『UFC 308: Topuria vs. Holloway』の試合前会見でディナ・ホワイト代表に、UFC参戦を直訴したファイターが注目を集めている。
25歳の7勝無敗のタジキスタンファイター、ドロブショク・ナボトフは、デイナがメディアやファンからの質問に答えるコーナーで、マイクの前に立ち、メモを持ちながら「私はタジキスタン出身の無敗のエリートアスリート、ドロブショク・ナボトフです。ライト級で9勝0敗です」と自己紹介した。
「デイナに質問は……ありません。ショートノーティスで戦うためにここに来ました。マネージャーはいなくて全部自分でやっています。お願いです、デイナ、チャンスをください。UFCで戦いたいんです。きっと気に入ってもらえると思います」
コンテンダーシリーズが行われたばかりで、君はどこにいたんだ? と問われたナボトフは、「そうなんですけど、準備は出来ています」と答えると、デイナはナボトフをステージに招き入れ、スタッフに繋いでいる。
1999年1月31日生まれのナボトフは、タジキスタン出身でトレーニングはロシアのチェリャビンスクで行っている。ACA Young Eagles で勝利するなど、公になっている戦績はライト級でプロ7勝0敗(2KO・TKO、1SUB)。アマチュアMMAではIMMAFの欧州大会、世界大会に出場し、5勝1敗。まだメジャーファイターとは戦っていない
現在、UFCと契約するには『Dana White's Contender Series(DWCS)』か『ROAD TO UFC』で勝ち上がる必要があり、30歳以下の無敗のファイターでも直に契約することは稀だ。果たして、ナボトフはチャンスを得ることが出来るか。
この後、ホワイト代表は、米TNTメディアのインタビューで、「それは仕組まれたものではない。私はその男を知らない。彼が何を言うか全く分からなかったので、私たちはそれを調べた。彼は7勝0敗のようだが、9勝0敗だと主張している。ロシアのMMAイベントの一部が公式データベースに反映されていない可能性もある」とコメント。
続けて、「実は“コリアン・ゾンビ”(ジョン・チャンソン)のショー(『ZFN』UFC Fight Pass配信)のために韓国に飛ぶんだ。彼は12月14日に韓国で自分のプロモーションを開催する。コリアン・ゾンビにあの子をカードに出してもらって、彼の実力を見極めるつもりだ。その夜、彼が勝てば契約する」と語っている。
同大会には日本の佐藤天と河名マストが韓国人ファイター相手に再起戦を行うことが決定しており、UFCを目指すほか選手にとっても、アピールの場となりそうだ。また、訪韓するデイナ代表が日本を含む、ほかアジアの国まで足を伸ばすのかも注目される。
25日昼、ZFNは公式に、デイナ・ホワイトUFC代表が来場することを発表している。