2025年1月11日(土)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 27』(U-NEXT配信)の女子アトム級MMAマッチにて、同級3位の澤田千優(TEAM AKATSUKI)が、メン・ボー(中国)と対戦することが発表された。男子でフライ級からストロー級に転向の和田竜光(日本)vs. MMA12戦無敗サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)に続く、日本人選手の参戦となる。
▼ONE女子アトム級MMA 5分3R澤田千優(日本/TEAM AKATSUKI)メン・ボー(中国)
澤田は、MMA8勝1分の無敗。兄・龍人と同じレスリングベースで、2018年東日本学生選手権フリースタイル50kg級優勝、全日本社会人選手権優勝、全日本選手権5位などの実績を持つ。2021年5月に修斗でプロMMAデビュー。リーグ戦で優勝するなど3勝1分で初代女子アトム級王者に輝いた。
2023年2月にタイで行われた『ONE Friday Fights 5』でイランのサナーズ・ファイアズマネシュを相手に2R アメリカーナで一本勝ちすると、チーム・オーヤマでの北米修行も経て、5月に米国フロリダ州マイアミ開催の『Combat Global』でアナ・パラシオス(メキシコ)にテイクダウン&パウンドで判定勝ち。2024年3月のONE2戦目でジヒン・ラズワンに120ポンド キャッチウェイトで判定勝ちすると、5月には柔道ベースのノエル・グランジャンにも判定勝ち。ONE3連勝中だ。
対するメン・ボーは、MMA21勝7敗。13歳でテコンドーを始め、散打も学び、2013年にMMAデビュー。同じくMMAデビュー戦だった現UFC世界王者のジャン・ウェイリーに判定勝ち。2018年から7連勝も、2021年にリトゥ・フォガットに判定負けし、ティファニー・テオに2R 一本負け。その後、ジェネリン・オルシムを1R KOに下すと、2023年4月にダヤン・カルドーゾに判定勝ち。しかし、23年11月の前戦で三浦彩佳に1R スカーフホールドアメリカーナ=アヤカロックを極められ、一本負けを喫している。
身長162.5cm、リーチ164cmのメン・ボーに対し、澤田は150cm、リーチ152cmといずれも10cm以上の差がある。常に自身より大きな相手と戦ってきた澤田だが、メン・ボーはオーソから長い打撃を当てて、近年はスクランブルでも進化を見せている。サウスポー構えの澤田は、いかに立ち会い、アプローチするか。テイクダウン、そしてその後の攻防が鍵を握りそうだ。
▼ONE暫定アトム級選手権試合 5分5Rデニス・ザンボアンガ(フィリピン)アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)
現在アトム級では、世界王者がスタンプ・フェアテックス(タイ)、1位ハム・ソヒ(韓国)、2位デニス・ザンボアンガ(フィリピン)、3位に澤田千優(日本)がつけ、4位アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)、5位に三浦彩佳(日本)と、日本人2選手がランクインしている。
同大会のコ・メインでは「ONEアトム級MMA暫定世界王座決定戦」として、2位のザンボアンガと、4位のラソヒナの暫定王座戦も決定済み。
正規王者のスタンプに2021年にギロチンチョークで一本勝ちしているラソヒナ。対するザンボアンガはハム・ソヒ戦以降3連勝中だ。どちらが悲願のベルトを巻くか。
同日の澤田が勝てば、王座戦線に名乗りを挙げられる重要な試合となる。
澤田は、メンボー戦の決定を受けてXで「次戦発表されました。ONE4戦目! 年始は何がなんでも勝って、笑顔で日本に帰ってきます。応援よろしくお願いします」と意気込みを記している。
▼ONE世界フェザー級選手権試合 5分5Rタン・カイ(中国)アクバル・アブドゥラエフ(キルギス)
なお、メインイベントでは、ONEフェザー級MMA世界チャンピオンのタン・カイが5位コンテンダーの挑戦者アクバル・アブドゥラエフを迎え、2度目のタイトル防衛に臨む。
タンは中国初の男子MMA世界チャンピオンで、ONEチャンピオンシップでは8勝0敗。対するアブドゥラエフは、プロMMA戦績11勝0敗としており、試合決定率100%のフィニッシャーだ。