2024年12月21日(土)千葉・幕張メッセ イベントホール『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2024 FINAL』に緊急参戦が決まった、RISEフライ級王者・那須川龍心(TEAM TEPPEN)が11月30日(土)リモート取材会を行った。
この日は本来オフということで、ユニバーサルスタジオジャパンに遊びに行く予定を立てていたという那須川。そのため、ジェットコースターのアトラクションに乗るため並んでいる時間にインタビューという慌ただしい取材となった。
11月23日の『RISE 183』にて数島大陸を1R2分12秒、左フックでKOして新王者となった那須川。周囲からの反響はどうだったかと聞かれると「案外変わらないんだなっていうのがありましたが、友だちからの見る目は変わりましたね。お前、凄いんだなってみたいな感じになりました」という。
戴冠から1週間が経ち、王者としての自覚は芽生えたかとの質問には「それがあまりなくて。いつも通りすぎて。これからどう芽生えてくるのかなって感じですね」と、まだ実感はないとした。
29日に対戦相手が発表されたことには「なかなかRISEもドSだなと思いました。この期間でこんな強い相手を出してくるんだと」と、短い期間で強敵を用意されたことに驚いたとする。
その対戦相手はペットマイ・MC.スーパーレックムエタイ(タイ/スーパーレックムエタイ)。ONEフライ級キックボクシング王者&ONEムエタイ世界バンタム級王者スーパーレック・ギャットムー9(タイ)のジム所属で、戦績は65勝18敗3分。
「怖い武器を持っているのでそこを気を付けながらって感じです」と評し、「左ミドルをしっかり受けながらどう自分が動いていくか、それはイメージ出来ているのでいい感じで対策しながらやっていこうと思っています」と、相手の左ミドルを警戒しつつ動くことを練習していくとする。前回の数島に続いてサウスポーの相手になったことには「そこはありがたかった。延長線上で動けるので」と数島戦へ向けてやった練習も活かせるとした。
タイ人選手とは初めての対戦となるが「正直言ってあまりムエタイスタイルは得意じゃないので、自分の中で試練の一戦だなってのがあります」と、ムエタイスタイルには苦手意識があるようだ。「あの独特なリズムに良くも悪くも自分が合わせてしまうので。そこがちょっと苦手な部分です」とその理由を語る。
それでも「会長も対策を練るのが上手いので、意見を聞きながらやります」と、父である那須川弘幸会長とムエタイスタイル対策を練って臨むつもり。
約1カ月のスパンで試合をすることの良い部分・悪い部分は何かと聞かれると「そんなにないけれど、良い部分は試合勘が鈍らずなので、しっかり部分部分でやれるいうこと。悪い部分は、また違う相手とやるのでそこが大変だなと」ということをあげた。
2試合連続でパンチでのKO勝ちをしたことでボクシング技術が上がったのではないか、との質問には「技術は上がってるとは思っていなくて、戦う時のイメージというか、向き合い方が変わったなと思います。イメージで集中しているようで集中していないみたいな、集中しているけれど俯瞰して物事を見ているので視野が広がった。それがあるから中に入り込めたりするので、そのぶんパンチも当たるので倒しやすくなる」と、その理由を説明。
これは、兄・那須川天心に紹介してもらった「身体の使い方を教えてくれる武術的なところ」で「武術と言うのか心構えと言うのか、間合いとかの見えないものを教えてもらっています」という。天心は「それをやることによって、相手の動きが読めると言っていました。相手が抜いている時や気を張っている時などが読めてくる」と言っていたそうだ。
今後については「蹴りの技術だったり、全体的に向上していきたい。あとはそういう見えない部分だったりを」と、今の技術をもっと高めていきたいとした。
最後には「緊急参戦ですが、今回もしっかり倒そうと。前回みたいにまた倒そうと思います」と、強敵タイ人選手を相手に連続KOを続けたいと意気込んだ。