約2年ぶりに復帰する橋本とDEEP☆KICK王者としてKrushに帰ってきた啓斗
2024年12月8日(日)東京・後楽園ホール『Krush.169』の対戦カード発表会見が、11月1日(金)都内にて行われた。
Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ3分3R延長1R、王者・横山朋哉(リーブルロア)vs.挑戦者・松山勇汰(ALONZA ABLAZE)が決定している今大会は、プレリミナリーファイトは行わず、全12試合が全て本戦となることが決まった。
フェザー級3分3R延長1Rで、橋本実生(KRAFT GYM)vs.啓斗(team ALL-WIN)が決定。
橋本は幼少期から空手を学び、中学時代には全日本大会で優勝。高校卒業と同時に滋賀から上京し、第7回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -55kgで優勝。2019年にABEMAの『格闘代理戦争』に出演し、TEAM武尊の一員としてトーナメント優勝に貢献したサウスポー。同年9月のデビュー戦と2戦目では松本日向に敗れたが、その後は4連勝。2020年12月の「第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント」では決勝で吉岡ビギンに延長R判定2-1で惜敗して王座を逃した。2021年9月の鵜澤悠也戦で判定勝ちして再起、12月の野田蒼戦では敗れ、2022年9月のBigbangで鈴木太尊と引き分けた。戦績は5勝(1KO)4敗1分。
啓斗は2020年8月にKrushでプロデビューして2勝3敗。2024年はDEEP☆KICKに出場し、6月に松山瞬にダウンを奪われるも左フックで逆転TKO勝ち、9月には佑典にもダウンを奪われての逆転KOで勝利し、第4代DEEP☆KICK-57.5kg王者となった。戦績は5勝(5KO)3敗。
会見ではまず啓斗が「この試合は客観的に見て殴り合いで面白いし、KOになると思うので注目して欲しい。相手は復帰戦でみんなが注目すると思うけれど、僕が積み上げてきたものを壊さないように一方的にボコボコにして見せる」と言い放つ。
約2年ぶりの試合となる橋本は「勝つのと倒すのは当たり前なので、この試合で一番視聴率とったると思っています」と意気込み。
互いの印象を聞かれると、啓斗は「打ち合い上等な感じでバチバチ打ち合ってくるので逃げずに打ち合って来いって感じです」と挑発すると、橋本は「まだ(試合を)見てないので。僕は対策を元々あまりしないんですよ。今回の復帰戦はデビュー戦だと思っています。だからスポンサーも付けずに行こうと思っています。なので負けることを恐れずにアウトボクシングなんかしないで喧嘩しようと思っています」と答える。
橋本はこれまで何をしていたのかを聞かれると「好きなことしてました。飽き性なところがあるので。いつか復帰しようと思って辞めたというのがありました」と言い、「練習はやっていました。出稽古に行かせてもらって、俺できるんじゃないかなっていうのがあって気持ちが整いました」と再び自信が付いたことが復帰の理由だと説明。
啓斗はこのオファーをもらって「相手は53kgでやっていたと思うので2階級も上げてきたのがビックリしました。名前があるし、ここ取ったら美味しいと思って受けましたね。好きなことをやってきた選手に、この2年間格闘技を真剣にやってきた自分が負けるわけにはいかないので絶対に勝ちます。倒してなんぼやと思うので、自分は負けもあるけれど勝ちは全部KOなので今回もKOして盛り上げていきたい」と、“美味しい相手”だと思う反面、復帰戦の橋本に負けるわけにはいかないとの決意を口にした。
橋本は階級を上げた理由を「減量が嫌ってのが一番です。減量して試合しても練習の方が強かったので。昔から小さいから練習ではデカいのとしかやっていなかったのでデカい方が得意なんですよ。あとはブランクですね」と、減量するよりも強いからとの理由をあげる。
現在は福井県敦賀市に拠点を置き(元はK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属)「僕がずっと10代の頃からお世話になった社長さんがいて、こっちでやってみろって呼んでもらいました」とのこと。
【写真】9月にトーナメントを制してDEEP☆KICKの王座に就いた啓斗(C)DEEP☆KICK
復帰戦でどういう試合を見せたいかと問われると「それは内緒です。ブランクとか言いますけれど関係ないですね。キャリア10年の選手が1年の選手に勝てないかと言ったらそんなことないじゃないですか。(寺田)匠も軍司選手に勝ったし、そういうことを言っている時点で賢くないと思います」と、啓斗にやり返す。
これに啓斗は「賢くはないけれど、バチバチに打ち合ってくれれば自分は乗ってくるので乗ります」と、とにかく打ち合おうぜと橋本に告げた。
最後にも啓斗は「バチバチの打ち合いをするので応援お願いします」と打ち合い宣言、橋本は「一番視聴率とるので応援に来てください」と自分が一番の注目を浴びると話した。