2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT配信)にて、シュートボクシング世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)とフェザー級(-70.3kg)キックボクシング3分3Rで対戦する初代K-1スーパー・ウェルター級王者マラット・グレゴリアン(アルメニア)が、魔裟斗の公式YouTubeチャンネルにゲスト出演した。
魔裟斗に昔から憧れていたというグレゴリアン。その魔裟斗から海人ついて聞かれると「海人の距離感というのは凄く彼の特徴のひとつだと思います。彼がこれまでどんなファイターと戦ってきたかは知らないですが、彼との試合は違うレベルのものだと思いますね。僕の戦い方はいつも圧をかけて相手の強みを消す戦い方。海人は僕のレベルの圧力に慣れていないだろう」と、海人はこれまで経験したことがない圧力を感じることになるだろうとする。
【写真】3・23ONE日本大会での激突が決まったグレゴリアンと海人 これに魔裟斗は「僕が思う海人選手のいいところっていうのは、手数があってパンチからのローキックのコンビネーション。あと 彼の1番強いところはカーフキックなんじゃないかなと思ってるんですよね」と言うと、グレゴリアンも「カーフキックはかわすのが凄く難しいし、当たれば痛い。でも、もうすでに練習しているし、慣れてきたよ」と海人のカーフキックを警戒しているという。
続いて魔裟斗がグレゴリアンのストロングポイントである「前に出る圧力」について語った後、「海人選手はスタミナも物凄くあるんですよ。3R(を通して)凄く手数を出してくると思うんですけれど、グレゴリアン選手のプレスに対して海人選手がどのぐらい対応できるかっていうのがポイントだと思っている」と言うと、グレゴリアンは「日本人の選手は凄くメンタル的にも強い選手が多くて、諦めずに前に出ていくファイターたちだ。海人は凄く良いキックボクサーだから、キック界にとって面白い試合だと思うし、良いマッチアップだと思うし僕も楽しみ。3月に戦うのを待ち切れないですね」と答えた。
魔裟斗は海人にとって「かなり厳しい相手ではあると思うよ」とし、同大会でタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)とONEフェザー級キックボクシング暫定世界王座決定戦で対戦する野杁正明(team VASILEUS)についても聞く。
【写真】グレゴリアンと対談を行った魔裟斗(C)魔裟斗チャンネル グレゴリアンは「野杁のことはONE参戦前から知っていた。活躍していたね。ただ残念ながらONEに来て2敗、前回の試合は勝利していたね。あのカーフキックはヤバかった。僕と彼が戦えば良い試合になるだろうけれど、自分と戦うんだったらもう少し勝ち星を積み重ねて挑戦して欲しいというのが本心ですね。僕的には野杁選手と海人選手だと、海人選手の方が危険な気がしています」と評した。
最後に魔裟斗が「日本のいま中量級70kgのトップファイターの1人の海人とグレゴリアン選手が戦うことで、この試合が発表されて3月のONE日本大会が僕も楽しみが非常に増えたんでね。素晴らしい試合を期待しているのと、あとこの70kgっていう階級の凄さを多分最近の日本のキックボクシングファンの人たちって知らないんですよ。なぜなら70kgの世界の強い選手たちを見れていないので。その中量級のパワーと迫力っていうのを是非日本のファンに見せつけて欲しいなって思っていますね」と、かつて人類最激戦区と呼ばれた70kgの面白さを日本のファンに伝えて欲しいと要望。
これにグレゴリアンは「僕自身は今度の3月大会の中でも、自分と海人選手がベストファイトをするのは、間違いなく自信はありますし、ハイレベルなキックボクシングをお見せできると確信しています。ファンの方に喜んでもらえる試合になる、そう自信を持って言えます」と、好カードが並んだONE日本大会の中でもベストファイトになると約束した。