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インタビュー

【Krush】龍華、朝久泰央の「復帰戦の噛ませ犬にはならない」「『ナメんなよ』って感じで燃えている」

2024/10/23 21:10
【Krush】龍華、朝久泰央の「復帰戦の噛ませ犬にはならない」「『ナメんなよ』って感じで燃えている」

番狂わせを狙う龍華

 2024年10月25日(金)東京・後楽園ホール『Krush.166』のセミファイナルで、朝久泰央(朝久道場)と対戦する龍華(ザウルスプロモーション)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 龍華は幼少期から空手を学び、数々の実績を残す。高校入学後にキックボクシングの道へ進み、K-1甲子園2019年・2020年連覇。2018年11月にプロデビュー。2022年2月に里見柚己に延長判定で敗れ連勝がストップ。2023年7月に約1年5カ月ぶりに復帰したが篠原悠人に判定負け。11月の再起戦では岩﨑悠斗をKOしたが、2024年3月のRISEで陽勇に判定で敗れた。6月に歩夢に判定勝ち。戦績は10勝(6KO)5敗。

食らいついてでも勝ちに行く

──試合まで1週間(取材日は18日金曜)ですが、追い込みはもう終わったところですか?

「本来ならそうなんですけど、今回はもうちょっとやろうかなっていう形で、土曜までで終わりですね」

──普段と違うのは、何か理由があるんですか?

「いや、普段は土曜日の試合が多いじゃないですか。それの名残りじゃないですけど、何となく土曜までという感じで(笑)」

──ここまでの練習の手応えや出来はどうですか?

「今はもう疲労も溜まって、減量も終盤ですし、めっちゃキツいですけど、感覚的には、自分の中でも周りの人たちの中でも、いい感じかなと思います」

──今回は元チャンピオンの朝久泰央選手との対戦ですが、そこに向けての対策はどれぐらいできましたか?

「対策っていう対策は立てずに、自分の能力を上げる練習が中心でしたね。ここだけは警戒するっていうところだけやった感じで。だからそんなに朝久選手に対してメチャメチャ対策しての練習をしたかって言われると、そうでもないと思います」

──自分の力を伸ばすという点で、一番重点を置いたのはどういうところですか?

「全体的にという感じですかね。強い相手というのは分かっていて、そこで一つだけ伸ばしても意味がないと思うので、全体的にレベルアップするような練習をしました」

──昨年からKrushでの試合が続いてきましたが、そこで元K-1チャンピオンと組まれるということになりました。そのあたり、どう感じていますか?

「『復帰戦の噛ませ犬にはならないぞ』とは思ってます。自分も何だかんだ、そこそこ試合もしてますし、プロでも長い年月やってきたので、『復帰戦にちょうどいい相手』と思われるのはシャクなんですよね。相手は1年半ぶりぐらいの復帰戦なので、ただのおいしい噛ませ犬にはならないぞと思います」

──逆に龍華選手にとってはおいしい相手でもあるし、K-1に出続けていたとしても、元チャンピオンと組まれる機会ってそう多くはないじゃないですか。だから巡り合わせでチャンスを掴んだと言えるのでは?

「それはあると思いますね。K-1 GROUPにはランキングがない分、相手に元チャンピオンっていう肩書きがあるので、ここをしっかり勝ってそこを超えていければ、ベルトも近づいてくるのかなと思います」

──ところで少し時間が経ちましたが、カード発表会見の席では朝久選手がすごく強い発言を連発していましたが、あれはどう思っていましたか?

「聞いていて、団体への愛が本当に人一倍強いなと思いましたね。あんまりないことなのでビックリはしましたけど」


──朝久選手は直接ストレートに言うタイプだから分かりやすいですが、龍華選手もここまでK-1 GROUP一筋だし、かなり愛はあるのでは?

「もともと、K-1に出たいということで空手もやめさせてもらって、こうして出るようになりましたし、団体愛はあるのかなとは思います」

──今回はどういう試合をして、どう勝ちたいですか?

「みんな簡単に『KOする』っていつも言いますけど、今回は特に簡単にKOできる試合だとは自分の中で思ってないです。ゴンナパー選手も与座優貴選手も、倒せてはいないじゃないですか。だから簡単に『KOする』とは言わないですけど、ここで自分がKOで勝てたら、自分の価値が一気に上がると思うんですよね。だから食らいついてでも勝ちにいって、その中でも倒しての勝ちを狙っていきます」

──今回の試合は発表された時点からかなり話題にもなっていますが、周囲からの反響もすごいんじゃないですか?

「そうですね。『朝久、マジか!』みたいな反応が多かったですね。でもやっぱり格闘技ファンの人たちからは『これは朝久だろう』みたいなのが多かったので、『ナメんなよ』って感じで燃えてますね。勝って当たり前という試合より、負けるだろうって思われている方が、自分としても『やってやろう!』みたいになります。初めてK-1の大会に出て弘輝選手と試合した時も、その頃は弘輝選手が勢いに乗っていて、『こいつは負けるだろう』みたいなコメントが多かったんですけど、その時も覆してるので。やっぱり覆したいですね、そういうのは」

──その時のことを思い出しても、改めて燃えてきそうですね。

「やっぱりここを覆すか覆さないかで、だいぶ変わると思います。ここを勝ち切れるかどうかで、またベルトへの道が遠ざかるか近くなるかが変わると思います」

──先ほどから龍華選手の口から出てくる「ベルト」という言葉は、あくまでK-1のベルトですか?

「K-1のベルトがほしいですけど、今はとにかくベルトがほしいので、Krushでも組まれた方をやっていくという形になると思います。そこを考えても、今回勝つか負けるかで、かなり変わってくると思うので、いい勝ち方をしたいです」

──では最後に、今回の試合に向けての今回の試合に対しての“決意”を教えていただけますか?

「今回の試合に向けて、やれることは全部やってきているという手応えがあって、試合まであと少し、全力でやっていって、必ず勝ちます!」

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