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【UFC】キャノニアが圧巻のパフォーマンスでハーマンソンを撃破、地元デンマーク五輪代表マドセンは72秒殺勝利でオクタゴンデビュー「明日にはトレーニングを再開する」=勝者コメント

2019/09/30 12:09
【UFC】キャノニアが圧巻のパフォーマンスでハーマンソンを撃破、地元デンマーク五輪代表マドセンは72秒殺勝利でオクタゴンデビュー「明日にはトレーニングを再開する」=勝者コメント

(C)Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC 

UFCは9月28日(日本時間29日)デンマーク・コペンハーゲンのロイヤル・アリーナにて「UFCファイトナイト・デンマーク」を開催した。

メインイベントでは、ミドル級ランキング5位につけるジャック・ハーマンソン(スウェーデン)と同9位のジャレッド・キャノニア(米国)が対戦。

序盤こそハーマンソンがダブルレッグテイクダウンを仕掛けるなど勢いが勝っていたものの、第1ラウンド中盤からリズムをつかみはじめたキャノニアがハーマンソンのテイクダウン狙いを切り、ジャブ&ローで攻勢に。

2ラウンド目に入った直後、左右ローからダブルレッグに入ったハーマンソン。そこに右のアッパーカットをクリーンヒットさせたキャノニア、後方に倒れたハーマンソンにキャノニアのパウンドが止まず、最後はレフェリーが間に入って、キャノニアが見事なTKO勝利を飾った。

米国大会と異なり、スウェーデン、アイスランド、モルドバ、ハイチ、ポーランド、ブラジル、イタリア、マケドニア、ウズベキスタン、オーストリア、アフガニスタン、ジョージア、米国など、国際色豊かなファイターが揃ったコペンハーゲン大会。

セミでは、ライト級で地元デンマークのグレコローマンレスリング五輪代表、リオ五輪75kg級銀メダリストのマーク・マドセン(35歳)がUFCデビュー。MMA12勝5敗のダニーロ・ベルアルド(イタリア)を相手に、ワンツーから金網に押し込んで、シングルレッグをボディロックに切り替えてテイクダウン。ハーフガードからヒジ、パウンドを連打し、1R1分12秒 TKOでオクタゴンデビューを飾り、MMA戦績を9勝無敗とした。

次回、UFCは日本時間10月6日(日)に豪州メルボルンのマーベル・スタジアムを舞台に「UFC 243」を開催する。メインイベントにはミドル級王者ロバート・ウィテカーに暫定王者イズラエル・アデサニヤが挑む統一王座決定戦が予定されている。

Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

【UFCファイトナイト・デンマーク 試合結果&勝者コメント】
現地時間2019年9月28日(土)、日本時間29日(日)
ロイヤル・アリーナ(デンマーク・コペンハーゲン)

【メインイベント】

▼ミドル級 5分5R
○ジャレッド・キャノニア(米国)
[2R 0分27秒 TKO]
×ジャック・ハーマンソン(スウェーデン)

◆ジャレッド・キャノニア

「こういう勝利の後は世界の頂点にいる気分になる。今日は俺の方がうまかったってことだ。ジャックはベストを尽くそうとしたし、彼は戦士。さすがだと思った。ただ、自分はなんだって乗り越えられると思ったし、どんな相手が何を仕掛けてこようと立ち向かえると思っていた。今日のチャレンジの覚悟は決まっていたんだ。ジャックからああいうエネルギーを受け取れたのはうれしいこと。彼にお返しできてもっとうれしいけどね。次がどうなるかは分からない。ランキングのことは気にしていない。俺が気にしているのは次の試合で勝つことだけだ」

【セミメインイベント】

▼ライト級 5分3R
○マーク・マドセン(デンマーク)
[1R 1分12秒 TKO]
×ダニーロ・ベルアルド(イタリア)

◆マルク・マドセン

「まだ実感がわいていない。今回はものすごくでかいイベントだったし、地元ファンの前での試合だった。エキサイティングなチャレンジについて言えば最高だったよ。とてつもない声援を送ってくれたすべてのファンに感謝したい。レスリングを引退してMMAに転向してから18カ月(※当初はレスリングと並行して大会出場)。ずっとたくさん応援してもらったし、最高のファンに見守られてきたから、圧倒される。とりあえずシャワーを浴びて、明日にはトレーニングを再開するよ」

【メインカード】

▼ウェルター級 5分3R
○ギルバート・バーンズ(ブラジル)
[判定3-0] ※28-29、28-29、28-29
×グンナー・ネルソン(アイスランド)

◆ギルバート・バーンズ

「試合後の気分がいい。実際よりもグンナーをもっとコントロールできると思っていたから、自分のパフォーマンスに大満足とは言えない。でも、毎試合、成長している。テイクダウンのディフェンスもオフェンスもグンナーより上だ。相手のテイクダウン攻撃はすべて回避した。何度か激しくヒットしたし、飛び膝蹴りも結構いいのが当たった。ウェルター級に移ったことはよかったと思うし、ニール・マグニーとやりたい。彼はランキング15位につけている。マグニーとの対戦は最高になりそうだ」

▼ライトヘビー級 5分3R
○イオン・クテラバ(モルドバ)
[1R 2分35秒 TKO]
×カリル・ラウントリーJr.(米国)

◆イオン・クテラバ

「レスリングにかなり必死に取り組んできたから、今回の勝利に驚いてはいない。テイクダウンできると思っていたからね。すべては自分のゲームプランだ。向こうは俺がこんなに強いレスラーだと予想していなかったんだろう。カリルは優れたスタンディングのファイターだと思うけど、俺の方があいつよりレベルが上だってことを証明したし、レスリングでもスタンディングでも戦えることを示した。次はサン・プルーと戦いたいね。ここでは受けてもらえなかったけど、2019年にヤツと戦いたい」

▼ライトヘビー級 5分3R
○オヴィンス・サン・プルー(ハイチ)
[2R 2分46秒 ヴォンフルーチョーク]
×ミハル・オレクシェイチュク(ポーランド)

◆オヴィンス・サン・プルー

「第1ラウンドの自分のパフォーマンスにはあまり納得していない。あれほど相手にプレッシャーをかけられるとは予想していなかったけれど、第2ラウンドにはガス欠になるはずだと思っていた。第2ラウンドはかなりいい感じだった。向こうが攻めすぎて関節技のスキを作ってくれたんだ。テイクダウンしたとき、向こうは逃げようとしていたし、戦おうともしていなかった! 過去2試合は思い通りにいかなかったから、今回は違うことをやらないといけないと思っていた。これまでで一番のキレだったんじゃないかな。家に帰っていろいろと見直しつつ、ケガを癒やす。もう一度、向かうタイミングはコーチの判断を待つよ。コーチがよければ2019年にもう一度戦いたい」

▼ウェルター級 5分3R
○ニコラス・ダルビー(デンマーク)
[判定3-0] ※29-28、29-28、29-28
×アレックス・オリベイラ(ブラジル)

◆ニコラス・ダルビー

「正直、今回の勝利を実感するにはしばらくかかりそう。ものすごくホッとしているし、興奮もしている。今日はフィアンセと娘が来てくれているから力を発揮できた。彼女たちがしっかり支えてくれているし、とても愛してくれている。正直に言えば、彼女たちがいなければ成し得なかったと思う。もちろん、ジムのランブル・スポーツやトレーニングパートナーが今回のトレーニングキャンプでものすごく助けてくれたし、SBGもそう! 本当にサポートしてくれたから、SBGのジョンに心からお礼を言いたい。観客の声でブルース・バッファーの声がほとんど聞こえなかった。すごかったね! ファンに伝えたい感謝の思いを言葉にするのは難しいんだけど、心の底からありがとうと言いたい。12月にベガスで戦いたい。マイク・ペリーとやれたらかなりおもしろい試合になるんじゃないかと思う。彼も同じように思ってくれるといいんだけどね。どういうチャンスがあるか見てみるよ。でも、実現したらきっとおもしろくなる」

【プレリム】

▼ミドル級 5分3R
○ジョン・フィリップス(英国)
[1R 0分14秒 KO]
×アレン・アメドフスキー(マケドニア)

◆ジョン・フィリップス

「かなり感情的になったけど、本当にうれしい。今回のトレーニングキャンプはすべてがうまくはまって、とにかく良いキャンプができた。ずっと応援し続けてくれたすべてのファンに盛大な感謝を送りたい」

▼ミドル級 5分3R
○マフムート・ムラドフ(ウズベキスタン)
[判定3-0] ※28-29、28-29、28-29
×アレッシオ・ディ・キリコ(イタリア)

◆マフムート・ムラドフ

「歴史を作れたんだから本当にうれしい。ウズベキスタン初のUFCもファイターだからね。夢が現実になった。直前のオファーだったけど受けたんだ。このために必死にがんばってきたし、ハードな勝利だった。毎日スパーリングしたよ。2週間の休みで家族に会って、その後、2カ月以内にまた戦えるように準備する」

▼ウェルター級 5分3R
○イスマイル・ナウルディエフ(オーストリア)
[判定3-0] ※26-30、25-30、25-30
×シアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン)

◆イスマイル・ナウルディエ

「最高の気分だ。ハードな3ラウンドだった。シアーは真の戦士だし、彼のパワーを感じた。勝利できてうれしい。チームと一緒に必死に準備してきたし、彼のためにトレーニングを積んできたから、どうなるかは分かっていた。前回の試合は自分がバカだったように思う。相手をただノックアウトしようとしていた。今回はシアーのようなファイターが相手だからそれはできないと思っていたし、スマートにいく必要があったけど、やり遂げた! 正直、この階級の誰とでもやれると思っているし、まだキャリアは始まったばかりだから、UFCが用意してくれるものならなんだって受けるつもりだ」

▼フェザー級 5分3R
○ギガ・チカゼ(ジョージア)
[判定2-1] ※28-29、29-28、28-29
×ブランドン・デイビス(米国)

◆ギガ・チカゼ

「最高の気分だし、本当にうれしい! 直前に今回の対戦相手が決まり、急きょ出てくれたブランドンには心から感謝しているし、脱帽だ。彼に合わせて準備する時間はほとんどなかった。今週は娘の誕生日があったから、LAに戻ってお祝いしないと。デンマークからスペシャルなプレゼントを持って帰ると約束しているんだ。娘に会うのが待ち遠しいよ。すぐにジムに戻ってチームメイトを支えるつもりだ。今回の試合のためにみんなが支えてくれたからね。ひとり一人がそれぞれに俺を支えてくれたから、みんなには本当に感謝している。それから次の試合に備えたい」

▼女子バンタム級 5分3R
○リナ・ランズバーグ(スウェーデン)
[判定3-0]※27-29、28-29、27-29
×メイシー・チアソン(米国)

◆リナ・ランズバーグ

「1年で2回もスカンジナビアで戦えるなんて最高! 今夜は観客の声が大きな力になったわ。メイシーは強くて背が高いから、トレーニングキャンプでスパーの相手に重い人たちを呼んだの。それがうまくいったわ。ムエタイのバックグラウンドがある分、実質的には私の方が彼女より経験豊富なのよ。私はスロースターターで、彼女のオクタゴンでのやり方を感じることができた。とにかく勝ちを狙っていったわ。スカンジナビアのファンは私の家族。心から愛しているわ。彼らがやりがいを与えてくれる――私は彼らのために戦っているの」

▼ライト級 5分3R
○マルク・ディアケイジー(英国)
[判定3-0] ※30-27、30-26、30-27
×ランド・バンナータ(米国)

◆マルク・ディアケイジー

「今は最高の気分! 試合の展開は理解しているし、今はとにかく勝利が何より大事。ものすごく長いトレーニングキャンプだった。次がどうなるか分からないし、一歩一歩進んでいくつもり。戻ってチームと話してみるよ。もう一度、団結できるように少し休もうと思っている。この階級に俺様の復活を教えてやるぜ!」


▼バンタム級 5分3R
○ジャック・ショア(英国)
[3R 2分51秒 リアネイキドチョーク]
×ノエリン・ヘルナンデス(米国)

◆ジャック・ショア

「大喜びさ。UFCで夢のようなスタートが切れた。自分がフィニッシャーだというのは分かっていたし、みんなに俺の意図を知らしめたかった。今回の試合に向けて必死にトレーニングしたし、これまで以上にしっかり準備してきた。こんなふうに勝利を挙げられるなんて夢がかなったよ。せっかく稼いだお金を使って応援しに来てくれた人たちに感謝している! 地元では大勢の人が見てくれたことも知っている。ファンに十分なだけの感謝ができない。もちろん、家族、友人、姉、チーム、彼女に感謝したい」

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