「勝負に負けた」リベンジを果たしに行く王者・鈴木
2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』に出場する選手の個別インタビューが、29日(日)都内にて行われた。
第14試合(メインイベント)RIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ5分3Rで、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)の挑戦を受けて2度目の防衛戦に臨む王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が出席。
両者は2023年6月24日『RIZIN.43』北海道大会で対戦も、当時の王者クレベルが前日計量で400g超過し王座剥奪。鈴木が勝った場合のみ王座獲得、クレベルが勝った場合はノーコンテスト、クレベルにイエローカード(減点20%)が課された条件で試合が行われ、クレベルが1R 腕十字を極めたが、試合記録は規定によりノーコンテストとなり、王座は空位となった。
その後、鈴木は2023年7月の『超RIZIN.2』でパトリシオ・ピットブルと70kg契約で対戦し、1R KO勝ち。2023年11月『RIZIN LANDMARK 7』アゼルバイジャン大会で、当時のフェザー級王者ヴガール・ケラモフを1R KOに下し、戴冠。2024年4月『RIZIN.46』で金原正徳を1R TKOに下し、初防衛に成功している。
ぶっ飛ばす気持ちでいっぱい
「心境はいつも通りです。変わらない。メインであろうが大晦日だろうがやることは変わらないのでいつも通りですね」
――クレベル選手の印象は?
「僕が最後に戦った時と変わらないので、本気でリベンジに燃えているので。格闘技なので完全にぶっ倒す、それが一番のリベンジだと思っています」
――今回のテーマは?
「リベンジで殺気狂った千裕を見せることです。ノーコンテストでもあっても勝負で負けたと思っているので、それを味わった男がリベンジへ向かうのは生半可ではない。僕は相当怒っていますし、ぶっ飛ばす気持ちでいっぱいなので」
――大晦日の主役としてメディアに出たりして、大晦日を背負う気持ちはあるか?
「俺は自分のために戦っているので。格闘技が大好きなので、プレッシャーを感じるとかはなくて。いつもしっかりやっているので本気で格闘技が好きなので自分が楽しめばいい試合になるし、勝てると思います」
「男なら誰しもそうだと思います。いつかやり返す気持ちは、その日からずっと思ってきました」
――前回から1年半、再戦はどこが大きく変わった?
「覚悟じゃないですかね。一戦一戦重ねて勝つことの貪欲さと覚悟が、以前と全然違うのでそれが見せられると思いますよ」
――クレベル戦の結果でそうなった?
「今までキックボクシングでもKNOCK OUTでもRIZINでもいろいろな相手がいたけど、その一戦一戦が強めてくれました」
――スタンドキープに持って行くことが鍵になる?
「スタンド以外でもやりますよ。スタンドが全てじゃないので、This is MMAというのを見せてやりますよ。もちろん打撃が僕の持ち味ですけれど、総合格闘技をやっているのでそれだけじゃないところを」
――こんな動きが出来るのか、というようなサプライズができるパフォーマンスを見せられる?
「一応プロなので大丈夫だと思います」
「最も日本で年の最後まで格闘技に関われるのはこんな幸せなことはない。格闘技大好きで格闘技で食っていきたくて高みを目指していやっているので。年の最後に格闘技をやっている男になれるのは嬉しいし、格闘技でいい年明けを皆さんに迎えさせるように勝たないといけないと思っています」
――朝倉海選手がUFC挑戦で敗れ、立ち技でも海外で日本人選手が負けた。それを見てて思ったことは?
「次、勝てばいいすよね。挑戦することが素晴らしいことで、挑戦して負けたら次勝てばいいだけ。そこで人生終わりじゃないので。朝倉選手も飛びヒザが当たりそうだったじゃないですか。当たっていたらKOだったんですよ。そういうKOしそうな瞬間は作っているので、それが当たらなかっただけでその日優れていた方が勝っただけなので」
――鈴木選手も世界と戦いたい?
「vs.世界ですから。ここ3戦くらいずっと海外の人ですよね。海外の人といっぱいやっているので、もう世界大会は始まっています。格闘家が他の選手に感化されたらお終い。自分との戦いなので。もちろん刺激をもらったり嬉しいはあるけど、そこはどうこうじゃなくて自分が勝つだけです」
――前回の課題を克服する時間と自分の強味を伸ばす時間、どっちが多かった?
「強みですね。自分の強みを生かす練習が大事。僕が持っている強いものは何か、それを活かす練習をたくさんしました」