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レポート

【GLADIATOR】ライト級王座決定戦・田中有vs.小森真誉、フライ級王座決定戦・今井健斗vs.オトゴンバートル、体重超過のシンバートルが吉田開威をセンタク挟みで絞め落とすもNCに。フェザー級でジェヒョクがダギースレンに判定勝ちで2度目の戴冠=速報中

2025/01/12 15:01
 2025年1月12日(日)大阪・豊中市176 BOXにて『GLADIATOR 029』(ザ・ワンTV配信)が開催されている。前日計量では、シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)が体重超過。第19試合の吉田開威(空手道剛柔流朋武館)との「暫定バンタム級王座決定戦」が、吉田が勝利した場合のみ王者となる変則王座決定戦として行われる。 ▼第21試合 GLADIATORライト級王座決定戦 5分3R田中 有(総合格闘技道場Reliable)69.9kg小森真誉(ロータス世田谷)70.2kg 「GLADIATORライト級王座決定戦」として、当初、田中有(総合格闘技道場Reliable)vs.デマルケス・ジャクソン(キルクリフFC/米国)が決定していたが、ジャクソンのビザが間に合わず来日が困難となり欠場。代わりにGLADIATOR初参戦の小森真誉が田中と王座を争うこととなった。  キ・ウォンビンの王座返上後、暫定王者の佐々木信治が正規王座に就いていたライト級王座だが、佐々木は6月の『ZFN01』でキム・サンウクに判定負けで引退。GLADIATORライト級王座は空位となっていた。  MMA6勝4敗の田中は、2023年12月の『GLADIATOR 024』での「挑戦者決定戦」でグスタボ・ウーリッツァーを判定3-0で下し、その権利を有していたにも関わらず、機会が巡って来なかったことを受けて、3月にジョン・ハングクと暫定王座決定戦を戦っている。その試合は、ハングクが計量失敗で田中が勝利した時のみ暫定王者が誕生する変則タイトル戦で、ハングクがカーフスライサーでタップ奪うも体重超過の規定によりノーコンテスト。暫定王座は空に浮いたままとなっていた。  本来であれば田中とハングクとの間で、今回の王座決定戦を組むべき状況だったが、ハングクがBlack Combatと契約を結び、GLADIATORで試合を組むことが困難な状況となったため、今回、デマルケス・ジャクソンとの王座決定戦が組まれた。しかし、ジャクソンのビザが間に合わず来日が困難となり欠場。代わりにGLADIATOR初参戦の小森真誉が王座戦に緊急参戦。  小森はMMA14勝11敗。8月のTTFで大越崇弘と熱闘判定勝ち後、11月のPANCARSEで木下尚祐に判定負け。178cmの長身を活かし、ロータス世田谷で磨いた組み力を、スタンドでムエタイMMAと融合させて勝ち星を挙げている。 [nextpage] ▼第20試合 GLADIATORフライ級王座決定戦 5分3R〇オトゴンバートル・ボルドバートル(Shandas MMA Fitness Center/モンゴル)56.7kg[1R 4分51秒 TKO] ※左ヒザ→パウンド×今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)56.6kg※オトゴンバートルがフライ級王者に  フライ級王座はUFC入りしたニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)の返上後は空位となっていたが、2024年2月より王座決定トーナメントを実施。その後、準々決勝を勝ち抜いたチェ・ドンフン(韓国)の『ROAD TO UFC』出場が決まり、さらに『ONE Friday Fights』参戦のイ・スンチョル(韓国)が負傷でトーナメントを離脱。5月大会で決勝戦として、元王者NavE(N★TRUST)と、ナラントンガラグの愛弟子・オトゴンバートル・ボルドバートル(Shandas MMA Fitness Center/モンゴル)との間で王座決定戦が行われる予定だった。  しかし、NavEが練習中の負傷により長期離脱。この間も、オトゴンバートルは3月の『GLADIATOR』で久保健太からオーソから左の二段蹴りでダウンを奪い、最後はギロチン葬。7月に和田教良に左ハイからパウンド&ヒジでTKO勝ち。そして10月の『Breakthrough Combat』では風我に判定勝ちするなどキャリアを積み重ねていた。  そんなオトコンバートルからは常に王座戦を要望する声が届いていた。一方、NavEは手術に踏み切り、1月に試合をすることが事実上不可能になったため、オトゴンバートルはタイトルを戦う資格を持ち続けていることが考慮され、次回大会で今井とのタイトル戦が組まれることとなった。  オトゴンバートルとタイトルを争うことになった今井は、2024年の5月にGLADIATORに初参戦を果たし、圧倒的に不利と予想された元プロ修斗世界ストロー級チャンピオン山上幹臣との対戦で、下馬評を覆し3Rパウンドアウトで番狂わせを起こした。  その後も7月の『PANCRASE BLOOD.3』で松原聖也に、10月の『GLADIATOR 028』で宮川日向にいずれも判定勝ちで、国際戦をアピールしていた。今回は結果とその勢いが買われて今井とオトゴンバートルの間でタイトル戦が組まれた形だ。  主催者は、「GLADIATORでは試合結果は当然として、選手達の勢い、やる気を評価し、その想いをぶつけるに相応しい場に抜擢していく」と王座戦選出の理由を記している。フライ級のベルトを賭けて戦う両者の意気込みは以下の通り。 ◆オトゴンバートル「対戦相手が誰であっても、試合を受ける準備ができている」 「タイトル戦が決まり、とても嬉しいです。トレーニングはいつも通り行っていて、コンディションも良いです。試合の準備は万端です。対戦相手が誰であっても、私は試合を受ける準備ができています。素晴らしい試合をさせていただけて、GLADIATORに感謝しています」 ◆今井健斗「いつか当たると意識していた。下馬評をひっくり返す」 「GLADIATOR 3戦目にして早速タイトル戦のオファーを頂きありがとうございます。オトゴンバートルとはいつか当たると意識していましたが、思ったより早く機会を頂けて嬉しいです。過去最強の相手ですが、試合当日ベストの自分をぶつけて必ず勝ちます。下馬評をひっくり返してベルトを岐阜に持ち帰るので楽しみにしていて下さい」  また、王座決定戦出場を回避せざるを得なかったNavEは、「この度、フライ級トーナメント決勝戦を控えておりましたが、ヒザの靭帯断裂により欠場してしまい大会関係者の方々にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。現在は復帰を目指しリハビリに励んでいます。自分いま、格闘技貢献にも力を入れていますが、ファイターとしても最後に一花咲かせるつもりなので復帰を楽しみにしていてください! こんなスリルのある世界を簡単にはやめられません。色々な方のお力添えのおかげでファイターとして活動できますが、ファイターとしては自分の勝利のためだけに活動していきます!その結果皆が喜んでくれれば幸いです! 皆が忘れた頃に爆発するのでお楽しみにお待ち下さい」とのコメントを主催者に寄せている。  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央に出る今井。ダブルレッグもスプロールするオトゴンバートル。左ミドルを打つ今井。右から左のオトゴンバートルは右後ろ廻し蹴りも。右オーバーハンドで詰めるオトゴンバートルに、今井はダブルレッグでクラッチも切るオトゴンバートル!  左ハイのオトゴンバートル。今井のバックフィストをかわして、ダブルレッグを潰してバッククリンチに。離れる今井。  左ジャブを突く今井だが、左フックを当てるオトゴンバートルに崩れた今井。左の跳びヒザを当てるオトゴンバートル! ダウンした今井だが、立ち上がり。オトゴンバートルはバッククリンチからヒザを突く。ここで足をかけ巻き込んで投げた今井はトップを奪うが、立ち際にバックに回ったところで落とされる。  パウンドで追うオトゴンバートルに、サークリングで逃れる今井。しかし高い右の後ろ蹴りを突くオトゴンバートルは、今井の右アッパーにカウンターの左ヒザを突くと、今井がダウン。そこにオトゴンバートルが右のパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第19試合 GLADIATORバンタム級暫定王座決定戦 5分3R─シンバートル・バットエルデネ(Shandas MMA Fitness Center/モンゴル)63.2kg→63.1kg ※[1R 3分42秒 センタク挟み→ノーコンテスト] ─吉田開威(空手道剛柔流朋武館)61.2kg※シンバートルが体重超過のため、吉田が勝利した場合のみ暫定王者となる変則王座戦に※シンバートルが勝利した場合、試合結果はノーコンテストとなる (C)@kaaaaiai  当初「GLADIATOR暫定バンタム級王座決定戦」を吉田開威(空手道 剛柔流 朋武館)と戦う予定だった南友之輔(BRAVE GYM)がヒザの内側側副靭帯損傷で全治2カ月となり、欠場。代わってモンゴルのシンバートル・バットエルデネが吉田と暫定バンタム級のベルトを賭けて戦うことになった。しかし、前日計量でシンバートルが体重超過のため、吉田が勝利した場合のみ暫定王者となる変則王座戦として行われる。  シンバートルは、2024年5月にモンゴルで元GLADIATORバンタム級王者テムーレン・アルギルマーに判定勝ち。10月に「Breakthrough Combat」で吉野光を、また破っている強豪で、その組み力の強さは目を見張るものがある。  MMAストライカーの吉田は2024年10月の前戦で上田祐起をスピニングバックエルボーにより2R TKOに下し、MMA6連勝中だが、過去、これほどの組みのプレッシャーを受けたことはなく、シンバートルも吉田の絶妙の間合いと破壊力ある打撃のプレッシャーは未経験と言える。それだけに未知の領域に挑む両選手の現状の力と、将来性が見えるタイトル戦になることが期待される。  暫定バンタム級王座戦に向け、吉田は、「(前回のコメントで減量のことだけ気にして、ケガに気を付けてと言わなかったばかりに)南選手がケガをしてしまい、惜しくも対戦相手が変更されました。ただ僕がやることは変わりません。KOしますので、どのような倒し方をするのか楽しみにしていてください。PS.シンバートルへ。ケガには気を付けてください。あと、パスポートを忘れないように!」とコメント。  シンバートルは、「GLADIATORのバンタム級のベルトを懸けて戦うことになりました。この機会を与えてくださった関係者の皆様に感謝いたします。トレーニングは順調に進み、万全の状態で試合に臨むことができます。対戦相手にも敬意を払いつつ、自分の力を最大限に発揮したいと考えています。1月12日、会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております」との意気込みを主催者に寄せている。  1R、サウスポー構えの吉田に、オーソのシンバートル。低い手の構えの吉田は右ジャブ、その打ち終わりに両差しで組んだシンバートル。右足をかけて崩そうとしてボディロックからテイクダウン!  サイドを奪うと半身になる吉田は背中を見せて立とうとすると、そこにバックを奪うシンバートル!後ろ手を剥がした吉田は、2度目の組みも腰をずらして立ち上がり! (C)GLADIATOR  スタンドに。右ハイで滑った吉田のサイドを奪うシンバートルはキムラクラッチからセンタク挟みも! またいだ吉田だが両足で首を挟まれ、失神。1R、3分42秒、シンバートルが極めたが、公式結果はシンバートルの体重超過によりノーコンテストに。 [nextpage] ▼第18試合 GLADIATORフェザー級王者決定戦 5分3R〇パン・ジェヒョク(KOREAN TOP TEAM/第5代GLADIATORフェザー級王者/韓国)65.7kg[判定3-0] ※29-28×3×ダギースレン・チャグナードルジ(shandas MMAfitness center/MGL-1フェザー級王者/モンゴル)65.7kg  河名マスト(ロータス世田谷)の返上したフェザー級王座を賭けて、パン・ジェヒョク(韓国)とダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)が「GLADIATORフェザー級王者決定戦」で対戦することが決定した。  河名は『ROAD TO UFC』フェザー級トーナメント準決勝で中国シェ・ビンからダウンを奪うも逆転KO負け。敗退後、「新たな道を進み世界の最高峰を目指す」ことを決め、同王座を返上。12月14日の“コリアンゾンビ”ジョン・チャンソン主催の『ZFN2』で現AFC&HEATフェザー級王者ユ・ジュサンとの対戦に向かった(1R TKO負け)。  GLADIATORでは7月の『GLADIATOR 027』と『GLADIATOR CHALLENGER SERIES 02』、11月の『GLADIATOR 028』と同王座への挑戦権を賭けたトーナメントを進め、勝ち上がってきたバン・ジェヒョクとダギースレンの間でトーナメント決勝戦=挑戦者決定戦が1月大会で組まれることになっていた。今回、河名の王座返上を受け、両者の対戦は「フェザー級王座決定戦」として実施される。  両者は当初、2023年9月に同王座決定トーナメント決勝で戦う予定だったが、ダギースレンの計量失敗で決勝戦が不戦勝扱いとなったパン・ジェヒョクの腰にベルトが巻かれている。また、ノンタイトルのキャッチ戦として両者は拳を交え、パンが判定勝ちを収めていた。  その後、ジェヒョクは石田拓穂に1R TKO勝ちし、水野翔に判定勝ち。ダギースレンはアドニス・セビジェーノにスプリット判定勝ちし、チハヤフル・ヅッキーニョスを2R リアネイキドチョークで極めている。  そんな因縁浅からぬ両者、気持ちも新たなにベルトを賭けて戦う両者の意気込みも届いている。 ◆パン・ジェヒョク「以前勝っているので今回こそKO勝ちでボーナスも」 「河名選手とタイトルをかける試合が出来なくて、すごく残念です。お互いもっと上の舞台で、いつか戦えることを期待したいですね。今回の相手は以前、勝っているので今回こそKO勝ちし前回取り逃したボーナスも手に入れたいと思います。殺すか殺されるかの命をかけて試合するので、応援宜しくお願い致します」 ◆ダギースレン・チャグナードルジ「1年前の自分とは違う」 「1月12日の試合、凄く楽しみです!去年は自分のミスで体重を落とせず、ベルトを獲る機会を逸して悔しい思いをしました。チャンピオンベルトを賭けて戦えること、本当に嬉しいです。あの時とは違う、成長した自分を見せたいと思っています。トレーニングに励みます。対戦相手のパン選手には、1年前の自分とは違うことを知っていてほしいです。最高の試合をして、必ずベルトを持ち帰ります」  1R、ともにオーソドックス構え。減量に苦しんだというダギースレンは右から左の蹴り、ともにジャブの刺し合い。ダギースレンは左の蹴りを混ぜる。右から左で詰めるダギースレンに、ジェヒョクは左回りでさばき右ロー。  右ストレートを伸ばすダギースレン。右で詰めるが足を滑らせたか下に。パウンドに立つダギースレン。ジェヒョクは左ハイも空振り。ダギースレンは右の後ろ廻し蹴りをガード上に当てる。ジェヒョクは右ストレートを返すと、ジャブダブルから右を伸ばす。  右から左を振るダギースレン。左右にかわすジェヒョクにダブルレッグで前に。右差しのダギースレンは左ヒザの連打。ジェヒョクも右ヒジを返す。ダギースレンはゴングにケージに両手を置く。  2R、関節蹴りのジェヒョク。さらに右カーフ。詰めるダギースレンは右後ろ廻し蹴り。さらにmk儀ハイ。ジェヒョクも後ろ廻し蹴りを見せる。  左ハイから右ミドル、バックフィストから左の蹴りのダギースレン! しかしジェヒョクも右を返す。重い左を突くダギースレンに、ジェヒョクも後ろ蹴り。ダギースレンにの右を見切り、右カーフ。ダギースレンの右ストレートからの左、さらに左後ろ廻し蹴りをかわすジェヒョクは、右ボディストレート。ダギースレンは右前蹴り。シングルレッグも切るジェヒョク。  左ミドルを当てるダギースレン。ジェヒョクは右カーフを当てると左ボディストレート。ダギースレンはバックフィストも軸がブレ始める。詰めるジェヒョクに、ダギースレンも最後に左右で詰め返してゴング。一進一退の攻防。ジェヒョクがペースを掴んだか。  3R、中央を取るジェヒョク。ジャブの刺し合いから左ミドルを当てるダギースレン。右ハイもガード上に当てる。ジェヒョクは左インロー。ジャブ。シングルレッグのダギースレンだが、片足立ちで金網背にするジェヒョク。  右差しのダギースレンに、ジェヒョクは左小手から一気に正対! 体を入れ替え押し込むのはジェヒョクに。離れるジェヒョクは右を振る。ダギースレンも右の蹴り。ダブルレッグからシングルレッグへ。左小手で右ヒジを突くジェヒョクは両足立ちになり突き放す。  ダギースレンは右ハイも空振り。ジェヒョクの右ローがローブローに。中断、再開。右を突くダギースレンは左ミドルハイ。さらに右で前に。ジェヒョクも下がりながら打ち合いになり、ゴング。 (C)GLADIATOR  判定3-0(29-28×3)でダギースレンのテイクダウンをカットし、有効打を当てたパン・ジェヒョクがGLADIATORフェザー級、2度目の戴冠を果たした。  試合後、ジェヒョクは「僕は武士です。ありがとうございました。皆さん。ほんとうに気持ちいい」と日本語で語ると、「KO出来なかった。ROAD TO UFCとかUFCで誰でも倒せる選手になりたいです」と英語で語り、韓国語で「チームの声援があったからこそ勝てました。僕は愛してる大阪人、GLADIATOR最高! 櫻井代表は自分のロールモデルなので、ゆくゆくは自分のビジネスパートナーとして仕事をお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第17試合 GLADIATORライト級 5分3R〇岩倉優輝(NICE BAD GYM)70.6kg[判定3-0] ※29-28, 30-27×2×チハヤフル・ヅッキーニョス(MIBURO)70.5kg  今大会では既に3回戦が3試合、2回戦も6試合が決定。ライト級3回戦では、10月のフェザー級挑戦者決定トーナメント準決勝でダギースレン・チャグナードルジに2R 一本負けしたチハヤフル・ヅッキーニョスが階級を上げて出場。  対する岩倉はDEEPで2連勝後、のちの王者・野村駿太に1R TKO負け。その後、韓国Double G FCでパク・チャンスとのライト級王座決定戦で判定負けも、8月の前戦『T.T.F. Challenge Vol.10』では、チェ・ジョンミンに判定勝ち。10月のHEATでも三角絞めで一本勝ちで2連勝中だ。  1R、ライト級戦。左で差して押し込む岩倉を突き放す、サウスポー構えのヅッキーニョスは左ミドル。さらに左を当てるが、岩倉は飛び込む右ストレートを当ててそのまま大外気味にテイクダウン!  クローズドガードのヅッキーニョスをケージに押し込み。亀になるヅッキーニョスは腕を手繰り、離れる。岩倉は右を突いてヅッキーニョスを金網に詰めると、離れるヅッキーニョス。右ハイの岩倉。ヅッキーニョスも左ハイ。岩倉は両足を入れ替えてゴング。  2R、右から左で差して押し込む岩倉。右小手のヅッキーニョスはケージ背に押し戻してスタンドに。左から右を当て詰めてダブルレッグテイクダウンの岩倉。ヅッキーニョスは上体を金網に預けて座る。  腰を抱く岩倉はヅッキーニョスは崩して立ち上がり際にバック狙い。サイドバックも前転から戻して外すヅッキーニョス。その離れ際に右を当てる岩倉。ヅッキーニョスは右フック、ハイも。右ストレートを突いて押し込む岩倉。ワンツーの右、ヅッキーニョスの跳びヒザを掴んで押し込みゴング。岩倉は鼻血。岩倉のラウンドに。  3R、ヅッキーニョスの蹴り足を掴んで崩す岩倉。すぐに立つヅッキーニョスを詰める岩倉は出血。シングルレッグで引き出そうとするが、片足立ちのヅッキーニョスは足を戻す。ケージ沿いに足を広げるヅッキーニョス。スイッチを狙うが、ボディロックする岩倉。腰を引いて来るヅッキーニョスだが、金網背に。  岩倉の組みに頭が下がるとヒジを落とすヅッキーニョス。クラッチして引き出す岩倉に座ろうとするヅッキーニョスはスイッチを仕掛けるがが、なおもクラッチを解かず引き出し横に寝かせる岩倉がパウンドでゴング。 (C)GLADIATOR  判定は3-0(29-28, 30-27×2)で岩倉が勝利。 [nextpage] ▼第16試合 GLADIATORフェザー級 5分3R〇水野 翔(スタジオSTYLE)66.7kg→66.2kg[1R 3分26秒 キムラロック]×桑本征希(SMOKERGYM)66.7kg→66.3kg→66.2kg  両者ともに再起戦。水野は2024年10月の前戦で「GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準決勝」としてパン・ジェヒョクと対戦し、判定負け。  桑本は、2024年9月の前戦『DEEP OSAKA』で延命そらに2R リアネイキドチョークで一本負け。  1R、ともにサウスポー構え。リーチある桑本は両手で水野の手を触りに行く。左カーフを当てる水野。桑本は右ハイを空振り。オーソから右ストレートは水野がパーリング。  右前蹴りの打ち終わりにシングルレッグテイクダウンの水野。左差し。金網で右小手にして立つ桑本をボディロックテイクダウンの水野は、ニアマウントからまたいで桑本の上体の起こしに強引にキムラへ。背中ごしに腕をロックする桑本だが、キムラクラッチを組んだ水野は、後方に回して一気に極めた。 (C)GLADIATOR  試合後、水野は「最近ずっとしょっぱい試合が続いていて、一本で勝てて良かったです。フェザー級チャンピオンまだ諦めてないんで。今年全部出ようと思っています」と語った。 [nextpage] ▼第15試合 GLADIATORフライ級 5分3R〇久保健太(GSB多治見)57.0kg[判定3-0] ※29-28×3×井口翔太(修斗GYM神戸)57.1kg “激闘男”久保は、2023年12月大会でチェ・ドンフンに壮絶なKO負けを喫したものの、3Rに見せた反撃は見る者に感動を与えた。2024年3月には「GLADIATORフライ級トーナメント準々決勝」でオトコンバートル・ボルドバートルと対戦も2R、ギロチンチョークで一本負け。2024年10月の『Breakthrough Combat』ではチョ・ジュンゴンに判定負けで3連敗と勝ち星には恵まれていない。  対する井口は、3勝4敗4分と粘り強いファイター。2023年6月に加マーク納に判定勝ち後、2024年9月の前戦TORAOで堀川 55 滉介とドロー。  1R、ともにオーソドックス構えから。スイッチを見せる久保に、井口は右ローも空振り。左ミドルで牽制の久保。ガード低く前後の出入りの井口のワンツースリーに、足をもつらせ尻餅の久保。  右カーフを当てる井口。久保の右をかわして右のショートを突く。組んだ久保は四つから小外刈でテイクダウン。井口はクローズドガードからかんぬき。腕を抜いた久保だが井口は下から首を抱えてゴング。  2R、左フックの井口、久保は前蹴りから左右も井口も左に回る。右スーパーマンパンチの久保。井口は左ジャブ。圧力をかける久保に、右が交錯。井口も左右連打で押し戻すが、すぐに前に出る久保は右ロー。  組んだ久保は右で差して細かいヒザも離れる井口は白湯うも、右を当てた久保が左右ラッシュ。足をもつらせた井口を追い、左で差して押し込むと右小外がけテイクダウン! ハーフのままゴング。久保のラウンドに。  3R、ワンツーから細かい連打の井口。ガードの久保は右カーフ。さらに右で差して押し込み。久保は左小手で離れる。4連打の井口。しっかりガードの久保はボディ打ち。頭を下げての右。右前蹴りも。  ダブルレッグを見せる井口。切る久保は右ストレートを当てて前に。井口の連打に、連打で押し戻して右! 井口も右を返すと久保はジャブのダブル、左右から左アッパー、右を振る井口。左ジャブで額を上げさせる久保は右ヒジ! ゴングに井口は大の字に。久保は先に立ち上がり、咆哮。  判定3-0(29-28×3)で久保が勝利。「ここ最近、海外選手と戦ってきて、久しぶりに日本の選手と戦って勝てて良かったです。この後、普段から練習している今井選手、戦ったオトゴンバートル選手、2人とも知っていて強いです。この後も楽しみに見て行ってください」と語った。 [nextpage] ▼第14試合 GLADIATORウェルター級 5分3R×森井 翼(LIGHT CLUB)77.4kg[1R 2分40秒 ヒールフック]〇井上啓太(GROUND CORE)77.2kg  森井はGLADIATOR2連勝中。2024年7月に織田ジュラシックIIに判定勝ち後、10月の前戦でチョモランマ1/2に1R、右ストレートでKO勝ち。井上は2022年にGLADIATORのMMAで2勝1敗。2023年1月にグラップリングで山田崇太郎に判定負け。MMAでは2年4カ月ぶり復帰戦。  1R、ともにオーソドックス構え。詰める森井は左から右を当てると井上は外ヒール、ストレートフットロックへ。ヒザを曲げて外しに行く森井に、井上は内ヒール、トーホールド。森井は抜けそうになったが足関節の攻防に挑むと、サドルを組んだ井上はさらに内ヒールで絞めてタップを奪った。  一本勝ちした井上は「何とか勝てて良かったです。絞り直してライト級で戦いたいと思います」と語った。 [nextpage] 【プレリミナリーファイト】 ▼GLADIATORバンタム級 5分2Rルキヤ(正道会館 大河道場)藤原克也(SMOKERGYM)  1R、共にオーソドックス構え。藤原の右に、右へのステップのフェイントから右を合わせたルキヤが、回転速く左から右で藤原がダウン! さらに高速パウンドで24秒、秒殺KO勝ち。  MMA4連勝、4試合連続1Rフィニュシュとしたルキヤは「正道会館 大河道場のルキヤです。グラジのバンタムでいっちゃん上は僕なんで、応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼GLADIATORバンタム級 5分2R〇宮川日向(SMOKERGYM)[判定3-0] ※20-18×3×三浦颯太(修斗GYM神戸)  1R、ともにオーソドックス構え。ダブルレッグテイクダウンの三浦を後方に投げて立つ宮川。続く組みも小手巻き投げて切り返す。離れ際に右を突く宮川。  スタンドで左ジャブを当てると右も。三浦はダブルレッグからボディロックで大腰で投げるも戻す宮川。三浦のシングルレッグを潰そうとするがバックには回らせない三浦。ともにスクランブルから、右で飛び込む三浦。がぶった宮川はヒザ。パウンドも足を戻す三浦に宮川は上からパウンド狙いもブレーク。  三浦のダブルレッグをスプロールして鉄槌の宮川に、シングルレッグでドライブする三浦はケージに詰めて鉄槌をもらいながらも粘り強くダブルレッグテイクダウンでゴング。  2R、三浦の左に左を合わせてアゴを上げさせる宮川だが、ダブルレッグテイクダウンの三浦。宮川の跳ね上げに下になると手首を持って腕十字狙い。離れる宮川に蹴り上げ。ブレーク。  休まずダブルレッグを仕掛ける三浦は、スプロールする宮川に引き込みに。そこに足関節狙いの三浦を潰す宮川のパウンドで三浦は鼻血。ブレーク。  右を振ってダブルレッグも遠い三浦。スプロールする宮川に腕をかけに行くと、立ち際にバック奪取! 4の字ロックでリアネイキドチョーク狙い。背後からヒジを突きゴング。  判定3-0(20-18×3)で宮川が勝利も、アマチュア修斗四国選手権2位・東海選手権1位・EXトーナメント優勝の三浦の粘り強い組みと最後のバックテイクは今後に期待をさせる動きだった。 [nextpage] ▼GLADIATORフェザー級 5分2R〇田口翔太(総合格闘技Asura)[判定3-0] ※20-18×3×花園大輝(POLARGYM OSAKA)  1R、先に中央に走る花園をさばく田口はダブルレッグテイクダウン。ニーインからパウンドも足を戻す花園は蹴り上げ。中腰からパウンドの田口に、花園は50/50から足関節狙い。組ませず背中を着けさせた田口は、ハーフから細かいパウンド。肩固めも狙う。  2Rも田口が早々にテイクダウンからハーフでパウンドでドミネート。最後に立った花園のバックに飛び乗り、4の字バックでゴング。判定3-0(20-18×3)で田口が勝利。 [nextpage] ▼GLADIATORバンタム級 5分2R〇しゅんすけ(OSC)[判定3-0] ※20-18×3×コウ(All My Homies)  1R、右ストレートで詰めるコウに、しゅんすけは右でダウンを奪うと左で差して押し込み。しかし突き放したコウはワンツーの右で前に。打ち合いながらしゅんすけはダブルレッグテイクダウン。  立つコウは回転速い右の強打もしゅんすけに再びテイクダウンされる。右で脇差しパスのしゅうすけは上四方、ニーインで鉄槌でパウンド。  2R、右ローのコウ。しゅんすけはケージに詰めてダブルレッグテイクダウン。ハーフから背中を着かせて頭をアゴ下につけて細かいパウンド。しゅんすけが中腰になったところで立つコウは右の刺し合いもしゅんすけはシングルレッグテイクダウン。みたび背中を着いたコウは最後の立ち上がりもテイクダウンされてゴング。 判定3-0(20-18×3)でしゅんすけが勝利した。 [nextpage] ▼GLADIATORストロー級 5分2R×塩川玲斗(修武館)[判定0-3] ※18-20×3〇高橋佑太(BURST) ▼GLADIATORフライ級 5分2R〇古賀珠楠(スタジオSTYLE)[1R 3分37秒 アメリカーナ]×八木祐輔(TKエスペランサ) ▼GLADIATORバンタム級 5分2R〇野口蒼太(SMOKERGYM)[1R 3分03秒 TKO] ※パウンド×萩原和飛(THE BLACKBELT JAPAN) ▼GLADIATORウェルター級 5分2R〇後藤丈季(kyotoSEIKENKAI)[1R 4分15秒 TKO] ※右アッパー→スタンドラッシュ×松生知樹(パラエストラ広島) ▼GLADIATORバンタム級 5分2R×秋田良隆(KINGGYM KOBE)[1R 3分06秒 肩固め]〇熊崎夏暉(BRAVE) ▼GLADIATORライト級 5分2R〇八木敬志(猛者連本部)[判定3-0] ※19-19マスト八木×3×キンコンカンコンケンチャンマン(U.B.F) ▼GLADIATORライト級 5分2R×藤井丈虎(SMOKERGYM)[2R 3分10秒 リアネイキドチョーク]〇健椰(BRAVE) ▼GLADIATORフライ級 5分2R〇岩崎圭吾(SMOKERGYM)[1R 3分46秒 TKO] ※パウンド×福島祐貴(BURST) ▼GLADIATORバンタム級 5分2R×原田康平(SMOKERGYM)[1R 2分54秒 リアネイキドチョーク]〇内田勇作(毛利道場) ▼GLADIATORオープニングファイト バンタム級 5分1R〇岩田虎之助(G-FREE)[1R 3分34秒 TKO] ※右ヒザ×小林龍輝(BURST) ▼GLADIATORオープニングファイト ライト級5分1R〇LUCKYBOY慶輔(U.B.F)[判定2-1] ※10-9×2, 9-10×内山裕太郎(毛利道場)
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