新興格闘技団体・Global Fight League(GFL)が、SNSでRIZIN参戦中のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)との契約を一時発表したが、その投稿を削除。シェイドゥラエフもすぐに「これはフェイクニュースだ」とGFL参戦を否定した。
GFLは2025年5月にスタート予定のMMA団体。チーム対抗戦形式を採用し、すでにRIZINライト級GP覇者のトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)、同GP準優勝で 元Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)との契約を発表。両選手ともに意気込みを示していたが、一部ファイターからは「契約していない」と誤情報もあることが指摘されていた。
シェイドゥラエフは、GFLのバンタム級(※RIZIN参戦前はバンタム級で試合)での「SIGNED」の投稿の上に、「これはフェイクニュースだ。私はRIZINと独占契約を結んでおり、今年タイトルマッチを戦うことを楽しみにしている。RIZINとは素晴らしい関係だし、日本のファンも大好きだ。また会いましょう」と、明確に契約を否定。本誌がRIZINに確認したところ、RIZIN側も誤報であることを確認済みとのことだった。
シェイドゥラエフは、大晦日『RIZIN.49』で久保優太(Re-RAISE TOKYO/BRAVE)に2R TKO勝ちし、フェザー級王座挑戦に名乗りを挙げており、同日のメインイベントで王者となったクレベル・コイケを巡り、元王者のヴガール・ケラモフらとともに、王座戦線に名乗りを挙げている。
そんな矢先のGFLの発表に、格闘技界がざわついたが、ヴァンダレイ・シウバ、ゲガール・ムサシ、ファブリシオ・ヴェウドゥム、マウリシオ・ショーグンら、レジェンドファイターとも契約を発表している同団体は、今後、どんな選手を揃えるか。
GFLは25年4月にダレン・オーウェン氏とアルン・パリミ氏によって発足が予定されており、6つの都市(マイアミ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンパウロ、ロンドン、ドバイ)から6つのチームが参加し、プレーオフを含むリーグ形式で争われる。
階級は男女合わせて12階級で試合が行われ、その出場選手は各チームごとのコーチやマネージャーによって、ドラフト形式によって選抜される。
一方、シェイドゥラエフは大晦日大会後、自身のインスタグラムに「6カ月の間にこのリーグで3試合戦った。全てを早期決着で勝利した。昨日の試合では怪我もなかったし、リーグが望むなら次のトーナメントに出る準備はできている」と大晦日が完勝だったことと、早期の次戦を希望。
さらに、メインイベントでフェザー級王座を奪還したクレベル・コイケへの挑戦について、「クレベルとの試合の結果? これまでの試合と同じになると思う。自分が始めたことをやり遂げ、キルギス出身のRIZIN初代チャンピオンになりたい」と、フェザー級王座戴冠を予告していた。