2025年2月9日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD MAX 2025』の一夜明け会見が、10日(月)都内にて行われた。
第18試合のK-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、挑戦者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)を判定3-0で破り、初防衛に成功した王者・寺田匠(team VASILEUS)が出席。前夜の試合を振り返った。
100パーセント階級を上げるとは言えないが…
――あらためて試合を振り返っての感想。
「昨日は、応援ありがとうございました。新美選手と試合が決まって過去に負けていることがあったので、怖かったんですけど、とりあえず勝てて良かったです」
――怖かったとのことですが、試合前会見やインタビューではそうした弱気な発言や姿は見せませんでしたね。
「ファイターは、みんな怖いですよ」
――新美選手は前日会見で「殺すつもりで試合をしている」と言われていましたが、あの発言も怖かったと?
「殺すと言われて怖いことはないですけど、戦うことに対して何があるか分からないからという意味です」
――相手ではなく負けることが怖かったと。
「はい」
――SNSでベルトと一緒に添い寝している写真を公開していましたが、いい夢は見れたのでしょうか?
「結局、寝れませんでした(笑)」
――では、スマホでネットとかを見ていたのですね。
「添い寝だけでした」
――初めてベルトを獲得した時と防衛した時、どちらが嬉しかったですか?
「初めてベルトを獲った時は、自分がチャンピオンになったという感覚はなくて。今回の方が、今もですが嬉しいです」
――今回の防衛のハードルが高かった?
「軍司選手に勝った時は、新美選手に負けているというのが僕の中で引っ掛かっていたので、今回勝って、すっきりしたなと。自信も持てたし」
――プレッシャーがあったと。
「そうですね」
――ダメージは?
「両脚を蹴って痛めています」
――防衛したことでジムの仲間から何を言われましたか?
「武尊さんとか(野杁)正明さんから、ベルトを獲ってチャンピオンになった次の防衛戦は身体が動かなくてメンタルも落ちる。次が大事だと言われていて。その中で、あの動きができたのが凄いと言われました」
――やはり防衛戦は大変だったと。
「身体は調子が悪かったです」
――試合後、サウスポーで戦おうと思っていて調子が上がらなかったと言われていました。
「はい。8割くらいはサウスポーで戦おうと思っていたんですけど、それがはまらなくて狂った感じでした」
――防衛は大変だった?
「大変でした」
――階級を上げる選択肢は?
「57.5kgまで落とせないわけではないので、100パーセント階級を上げるとは言えないです。そこは宮田プロデューサーと話して決めて行きたいです」
――兼田選手と軍司選手が対戦して、勝った方が挑戦というプランも浮上していますが、そこまでは相手をする?
「その時に、僕がフェザー級まで落とせる身体だったらやります」
――5月にK-1スーパー・フェザー級トーナメントが開催されるようですが、選択肢には入るのでしょうか?
「それは分からないです。自分は絶対ケガするんです。これまで3回、試合が終わって骨折しているんで。トーナメントは大丈夫かなと不安あります。でも、やるならばやります」
――今回は?
「足はボロボロです。後からレントゲンを撮りに行きます」
――ファンに一言。
「新美選手に勝ってフェザー級最強だと思うので、次は用意された相手、誰が来ても勝つので応援してください」