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【RIZIN】2年4カ月ぶり復帰戦で“どこでも戦える”昇侍に、所英男戦のKO負けから再起のヒロヤ「早い段階でああいう負け方をして良かったと思えるように」、倉本大悟「新しい風を吹かせたい」

2024/10/28 15:10
 2024年11月17日(日)『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』(愛知・ポートメッセなごや)に出場するJAPAN TOP TEAM(JTT)所属の秋元強真、白川ダーク陸斗、昇侍、ヒロヤ、倉本大悟の5選手が25日、合同公開練習を行った。  RIZINバンタム級(61.0kg)で芦澤竜誠(フリー)と対戦する昇侍、RIZINフライ級(57.0kg)で柴田“MONKEY”有哉(Team KIZUNA)と対戦するヒロヤは、JTT2人で組んでマススパーリング。互いに好調ぶりをうかがわせた。  昇侍は2022年7月のRIZIN沖縄大会で朝倉海の欠場を受け沖縄大会に緊急参戦。ヤン・ジヨンに3R一本負けを喫したが、初回の右フックで右前腕部の尺骨を骨折。チタンプレートを入れる手術を行うなど回復期間を経て、今回、2年4カ月ぶりのRIZIN参戦となる。  RIZINフェザー級(66kg)ではRIZIN初参戦時の鈴木千裕を20秒 TKOに下している昇侍だが、バンタム級は、2021年2月の『DEEP 100』での元谷友貴戦以来、3年9カ月ぶりとなる昇侍は、「毎日お腹が減っていて、減量でもう食べることしか頭にありません」と苦笑しながらも、正座で対応。  負傷箇所の回復については「前腕尺骨骨折から2年4カ月も経っているので全く問題なく試合に挑めると思います」と完治したとした。  KIBAマーシャルアーツクラブからJTTに完全移籍し、「環境も変わって、世界のトップコーチのビリー(ビゲロウ)やエリー(ケーリッシュ)の指導のもとやっているので、想像以上にハードで今まで経験したことないくらい厳しい練習を、JTTみんな一丸となって練習しています。でも、これを乗り越えたら結果がついてくる確信があるので、みんな必死に頑張っています」と、41歳の環境変化のなかで自身に鞭打っているという。  K-1ファイターからMMA3戦となる芦澤については、「前回(7月『超RIZIN.3』)皇治戦を見る限りでは、まだまだ経験や、練習期間も短いですし、そこまで身に付いていないかなという意識はあります」と、経験値の差はあるとしながらも、「自分がどういう戦いをするかで変わりますが、相手の出方、スピード、タイミングやセンスは抜群にあると思うので、そこを見極めながら肌感覚で掴みながら、自分がどう組みに行くのか、どう打撃でいくのかを見極めて戦っていきたい」と、格闘センスがあるとし、向かい合って見極めたいと語った。  3週間後の試合に向け、「もういっぱい作戦をしっかり作ってあって、あらゆる展開になってもしっかりと仕留められるようにという練習を日々やっているので心配ないですし、今まで打撃で打ち合うのみ、というところを、そうじゃない部分も出せるかもしれないと思っています」と、全局面“どこでも”戦える昇侍になっているとした。 [nextpage] 柴田MONKEYとのフライ級サバイバル戦に向かうヒロヤ「寝技を警戒」  一方、2023年大晦日に修斗二階級王者・新井丈に2R TKO勝ちも、2024年7月に所英男に1R KO負けで2年ぶりの連勝ならなかったヒロヤは、今回の名古屋大会で再起戦となる。 「減量時のお気に入り」という6パックの腹筋を披露し、「いい感じです」と笑顔を見せたヒロヤは、前戦の苦い敗戦を「格闘技の神様が教えてくれた。早い段階でああいう負け方をして良かったと思えるように、今は切り替えています。絶対に強くなっていると実感しているので、それを証明するだけ」と、糧となっていると語る。  フライ級では、日本3トップの堀口恭司、扇久保博正、神龍誠のほかにも、海外強豪選手が多数参戦。  ラマザン・テミロフこそUFCに移籍したものの、元UFCのジョン・ドットソンを筆頭に、南アフリカ二階級王者エンカジムーロ・ズールー、BTC王者トニー・ララミー、ダゲスタン戦士のアリベク・ガジャンマトフ、韓国イ・ジョンヒョンらがRIZINマットに来襲し、2025年に企画される「フライ級GP」に向けたサバイバル戦に向かう。  そのなかで、柴田“MONKEY”有哉との日本人同士の生き残り戦に臨むヒロヤは、「相手は寝技がトリッキー、警戒すべきところは寝技」と言い切り、その対策は万全であることを語った。  同門の先輩・前RIZINバンタム級王者の朝倉海(JTT)が、12月7日(日本時間8日)のUFC初参戦で、いきなりフライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャに挑むことも発表され、同階級として海とも練習を行っている。  ヒロヤは海との練習を「本当についていくのに必死ですね。自分も最高の試合します。応援お願いします」と、自身の勝利を持って、バトンを渡したいとした。 [nextpage] 倉本大悟、ギョンピョは「越えて行かないといけない相手」  RIZIN初参戦でライト級(71.0kg)で韓国の強豪キム・ギョンピョ(Redhorse MMA)と対戦する倉本大悟(JTTM)。  公開練習では、二段蹴りやサッカーボールキックなど、RIZINルールに適応した姿を見せた。  倉本は極真空手、柔道をバッボーンに、建設系の会社に勤めながら、21年9月『BREAKING DOWN 2』でにっけんくんを46秒 KO。2022年9月にDEEPでプロデビューすると、現在破竹の5連勝中だ。  対するギョンピョは韓国ROAD FCなどで活躍し、2023年4月にRIZIN初参戦すると、宇佐美正パトリックにRNCで一本勝ち、11月にはアゼルバイジャンでトゥラル・ラギモフを1R 21秒でパウンドアウトして見せた。2024年6月にスパイク・カーライルに3R 一本負け。RIZIN初黒星を喫した。 ◆倉本「僕は打撃で行く」 「半年ぶりの試合なので減量もいつもよりいい調子で絶好調です。(ギョンピョは)映像を見ているとオールラウンダーだと思う。僕は打撃で行くので、相手は多分タックルとかしてくると思います。いずれはこれを越えて行かないといけない相手。今回もいつかはやりたいなという感じでした。この階級は日本人選手が結構少ないので、新しい風を吹かせたいと思います。  あと二つくらいでタイトル(挑戦)に行けるんじゃないかと。ここで勝てば、結構上位に行けるので、スパイク・カーライル選手とか、ルイス・グスタボ選手とかとやれたらと思います」
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