階級も実績も上の篠塚辰樹と対戦することになった野田
2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の第1部「雷神番外地」の対戦カード発表会見が、22日(日)都内にて行われた。
RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール58.0kg契約3分3Rで、野田蒼(チーム朝倉未来)vs.篠塚辰樹(チーム平本蓮)が決定。
会見で篠塚は「今回の相手、このちっちゃい子なんだけれど、みんなどう思う? 微妙だよね。でも組まれた試合だからちゃんとぶっ飛ばすから。みんな楽しみにしてて。あとツイッターで俺にピコピコ言ってるヤツね、どうせ試合組めないんだから、だったら言ってくんなって話」との意気込み。
野田は「平本の金魚のフンとやると決まったんですけれど、冨澤がポカしたので俺がケツ拭きに来たので」とコメントすると、隣にいた同じBreakingDownでチーム朝倉未来の冨澤大智から「自分のためにやれよ」と突っ込まれる。
さらに篠塚から「多分、お前より冨澤の方がまともだよ。お前の方が弱い」と酷評され、冨澤からも「それは間違いないから、お前はマジ自分のために戦え」と篠塚の言うことが正しいと言われてしまう状況に。
対戦相手のみならず仲間からもボコボコにされた野田は「格上とか言われているけれど、マジで悶絶して倒すところ見せるのでよかったら楽しみにしていてください」と意気込みを語った。
その後の質疑応答で、前回のBreakingDownに続いて体格差・体重差のある相手と戦うことになったことについて聞かれた野田は「僕も勝てると思ったので受けているので。この間やった外国人の方が見た目怖いし強そうやなと思ったので、全然いけるかなって感じです。だって、(篠塚が)勝ってるのってあの変な外国人と冨澤くんでしょ。だからそんなもんなのかなみたいな」と言うと、またも隣にいた冨澤に頭を叩かれた。
さらにチーム平本蓮の赤田プレイボイ功輝が「こめおとやってろよ」と野次り、「お前、本当はレオだろ」とBreakingDownの人気者レオに似てると言うと、場内から大きな笑いが起きていた。
◆篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)
1998年5月7日、茨城県出身
身長:175cm、リーチ:173cm(68inc)、体重:60.0kg
ボクシングを中学2年から始め、高校2年まで31戦24勝7敗と大きく勝ち、関東大会優勝、全国大会5位の成績を残す。高校中退後は名門ワタナベジムに入門し、プロ戦績は3勝(2KO)1敗。キックボクシング転向初戦は18年2月のRISEで、山川賢誠に1RKO勝利。その後ボクシング仕込みの鋭いパンチを武器にKOを量産。21年にK-1、Krushへ戦いの場を移す。12月に新美貴士のフェザー級王座へ挑戦するも2R KO負けを喫し、また怪我で長期離脱へ。23年3月の復帰戦以降2連続KO勝利を挙げると、10月には森坂陸が持つKrushフェザー級王座を判定勝利で奪取。勢いに乗る大晦日、初参戦のRIZINで冨澤大智から2度ダウンを奪う大差判定勝利を挙げた。24年3月にKrush王座を返上、世界中で様々な試合にチャレンジすることを決意すると、4月にバンデージのみを巻いて行うベアナックルルールに初挑戦。得意のパンチがよりシャープに放たれ、BKFCからの刺客マルティネスを右ストレートでKOした。
今回、同じK-1グループで活躍した空手出身の野田をその研ぎ澄まされた拳でマットに沈め、冨澤戦に続きBLACK ROSE軍に勝利をもたらす。
◆野田蒼(月心会チーム侍)
2003年2月4日生まれ
身長:168cm、体重:53.0kg
小学1年より兄の影響で月心会に入門。空手では相手がいなくなり6年生からキックボクシングを始め、アマチュアキックボクシング12冠達成。20年、K-1甲子園-55kg優勝。19年、DEEP☆ KICKで2連勝後の8月よりK-1参戦。21年5月、 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント初戦で壬生狼一輝にスプリット判定負けを喫した。その後、強豪の松谷桐に勝利し22年7月にKrushバンタム級王座戦の機会を掴むも、池田幸司に2R TKO負け。12月、初代K-1バンタム級王座決定トーナメント・リザーブファイトでは峯大樹の顔面にヒザをヒットさせTKO勝利を収めた。24年3月、初参戦のRIZINで上村雄音にTKO負け、6月のRISEではJINにKO負けを喫し、3連敗で迎えた9月、初参戦のBreakingDownでナオキに圧倒的な実力差で5-0判定勝利を挙げると、続く10月、階級上の大野篤貴との空手対決は判定1-2で惜敗。12月にはフェザー級キックトーナメントのリザーブファイトで体重差5.2kgのパトリック・コーネットに連打を浴びせ判定5-0勝利を挙げた。
短期間での連戦となる今回、自身が照準を合わせていた冨澤に完勝した元Krush王者の篠塚をKOし、チームの勝利はもちろん、一気にそのポジションを奪い去る。