2024年12月30日(月)神奈川・横浜武道館『K.O CLIMAX 2024』の記者会見が、11月11日(月)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDフェザー級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)が、スーパーファイトのKNOCK OUT-RED -58.0kg契約3分3R延長1Rでチョムラウン・クンクメール(カンボジア/クンクメール)と対戦。
小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得したのを皮切りに、REBELS52.5kg級王座、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座、同フェザー級王座を次々と獲得。2023年3月には2022年ムエタイMVPでルンピニースタジアム3階級制覇を達成しているロンナチャイをダウン寸前まで追い込む完勝を収めた。
8月に『ONE Friday Fights』に初参戦するとヨッドウィッタヤに31秒でKO勝ちしたが、11月のOFGマッチでウィンに延長戦で敗れ、12月のONEでもチョーファーにKO負けと連敗。しかし2024年4月にソーンスックノーイを判定で破り、ONEで2勝目をあげた。6月はONEに出場しているデーングリアングライに圧勝したが、9月にONEでリッティデットに判定負け。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は45勝(22KO)9敗1分。
チョムラウンは今回が初来日。カンボジアの格闘技クンクメールの選手で、67勝(26KO)32敗のサウスポー。
会見に出席した小笠原は「ずっとONEで試合をしてタイでの試合をしていたんですが今年最後はホームリングで試合をしたいと思います。ONEでベルトを獲るのがやりたいことなので、来年それに向けてまた挑戦したい。ONEはいろいろな国の選手が出ていると思うので、その中でカンボジアのアグレッシブな選手に勝ち切ることが来年ONEのベルトにつながると思うのでぜひ見てください」と、目標とするONEのタイトルを獲るためにまずはクンクメールを撃破したいと挨拶。
対戦相手の映像は「1試合見て凄いテクニシャンの選手。前に来てくれる選手なので倒す機会が増えると思います。映像を見るとタイ人の方がテクニックはありますが、カンボジアの選手は気持ちが強い。そういう選手と戦うのは僕の試合の魅力も出るだろうし、そこで逃げずに僕も倒し行く」とし、「小笠原瑛作が久しぶりに倒すところを見せたい」と2024年をKOで締めくくりたいとした。
今大会からREDルールはオープンフィンガーグローブで行われることになった。それについて小笠原は「世界標準がOFGになっているし、普通のグローブとOFGで戦い方が変わるし効き方も変わるのはONEに参戦していて思う部分でもあって。階級も含めてですけれど自分がONEでベルトを獲るために、フライなのかストローなのかそういう部分も考えないといけない。このホームリングで体重も含めて、いろいろ山口さんにも相談させてもらいながらONEに向けた対策も含めて組めるのは嬉しいです。
前の試合が終わってから次の試合を何も聞いていなくて『僕、12月30日に出させてもらえますか?』って聞いたら『出なくていいよ、枠パンパンだから。来年の2月でもいいよ』って言われて(笑)。いや、出させてくださいって話になって嬉しかったです。自分のリングはここにあるし、そこからまた世界に羽ばたいていけるなって気持ちにもなれたので、瑛作忘れられてなかったなと。12月30日に勝って来年のONEのベルトを必ず獲って来ます」と、ONEムエタイ対策にもなっていいと答える。
自分の経験からREDルールの試合がOFGになるとどんな試合になると思うかとの質問には、「一発で倒されることもあるし、ONEだとタイ人の選手が判定基準がギャンブラーがいないので。あとボーナスもある。面白いアグレッシブな試合をしなければ使われない世界になってきているので、今までギャンブラーがいる世界の中で勝ってきたタイ人が敗れる世界。グローブの薄さもプラス、みんなが求めている判定基準とか、団体が求めている選手が変わってきている。KNOCK OUTは倒しに行くところを見てくれているし、そういった部分では僕がやりたいこととか、上手さで流すだけじゃないお客さんに伝えるものを見せていけるんじゃないかなと思っています」と語った。