2025年5月31日(土)韓国・仁川のPARADISE CITYにて、RIZIN初の韓国大会の開催が決定した。
大晦日に2025年の一部スケジュールを発表した榊原信行CEOは、3月30日(日)に四国初上陸となる『RIZIN.50』あなぶきアリーナ香川大会、5月4日(日)に『THE MATCH 2』東京ドーム大会、さらに、5月31日(土)に韓国・仁川のPARADISE CITY KOREAにてRIZIN初の韓国大会を開催するとした。
香川大会では「RIZINバンタム級(61kg)タイトルマッチ」として、井上直樹(Kill Cliff FC)vs.元谷友貴(アメリカントップチーム)を実施。東京ドーム大会では、平本蓮(剛毅會)vs.朝倉未来(ジャパントップチーム)の再戦が行われる。
全試合後、個別インタビューで榊原CEOは、5月31日の韓国大会にも言及。出場の可能性のある選手についてコメントした。
(C)ROAD FC
まず、RIZIN韓国ファイターで知名度が高いキム・スーチョルとキム・ジヨンが、12月29日の『ROAD FC 071』で対戦し、バッティングによりノーコンテストとなった試合のRIZINでの再戦について、榊原CEOは「それはROAD FCの中で再戦するべきだと思いますが」と前置きしながらも、「可能性はあると思いますね。今日もROAD FCのジョン・ムンホン代表も来てましたし、(スーチョルvs.ジヨンのフィニュシュは)あの映像を見る限り、明らかにバッティングだという風に僕には見えました」と、再戦が行われるであろうことと、両者の韓国大会出場の可能性を語った。
韓国MMAでは、老舗のROAD FCをはじめ、YouTubeで人気を博しているBLACK COMBAT、UFC Fight Passで配信された“コリアンゾンビ”ジョン・チャンソン率いるZFN、王者チェ・ドンフンをUFCに送り込んだDOUBLE G FCなどが凌ぎを削っているが、RIZINはフェデレーションとしてどの団体のどんな選手をマッチアップするか。
『ROAD FC 071』の前日の12月28日には韓国・ソウルで『BLACK COMBAT 13』が開催され、日本から、大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)、山本聖悟(フリー)、駒杵崇大(FIGHT BASE 都立大)の3選手がタイトルマッチに臨み、フライ級の駒杵が王座を獲得。再三のローブローを受けた大原は判定負けで王座陥落。山本は判定負けで戴冠ならなかった。
(C)BLACK COMBAT/DEEP
韓国でも人気の大原のRIZIN韓国大会出場について、榊原CEOは「可能性はありますね。本当に大原選手はBLACK COMBATで大活躍して韓国で佐伯(繁)代表と共に大人気なので」とし、また、国内で敵無し状態の伊澤星花が、唯一苦戦を強いられたパク・シウとの対戦の可能性についても、「全容はこれから詰めていくところではありますが、いずれにしても『日本対韓国』の対抗戦が、ここはメインになるかなと思っています」と回答した。
(C)RIZIN FF
今回の会場となるパラダイスシティは、仁川空港にほど近く、総面積33万㎡(10万坪)規模の北東アジア初のグローバル複合型リゾートで、ホテル、コンベンション、カジノ、ショッピングモール、アートギャラリー、スパ、クラブなどを備え、MMAのみならずボクシングの興行なども行われている。2022年9月の『超RIZIN』では、フロイド・メイウェザー・ジュニアと戦った朝倉未来のファイトショーツのスポンサーも務めており格闘技界と近しい関係にある。
榊原CEOは、「韓国で馴染みのある日本人選手にも是非出てもらいたいと思いますし、韓国側はROADと(だけ)組んでやるということではなく、韓国のMMAを中心とした格闘技界の皆さんと全方位外交できちっと向き合って、今回はショーケース的な大会という風に位置付けています。ここからさらに韓国大会をスケールアップしてくようなことになっていけばいいかなという風にも思っています」と、今後の展望を語った。
果たしてRIZIN初の韓国大会は、どんなカードが組まれるか。