MMA
インタビュー

【RIZIN】福田龍彌「ヒリヒリは、開始5分からずっと。それが3回ある。15分間はいいもの見せられる」

2024/12/30 11:12
 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』に出場する選手の個別インタビューが29日(日)、都内にて行われた。  第7試合のRIZINバンタム級(61kg)5分3Rで、芦澤竜誠(フリー)と対戦する福田龍彌(MIBURO)が出席。修斗、DEEPでフライ級の頂に立った福田は、2024年3月、バンタム級に階級を上げ、DEEPで雅駿介を1RKO。9月にはDEEPバンタム級暫定王座を賭け瀧澤謙太と対戦、1R失神KOでDEEP二階級制覇を達成している。  スクランブル参戦で、いま勢いのあるMMAストライカーを相手に福田は「やってきた年数と場数が違う」と語り、先に会見した芦澤の「欲を言うなら、瞬殺KOじゃなくて3R圧倒して勝ちたい。判定でもいいので」との言葉に呼応するように「15分間はいいもの見せられる。どう戦うかは分からないけど、ちゃんと仕留めにはいく」と語った。 スポーツでやってるか、やるか・やられるかでやっているかは、過去の試合見れば分かる ──金髪に驚きました。 「変えました。(心境の変化?)特には無いですけど、イメチェンって感じで。奥さんも、ブリーチかけたんですよ。一緒に頭染めようかなと思って(似合っている)ホンマですか? おぶりがーど」 ──対戦相手の芦澤選手の印象を。 「皆さんが思ってる印象と一緒やと思います。僕も“ピース”って感じの気持ちの強いファイターだと思う」 ──RIZIN参戦で公開練習での会見参加は初めてでした。 「初めてでしたね。恥ずかしい(笑)。小っ恥ずかしかったです」 ──「ドラゴン対決」ということで反響があったようです。 「一応名前ついてるので、辰年でたしかに。反響はきっと芦澤くんのキャラということなので、ありがとうございますと。助けられてると思いました」 ──どんなフィニッシュ狙い、どんな展開に? 「やっぱいつも通り。ヒリヒリ。どこでやるのでも一緒。真剣に狩りにいく」 ──大晦日に戦うというのは? 「紅白歌合戦みたいな枠じゃないですか。僕からしても、そういうところで仕事できる人間になれたんだなとは感じました」 ──12月の第1週目という急なオファーでもありました。気持ちはしっかり作れたでしょうか。 「うん、そうですし、基本バンタムでずっとやって行くって決めて、バンタムやったら2週間あれば戦えるかな。1週間あれば作れるコンディションで前の試合のあとからダメージもなく戦える状態で常に生活しているので、ありがとうという感じですね」 ──MMAというスポーツをやっていて殺し合いじゃないという意見もあります。これまで試合を殺し合いというふうにとらえたことはありますか。 「まあ、この試合っていうか、MMAって、ホンマケージのなかで……リングか、今回。単純にどっちが強い生き物かを決める競技だと思っているので、いままでの試合見てくれたらスポーツでやってるか、やるか・やられるかでやっているかは、過去の試合見れば分かってくれると思うので、芦澤くんも明後日、分かってくれると思うので、リングのなかで。試合後それを聞いてあげてください」 ──DEEPで勝利後ケージにお子さんを入れていましたが今回は? 「山奥に住んでいるんですけど、今回山奥ステイで。さすが年末なので、お金がかかっちゃうので、今回はステイなんですけど、PPV買って見てくれるので、それは父親として誇らしい仕事をしたいと思っています」 ──芦澤選手が、名古屋で勝ったあと、「MMA選手はキックボクサーの打撃には歯が立ちません。テイクダウンディフェンスできればいい」という発言がありました。福田選手にとっては? 「まあ、キックボクサーとっていうか。それで言うと立ち技出身のMMAファイターっていっぱいいるから競技では判断しない、そいつのこと。4回戦と世界チャンピオンんがいるなかで、井上尚弥クラスもいれば有名になれない世界チャンピオンもいる、キックだからとかMMAだからではなく、そいつ、その個体がどうということでしか判断していないですね」 ──個々の強さで、その強い方のカテゴリにいるということでしょうが、そちらに入っていると? 「やってみないと分からないけど、逆に言うと今までMMAやってきた選手と僕を同じカテゴリで見ないでね、とは思います」 ──戦績を比べるとMMAの数字では差がある。実際、人間性抜きにしてMMA選手と比べて自分にはまだまだという印象でしょうか。 「まあ、そら、やってきた年数と場数がちゃうからね。それは、もちろんそうですよね。(芦澤が)まだまだ体験したことないことを、俺はいっぱい経験してきているよっていう。このMMAっていう競技で。見ていてそう思います」 ──そういうなかで相手に指名されたことをどう思いますか。 「でも、立場的にも、チャレンジしたい選手はいっぱい──気が付いたらそういう存在になってしまったので、言われるのは光栄なこと。ほかにもやりたい人はいるので、率直な意見としてやれてよかったね、みたいな」 ──この試合を経て、今後RIIZNでフライ級を攻めていくというのはありますか。 「いやもう、ちょっとフライ級がマジで落とせないというか。減量苦で。本当に試合のクオリティが落ちちゃう。時期的に発表できていないけどバンタムでやっていくつもり、フライはやらない、相手が誰でも」 ──バンタム級で話があれば、と。 「どういう話をいただけるのかなっていう。やっぱ個人事業主なので、仕事しないと家族を養っていけない。一番最初にきた仕事を淡々とこなしていく感じです」 ──相手の芦澤選手は、手足が長く変則的な打撃もする選手です。練習で仮想は? 「あんまりないですね。いつも通りというか。淡々とやっている感じなんですよ。べつにこの芦澤くん対策でなく、ただただ自分が大晦日にいいパフォーマンスができるよう全力で取り組んできた感じです」 ──特にリーチやコンパスをを想定しなくてもいいと。 「そうですね、普段からそういう人らといっぱいやるから、長いのも短いのもでかいのも小さいのも好き嫌いせずやっています」 ──この試合は、福田選手の選択次第ともいえます。スタンドのなかで勝負することも? 「別にほんま何も考えてはいない。打撃のほうが盛り上がるのかなという気持ちも分からんでもないし、『MMAで』というのは彼が強い願望で言ってくれたんで。どうなるか分からないけど、ちゃんと仕留めにはいく。そこだけです。仕留めには、いく」 ──9月の前回のバンタム級での瀧澤謙太戦のコンディション含め、手応えを感じた部分は? 「早い決着が多かった。簡単に言うと、全然全部見せれてない、それだけ。9月よりも確実に強くなっているなと言う実感はある。結構いろんなところを楽しんでほしい。5分3Rで終わらなくても、15分間はいいもの見せられると思います」 ──いつも「ヒリヒリ」と。今回、ご自身はどの局面、展開が一番ヒリヒリすると期待していますか。 「正直それは開始からずっとです。5分間。それが3回あるっていう感じですね。ほんまに1秒たりとも瞬きできひんような、いろいろ仕掛けていいもの見せたいなと。そういう意味でヒリヒリ感じてもらえたらと」 ──公開練習では「ちょっとでも隙があれば狩りに行く」とのことでしたが、実際に狩猟もされているとのこと。いつ頃から初めて、格闘技とのリンクもあるのでしょうか。 「今年、免許も取って、狩猟試験とか申請も大変だった。この秋から自分で始めている。別に格闘技にいきるかと言われたら分からないですけど、ただただ自分で食糧は確保できる生き物でありたいというか。家族養うオスとして、仮にお金が無くなって、スーパーでものが買えなくなったときでも自分で肉を確保できるスキルはこれから生きるため、家族のために持っておきたいと思って、取りました」 ──ちなみにどんな獲物でしょうか。カモとか。 「カモ出汁にして、リカバリにもできました。今僕の部屋に眠っています」 ──イノシシとかも? 「罠にかかっているやつ捌いたりして、いただいています。今は学んでいる感じで、まだまだ見習いです。そっちは白帯ですね」 ──ところで、中指と人差し指を相手に向けるポーズの意味は? 「メデューサービームなんですよ。相手を石にしてやる」 ──何かあれば目ん玉くりぬいてやる、という意味かと思ってました。 「めちゃくちゃ怖いやん。目ん玉くり抜いてやるってめちゃくちゃバリ反則しますって(笑)」
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