腹を割って話して気付いたこと、チバウとのこと、セコンドの岡見勇信と話したことなどが語られている。
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