世界タイトル、世界トーナメント開催を目指して今回はWBCムエタイのインターナショナル王者を迎え撃つ宮﨑
2024年12月15日(日)東京・後楽園ホール『RISE 184』の対戦カード発表会見が、10月21日(月)都内にて行われた。
Super Fight!のアトム級(-46kg)3分3R延長1Rで、RISE QIEENアトム級王者・宮﨑小雪(TRY HARD GYM)がWBCムエタイ・インターナショナル女子ミニフライ級王者タン・スアン・ユン(シンガポール/Eminent Muaythai Gym)と対戦。
宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹を破り第2代王座に就くと、伊藤紗弥、小林愛理奈、ペットルークオン、MISAKI、ビョン・ボギョンを連続撃破。2024年3月にはK-1 WORLD GPアトム級王者・菅原美優に延長Rで判定勝ち、国内最強を証明した。7月には元WBC女子世界ライトフライ級王者のサムサンにTKO勝ちして現在13連勝中。戦績は15勝(3KO)1敗1分。
初来日のユンはタイを拠点にするムエタイファイターで『RWS』にも出場。WBCムエタイ女子世界ミニフライ級1位にランキングされており、戦績は16勝7敗。身長は宮﨑より4cm高い156cm。伊藤隆RISE代表によれば「ぜひ宮﨑とやりたい」と名乗りをあげた「宮﨑とタイプが似ているオールラウンダーでテクニックがある」タイプだという。
そのユンからは「相手は13連勝もしている強いサウスポーなので戦うのが楽しみです。新しいファンや仲間に出会えるのを楽しみにしています」とのコメントが寄せられた。
会見に出席した宮﨑は「オファーが来て、正直やりたい相手ではなかったんですが、来年夢をかなえるため、世界タイトル戦や世界トーナメントを開いてもらうには試合で証明していくしかないと思うので、前回以上の勝ち方をしてもっと私をワクワクさせてくださいって想いを込めて試合をしたいと思います。絶対にいい勝ち方をして年内ラストを締めたいと思います」との意気込み。
対戦相手の映像は「見ました」と言い、「ムエタイを主戦場に戦っていて蹴りも出来るしパンチもけっこう出来る選手だと思いました」という評価。伊藤代表からスタイルが似ていると言われたことには「そこに関しては、似たタイプだとしても私の方が上回っている自信があるので、いつも通り完封して勝とうと思います」と自分の方が上ときっぱり。
何ラウンドまでに倒したいかと聞かれると「1Rと言いたいですけれど、相手のタイミングやパワーだったりはやってみないと分からないので、2Rくらいに仕留めたいですね」とした。
「やりたい相手ではなかった」という相手と戦うことでどんなテーマを持って臨むのかとの質問には、「今回は相手どうこうよりかは自分自身が本番でどれだけ動けるかに着目してもらえればいいかな」とする。
前回の試合からどんな進化を見せたいかと問われると「全体的なレベルアップをしつつ、前回はKO出来ましたが一発で仕留められなかったので、一発で仕留められるような力を着けていきたいと思います」と“一発”のパワーを身に着けたいとした。
そのやりたい相手とは誰かとの質問も出たが「オーストラリア人と台湾人にやりたい相手がいます。今は秘密でお願いします」と、まだ名前は出したくないという。
前日の小林愛理奈vs.ビョン・ボギョンの感想を求められると「正直『倒さないんかい』と思ったんですけれど、彼女は彼女で頑張ってもらって私は私で頑張ります」と答えた。
また、アトム級で無敵の強さを発揮していることから、階級を上げることを視野に入れていないのかと聞かれると「今は特になくて。今の自分のベストが46kgなので、日本一を証明したけれど世界一にはなっていないので、そこをまずは極めたいです」と、まずは女子アトム級で世界王者になることが今の目標だと語った。