RWS -Ratchadamnoen World Series-2025年2月22日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム※U-NEXTにてLIVE配信▼第3試合 57.6kg契約 3分3R×朝陽・エイワスポーツジム(=品川朝陽/エイワスポーツジム/ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級13位)判定0-3 ※27-30、28-29×2〇サマンダル・カサノフ(ウズベキスタン) 朝陽は同門の吉成名高と共にジュニア時代から様々なアマチュアタイトルを獲得し、プロ転向後も強打を武器にMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座、IPCC世界フェザー級王座などのタイトルを次々と獲得。 2021年から2023年はONEに参戦し、その後はBOMとRWSで活躍。7月にチャイヤコーンを得意の左ボディでKOして破竹の10連勝を飾ったが、10月のクンクメール対抗戦で1Rにダウンを奪うも引き分けに持ち込まれた。12月のRWS JAPANにて得意の左ボディでニコラス・レイテ・シウバをKOしている。 カサノフは規定時間内に契約体重をクリアすることが出来ず、最終300グラムオーバーとなったが、朝陽が試合を了承したためカサノフには罰金が課せられ、試合は実施されることとなった。
1R、朝陽が右ローで崩しての左フック、カサノフはワンツー。朝陽の右ローを見事にスネでカットするカサノフは右ローを蹴り返す。負けじと右ローを蹴り返す朝陽にカサノフは右ミドル。朝陽が左ボディを決めるとすかさず左右フックを打ち返すカサノフ。さらにミドルの空振りからバックハンドブローを放って場内が大きく沸く。圧を強める朝陽は飛び込んでの左フック。右ローを蹴った朝陽だが、前蹴りで転倒させられる。朝陽の左フックにカサノフはテンカオ。右カーフを蹴る朝陽だがカサノフが左右の蹴りを連発。朝陽の右カーフをバックステップで空振りさせるカサノフに朝陽が左フック。オープンスコアは10-9×3でカサノフのラウンドに。
2R、このラウンドは取りたい朝陽が前へ出て強引に詰めての左フックからの左ボディ。カサノフを転倒させたがこれは足を掛けたことで注意を受ける。カサノフの踏み込みながら蹴る前蹴りで転倒する朝陽。左右フックで切り込んでいく朝陽だが、カサノフも負けじと打ち合いに応じて蹴りにつなげる。朝陽の左ハイを空振りさせて右ローを蹴るカサノフ。左ボディを決める朝陽にカサノフは顔面前蹴り。サウスポーにスイッチするカサノフに左ボディ、飛び込みの左フックを打つ朝陽。しかし顔面前蹴りでのけ反ってしまう。ステップを踏んで距離を作るカサノフ。このラウンドも10-9×3でカサノフとなり、朝陽は絶体絶命のピンチ。
3Rも前へ出る朝陽が左フック、右ボディストレートを打って行く。ステップで動くカサノフを追いかけて左ボディ、左フックを打つ朝陽だが、間合いが出来るとカサノフが顔面前蹴りで朝陽をのけ反らず。さらにはバックハンドブロー。朝陽がコーナーへ詰めるが、カサノフは胴タックルで朝陽をロープへ押し付ける。朝陽の左ボディ、左フックにカサノフも同じ手数を返してもらいっぱなしにはならない。朝陽の右ストレートをもらったカサノフは残り時間を気にする。左フックをヒットさせる朝陽だがカサノフも右フックを打ち返す。どんどん前へ出て左フックを打って行った朝陽だが、カサノフを捉え切ることが出来なかった。
判定は3-0でカサノフが勝利。最後は追い上げた朝陽だったが、届かなかった。
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▼第2試合 47.17kg契約 2分3R〇伊藤紗弥(尚武会/ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級7位)判定3-0 ※29-28×3×カオスアイ・ポー.コブクア(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級9位)
伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイ・IPCCと女子世界王座の四冠を制覇。BOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、BOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王座も獲得。
2023年9月に『RWS』初参戦もモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年4月のRWS JAPANでは元K-1王者のパヤーフォンも判定で破り、7月にはラジャ4位のノンパーフォンとの熱戦も制して7連勝を飾ったが、10月のタイ『RWS』にてラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級初代王座決定戦でパヤーフォンに敗れて王座を逃した。12月のRWS JAPANでもモンクペットに敗れ、連敗脱出を懸けての試合となる。 対戦相手のカオスアイはラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級9位で、7位の伊藤よりも下位の選手。王者パヤーフォンへの再挑戦を目指すためにも勝利は譲れないところだ。
1R、伊藤が左前蹴りからの左ミドル。カオスアイも左ミドルを返すが伊藤はしっかりスネで受けて左ロー。カオスアイも伊藤の左ミドルをスネでカット。伊藤は左ミドルからの右ヒジも繰り出す。ワンツーを打った伊藤はカオスアイのミドルをキャッチするとすぐに右ミドルを当てる。カオスアイがいい形で組んでのヒザ、伊藤もヒザを返す。伊藤の前蹴りで組もうとして前へ出てきたカオスアイが転倒。オープンスコアは10-9×3で伊藤のラウンドに。
2R、伊藤がミドルを蹴るとすぐに首相撲で組み付いてヒザを蹴るカオスアイ。それを伊藤が崩し倒す。再び組んでくると今度はヒジを見舞う。それでもしつこく組みに来るカオスアイにショートの右を打つ伊藤。徹底した組みのカオスアイに組まれる前にミドル、パンチを当てるカオスアイだが、カオスアイが押しヒザを決める。前蹴りから右ミドルの伊藤に組み付いたカオスアイだが、伊藤はヒザを蹴らせない。前蹴り、ミドルで突き放す伊藤。このラウンドも伊藤が10-9×3で取った。
3R、組んでくるカオスアイに右ヒジを当てる伊藤。カオスアイは組んでヒザ。伊藤はバックステップしながらのジャブ、左ミドル。カオスアイはしつこく組んでの左右の押しヒザ。下がりながらも右フック、左アッパーを決める伊藤だが、カオスアイがまたも押しヒザを決め、ヒザの連打。ヒジで脱出した伊藤だが、すぐに組んだカオスアイが押しヒザの連打と離れると左ボディ。なんとか離れた伊藤は右ヒジを当てるが、カオスアイがどんどん前へ出て組み、ヒザを連打した。
カオスアイの大逆襲にあった伊藤だが、判定は3-0で伊藤の手が上げられた。
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▼プレリミナリー第1試合 46.26kg契約 2分3R〇藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム/ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級1位)判定3-0 ※30-27×3×タン・スアン・ユン(シンガポール/ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級11位) 藤原はジュニアキック時代から50戦以上のキャリアを重ね、2021年5月にプロデビュー。相手を圧倒する前蹴りで連勝を重ね、プロ6戦目でAyakaに勝利し、高校3年生にしてミネルヴァ ピン級タイトルを獲得。昨年3月に撫子との初防衛戦で敗れ、続く5月のムエロークでは女子ムエタイ界トップの一角、モンクットペットに判定負けを喫して以降は、タイを主戦場に。
2024年6月にはタイ・ カラレスタジアムで行われたFairtex Fight47kgタイトルを獲得。9月の『RAJADAMNERN KNOCK OUT』でも完勝、10月は『BOM』に初参戦してミンタに判定勝ち、12月は『RWS JAPAN』に初参戦でMIREYに判定勝ちと現在9連勝中。
ユンはWBCムエタイ インターナショナル 女子ミニフライ級王者で、2024年12月の『RISE』に初来日。宮﨑小雪に2RでKO負けしている。
1R、藤原が左ミドル、前蹴りで前に入ってパンチにつなぐが、ユンは首相撲で藤原のバランスを崩す。離れると藤原の顔面前蹴りが見事にユンの顔面を捉え、ユンは転倒。左ローで入っていく藤原を右ストレートで迎え撃つユン。ならばと藤原は顔面とボディへ前蹴りを蹴り分ける。ユンが前へ出てきたところに藤原がバックハンドブローを放ってラウンド終了。オープンスコアは10-9×3で藤原のラウンドに。
2R、パンチから蹴りにつなげる藤原にユンは組み付くが藤原も首相撲からのヒザで応戦。離れると右ストレートから自分で組みついてのヒザを見舞う。左右フックで前へ出るユンを左ミドルで迎え撃つ藤原。ユンのフックにヒジを合わせようとする。パンチの回転を速める藤原が左右フックの4連打で攻めていく。さらに変則の左ハイキック。藤原の猛攻に組み付こうとしたユンの顔を藤原が押し、組ませなかった。2Rも10-9×3で藤原がとった。
3R、藤原はどっしりと構え、これまでと戦い方を変えた。フックを放って前へ出てくるユンを右ストレート、左ミドルで迎え撃ち、組むとユンの顔を押して動きを封じる。藤原がワンツー、左ボディ、左ボディの2連発、左ローから左ミドルとユンをコーナーへ詰める。ジャブ、前蹴りとユンにロープを背負わせたところで試合終了。
藤原が判定3-0の完勝でRWS本拠地での初勝利をあげた。