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インタビュー

【Krush】1回戦で優勝候補筆頭と対戦の弘輝「1回戦勝ったら、もうあとはひと山いくらの連中、モブやと思ってる」

2025/02/20 20:02
 2025年2月24日(月・祝)東京・後楽園ホール『Krush.171』で行われる、ライト級ワンデートーナメントに出場する弘輝(WORLD TREE GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。  弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポー。当初は黒星が続き、2022年6月の明戸仁志戦でKO勝ちすると9月の伊藤健人戦で判定勝ちとK-1 GROUPで初の連勝。12月のK-1では篠原悠人に判定で敗れるが、2023年9月にKNOCK OUTから参戦したREITO BRAVELYをダウン応酬の末にKOした。2024年2月、大岩龍矢との試合で計量をパス出来ず、判定で敗れている。9月には“狂拳”竹内裕二にTKO勝ち。戦績は11勝(8KO)8敗1分。  1回戦では西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する。 ホンマに自分はKrushを体現してきたと思ってる ──1月大会のリング上で行われた公開抽選会は、すごく「持って」ましたね。 「みんなに『持ってた』って言われるんですけど、そうなんですかね?」 ──事前の「引く順番」も8番、リング上で引いたのも8番って、なかなかないでしょう。 「ないっすね!『何?』ってなりました」 ──でも結局、最後は一番目立つところを持っていった感じがします。 「いや、ホンマにそうやと思います。西京君を避けたヤツらには、何も言えることはないでしょ? あんなヤツらが“顔”になることはないと思ってるんで」 ──弘輝選手があそこで言った言葉で、「そうか、みんな避けたからこうなったんだ」って、改めて気付かされたというか。 「そうそうそう! そうなんすよ!」 ──それで、優勝候補と言われる西京選手と当たることになって、どうですか? 「今までの試合って、僕がやるにあたって、何かテーマというか、ストーリーがあったと思うんすよ。“狂拳”竹内裕二の時なんか特にそうやし、伊藤(健人)君やったらどっちが先に行くか、みたいなのとか、いろいろあったと思うんすけど、見る側も、それまでのストーリーがあってこの試合がある、っていうのをみんな分かってくれとったと思うんすけど、今回ストーリーはゼロじゃないですか。トーナメントというのはあるけど、西京君って、もう全く混じり合うことないような選手やったと思うんすよ。だから逆に、何かめちゃくちゃフラットな気持ちで試合ができるなって感じっすね」 ──でもお客さんからすると、完璧に「優等生vs●●」というか……。そこの対比が楽しみではあるのでは? 「メチャクチャ言葉選んでくれてますね(笑)。今までもエリートとはよくやってきてて……ていうか、K-1ファイターってエリートばっかじゃないすか。僕はジムの代表もしてて、知らん選手の映像とかもよく見るんですけど、めちゃくちゃレベル高いと思うんすよ、K-1 GROUPって。何か、キッズの試合見てるみたいな。『うまいうまい、お前らすごいなー、完成度高い格闘技してんな-』って感じなんすよ」 ──技術レベルが高いのは確かですよね。 「ただ、キッズやったらそれはそれでいいと思うんですよ。競技としての向上が目的なので。でも、お金をもらって見せるプロのエンターテインメントとして考えたら、どうなん? っていうのは正直、今のK-1 GROUPに対して思うところですね」 ──そこをはみ出してくれる人が少ないというか。 「少ないし、リアルじゃないんすよ! SNSでいろいろ言ったりして、マジで頑張ってるなと思う選手は何人かいます。でも、それがカッコいいかって考えたら、ちょっとおちゃらけっぽいというか、俺はあんまりカッコいいなとは思わないんで。西京君とかみたいに、ああやって寡黙に結果だけ出していくっていうのは、物語の中で1人はいるようなキャラだと思うんですよ。ただ、何でもかんでも噛みついたりするのはあんまりカッコよくないかなって正直思っちゃうんで、今のエンタメ色を強くしてる子たちにはちょっと乗れないなっていうのはありますね。」 ──そこに何か、筋が通っていてほしいですよね。 「そうなんすよ! ホンマに何か筋違いというかね。それこそ、俺がいきなりRISEの選手にケンカ売り始めたら話が変わってくるじゃないですか」 ──「何だどうした?」みたいな。 「僕は極論、KrushとかK-1 GROUPで試合してたら、チャンピオンにしかケンカ売らんでいいと思ってるんで。全員から追われるのがチャンピオンなんやから、それを『盛り上がるから』っておかしな方向に行くとか、そんなんじゃないじゃないですか。何か、浅い子が増えたなーって感じですね」 ──では今回のGPは、弘輝選手の筋の通った大暴れが見られそうですね。 「俺の試合が一番意味があるというか、まあ僕もクジ運ではありますけど、僕以外の西京君から逃げたヤツらは、優勝したところでスターになれるわけないと思うし。正直、西京君ってたぶん、余裕でKrushチャンピオンになれると思うんですよ。でも同門である大岩君がチャンピオンやからくすぶってるというか。彼自身もフラストレーション溜まってると思うんですけど、だからホンマのチャンピオンに挑戦できる試合だなっていうのがあって。俺はそこで、戦績見たらもう雲泥の差っすけど、ファイターとしてはすげえアガってる自分が今もおるんで、うれしいっすね。こんな強い子とできるんや、みたいな」 ──ここで勝ったら、もう一気に優勝が見えてきそうですしね。 「1回戦勝ったら、もうあとはひと山いくらの連中、モブやと思ってるんで、気にもしてないっすね」 ──今、いろんな人の予想が上がってますよね。あれは見てますか? 「見てますよ。『1回戦負け』とか書いた人には文句言うたろかなと思ってたんですけど(笑)、まあこれは超ポジティブな話なんですけど、たぶん、『弘輝に優勝してほしいな』と思ってる人がほとんどなんかなって思ってます。『西京が優勝した。やっぱりな……』ってなるより、『弘輝いったな!』の方が、Krushは盛り上がるんじゃないかなと思うんすよね」 ──そういうことが起きてきたのがKrushですしね。 「誰か、『弘輝は令和の狂拳だ。西京戦は、狂拳vs.野杁みたいな試合になると思う』みたいなことを書いてくれてる人がいて、狂拳を目指して入ってきた自分としてはその狂拳との試合が終わって、正直、これ以上アガる試合はないなって思ってたんですよ。けど改めて、『そうや、次は俺が狂拳の立場なんや!』ってなって。だからやる気にさせられてますね」 ──令和の狂拳と考えると、西京佑馬はすごくいい相手ですね。 「向こうにしたら腹立つと思いますよ。子供の頃から頑張って練習してきた子が、地下格闘技からバッと出てきたような人間とやらされるんやから。でも、ホンマに自分はKrushを体現してきたと思ってるんで。自分をファン目線で見ても、『弘輝って何かやりそうやな』と思うんで、楽しみな試合やなと思います」 ──では最後に、今回の8人の中で「ここは絶対俺が8人の中で一番だ」という自信があるところはどこですか? 「『気合い』も一番やと思うんすけど、やっぱ『色気』かな? 選手としての色気は、俺が一番あると思うんで。当日もその色気を感じてほしいっすね」
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