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【Krush】大混戦のライト級で伊藤健人vs.児玉兼慎、西京佑馬vs.古宮晴が決定「2025年にライト級でちょっと考えがある」(宮田P)

2024/11/01 22:11
 2024年12月8日(日)東京・後楽園ホール『Krush.169』の対戦カード発表会見が、11月1日(金)都内にて行われた。  ライト級3分3R延長1Rで伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)vs.児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)、西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs.古宮晴(昇龍會)の2試合が決定。  会見の冒頭、宮田充Krushプロデューサーは「一番ホットな階級、いいファイターがひしめき合っているのがライト級。2024年の締めくくりとして意味のあるライト級2試合が決まりました。10~12月のライト級を見て2025年にライト級で何ができるか、ちょっと考えがある」と、2025年にライト級で何か展開を考えていると話した。  伊藤は3連敗を喫した後、2022年6月に階級をライト級に上げて初戦で南雲大輝に2RKO勝ち。9月は弘輝に判定で敗れるも12月は鈴木翔也に判定勝ち。2023年2月には堀井翼から得意の右フックでダウンを奪って判定勝ちした。7月にはK-1でティントーンからも判定勝ち。2023年9月のK-1横浜大会で里見柚己をKOし、2024年2月に里見が保持するKrushライト級王座を懸けての再戦でもKO勝ちして王座に就いた。しかし、7月の初防衛戦で大岩龍矢に敗れ王座を失っている。戦績は15勝(5KO)13敗4分。  児玉は2020年11月からKrushに参戦し、2戦目で提髪和希に判定で敗れるもその後は3連勝。2023年6月にKNOCK OUTの大谷翔司に判定で敗れ連勝はストップしたが、2024年1月には第6代Krushライト級王者・瓦田脩二からKO勝利を奪った。戦績は6勝(2KO)2敗。  会見で児玉は「今年は怪我が多くて試合が思うように出来なかったんですが、前王者が相手してくれるのでラストをバチっと決めて締めくくって、大岩君のベルトを獲りに行こうと思っているのでそれを見据えた試合をします」と、王座挑戦へのステップにしたいと挨拶。  伊藤は「たくさんの選手と試合ができた今年のラスト、自分の目指すところまで行くために必ず勝ちます」と勝利で締めくくりたいとする。  互いの印象を聞かれると、児玉は「僕よりキャリアがあって前王者だし、印象はフィジカルが強くてパンチがありそうと思うが僕には当たらない。差をつけて勝つ」、伊藤は「バランスがよくて勢いに乗っている選手かと思います。その勢いが自分の勝つ要因のひとつになるのかなと思います」とそれぞれ答える。  伊藤は王座を失ってからの再起戦となるが、「階級を変えようとは考えなくて、自分のミスをしてしまったことを考えました。僕はK-1グループでデビューしてから他の団体に出たことがなくて、ベルトが2つあってそれを巻くのが自分の目標。そのために戦い続けて、必ず巻きます」と、Krush王座の奪還とK-1王座を獲るという目標は変わらないとした。  児玉は瓦田戦に続いて元王者との対戦になり、「ありがたい。やったなって感じです。僕が欲しいのはKrushライト級のベルトなので、それのためなら誰とでもやるし、そこへ向けての大事な試合だと思います」とし、「KOですね。大岩くんが倒せなかった相手なので、それを上回る試合をすれば僕のラブコールが届くと思う。大岩くんとは僕が一番面白い試合が出来ると思うので、この試合を見てもらえればと思います」と、王座への近道だと思っているようだ。  ライト級戦線について、伊藤は「前王者と言われますが、王者になった時も道の途中だと思ったので過去のことは関係なくて。ライト級戦線に並んだけれど、この一戦一戦に懸ける想いは強いと思うので必ず勝利して来年に結び付けたい」と、まだ道の途中にいると話す。  KOでのタイトル奪取、初防衛戦でタイトルを失うとアップダウンのあった1年を振り返り、伊藤は「目標の過程としての道で出来たこと、出来なかったこと、そのスピード感を学んだので、あれを経験して自分がどうして行くべきか、これからどうして行くべきかをベルトに教えてもらいました。それを糧にして行きたいと思います」と、気持ちは前向きだとする。  来年へ向けて動き出すライト級の中で、児玉は「来年はタイトルというのがひとつ大きくあって。ライト級で面白いことが出来るなら、やるとなったら僕の名前が一番に出るような存在でないといけない。そうなるためにはこの試合は大事だと思うので、ラスト一発爆発させてインパクト残していい試合をしよと思っています」と、ライト級の中心に躍り出たいという。  伊藤も「来年の目標もあるけれど、これが2024年のライト級最終試合になると思うので、2024年ライト級の顔として伊藤健人の名が上がって来年につなぎたい。そういう試合にします」と、今年のライト級の顔だったと言われるような試合をしたいとした。  最後に児玉は「ラスト12月で前王者がお相手してくれるので、スカ勝ちして来年につなげます。間違ってもしょっぱい試合はしない。負ける気はさらさらないけれど、勝っても負けてもド派手に行きます」と盛り上げることを誓う。  伊藤は「いいカードが並んでいてアツいKrushの大会になると思っているので、ぜひ会場で見てください」と、こちらもアツい試合になると予告した。 [nextpage] 西京「年下には負けたくない」古宮「乗り越えたい」  西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。2019年3月にわずか7戦目にして島野浩太朗を破り、18歳で第8代Krushスーパー・フェザー級王座に就いた。しかし、同年9月の初防衛戦でレオナ・ペタスに敗れて王座を失い、ライト級に階級を上げると2021年3月のK-1で篠原悠人に勝利。12月にはゴンナパーに判定2-0で惜敗。2022年8月の試合を最後にリングから遠ざかったが、2024年8月に復帰。加藤港をKOした。戦績は10勝(4KO)5敗。  古宮は聴覚障害のハンディを持ちながらもABEMAの『格闘代理戦争』で史上初の3人抜きに成功するなど大活躍。2020年4月にプロデビューし、2021年8月にはK-1甲子園 -65kgで優勝を飾った。プロでは2戦目で初黒星を喫するも、その後は5連勝と波に乗った。2024年はDEEP☆KICKに参戦し、6月には第6代DEEP☆KICK-63kg王座を奪取。10月のK-1では篠原悠人をKOしている。戦績は10勝(3KO)2敗。  会見で古宮は「前回の試合からすぐオファーをいただいて今年最後のKrushでいいカードを組んでいただいて感謝しています。Krushは1年ぶりなので壊しのリングらしく壊しに行きたい」と意気込み。  西京は「前回の試合が終わってからすぐやりたいと言っていて、コンスタントに試合をしていきたいところがあります。今年最後の試合になるので来年に向けてしっかりいい勝ち方をしたい」と挨拶。  対戦相手の印象を聞かれると、古宮は「パンチも蹴りも出来てオールラウンダー。綺麗に組み立てて戦う選手」、西京は「同じような感じで甲子園も取っていて、若いけれどレベルの高い選手だと思います」と自分と似たタイプだと評する。古宮も「大きく分けたら似ている印象」と同意した。  西京は「どっちかと言えばやりやすいのかなと。やってみないと分からないけれど」、古宮も「やりやすい方ではあると思っています」と、互いにやりやすいタイプだとする。  復帰戦を振り返った西京は「全く緊張もせず練習通りの動きが出来たというのがあって。リカバリーでも新しい発見が出来たので、まだまだ強くなれるかなとも思います。ブランクは全く感じてないし、逆に復帰前より仕上がっている感じがある」と自信を深めたという。  一方の古宮も「今年に入って最初にDEEP☆KICKでKO勝ちしていい流れが出来て、自分のやってきたことが試合で出せるようにいい形になってきた。12月もまた強くなった姿で勝ちたい」と、自信をのぞかせる。  古宮は「僕がK-1グループを目指そうと思ったきっかけが、Krushのタイトルマッチを見てこのベルトが欲しいと思ったので、ベルトに懸ける想いは強い。来年獲りたい」と、来年にはタイトル挑戦を実現させたいとする。  西京も「復帰してからまだ一戦しかしていないので何とも言えないですが、自分的には全然いけると思っています。でも今の王者が同門の選手なのでどうなるか分からないけれどチャンスがあればって感じです」とタイトルを獲りたいとし、宮田Pから「相手が大岩選手でもタイトルマッチをやる?」と聞かれると「その気持ちはあります」と同門対決も辞さないとした。  古宮はDEEP☆KICKでベルトを巻き「地元の大阪で試合をして、来てくれるみんなが応援してくれるのが多かったし、自分一人で戦っているんじゃないと感じました。みんなのいろいろな期待を背負うのが嬉しかったです」とさらにやる気になったとし、「僕が見ているのはK-1のベルトなので(DEEP☆KICK)は通過点として今はこのリングのベルトとしか興味がない」と、すでに過去のものと捉えているという。  そういう勢いがある選手を迎え撃つことに、西京は「勢いに乗っているのはあるし、年下とやるのが初めてなんですよ。僕もまだ24歳ですが、年下には負けたくないのでしっかり勝ちたい」と対抗意識を燃やす。  2025年へ向けて活発化していきそうなライト級戦線に、西京は「ライト級はかなり盛り上がっているとは思うし、1回でも負けると順番的に後ろになるので、自分としては一戦も落とせない。来年へ向けていい勝ち方が出来ればと思うし勝ちます」と、ここから一戦も落とせないとの決意。  古宮は「どの試合も一戦一戦大きいものなので、大きい壁ですが、これを乗り越えて来年ライト級にはいろいろな選手がいるので、しっかり倒して誰もが文句ないタイトルコンテンダーになってベルトを獲りたいと思います」とまずは西京を超えていきたいとした。  最後に古宮は「今年最後のKrushで壊しのリングらしく試合で壊しに行きます」、西京は「しっかり分かりやすい形で勝つので注をお願いします」と語った。
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