2024年10月20日(日)東京・後楽園ホール『RISE 182』にて、RISEフェザー級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで同級2位・安本晴翔(橋本道場)の挑戦を受けて2度目の防衛戦に臨む王者・門口佳佑 (EX ARES)のインタビューが主催者を通じて届いた。
ヒリヒリした戦いっていうのを見せる
――試合まであと10日(インタビュー時)という事で、今が1番キツい状態ですか?
「そんなにキツくないです。普段とあまり変わらないです」
――減量も既に始めていますか?
「減量は今週の月曜日から始めました」
――減量はキツくないですか?
「今回は今までの中で1番楽かもしれないです」
――それだけベースとなる体重が普段の練習から落ちていたという事ですか?
「3月の試合が終わってから、色々コンディションの見直しをして、いつもよりナチュラルの体重が少なかったかなという感じです」
――その3月の試合から7か月のインターバルが空きましたが、この試合がない期間はいかがでしたか?
「1番成長ができた期間だったと感じています。この直近の2~3カ月は特に」
――具体的に言いますと、どんな部分が成長できたと実感してますか?
「キックボクシングの技術レベルもですけど、キックボクシングに対する考え方とか全体的に変わった感じです」
――その変わった部分は今回の防衛戦でプラスに働きそうですか?
「間違いなくプラスに働くと思っていて、自分がどこまでできるのかっていうのが本当に今までで1番楽しみな部分です」
――自分で自分が1番楽しみっていうのは面白いですね。
「今まで結構緊張がすごかったんですけど、今回はいつもよりマシなので、メンタル的な部分を含めて良い感じです」
――自分が大きく写った大会のポスターを見てプレッシャーにはなりませんか?
「挑戦した時から含め、タイトルマッチをするのは3回目ですけど、毎回かっこいいポスターを作ってもらって、あれが届くとやっぱり気が引き締まります」
――今回は出場選手が働きかける形でチケットの売れ行きも上々だと思うのですが、こういったムーブメントはどう思いますか?
「前回の大会でタイトルマッチだった後輩の大森隆之介がやった動きとかがみんなに伝染していますよね。負けはしましたけど良い影響をあの大会で与えたのは大森隆之介だったと思います」
――大森流ということですかね?
「あいつが発信する事によってそれに皆んなが『やらなきゃ』ってなったからなのか、Xとかでも選手が発信しているのをよく見かけました。大森はすごく良い仕事をしたなと思います」
――その大森選手から影響を受けている部分はありますか?
「普段から一緒に練習もしていますし、この前のタイトルマッチで負けはしちゃいましたけど、あいつの煽り方も良かったので次は僕が勝ちで良いものを返さないとなっていう気持ちです」
――試合まで10日と迫った中で、挑戦者の安本晴翔選手はどのように映っていますか?
「別にどうも映っていないですね。本当に自分の成長が楽しみなだけで、相手はどうでもいいです」
――対戦相手の事より自分の成長の方が楽しみという事ですね。
「そっちの方の楽しみがデカすぎて、映像は1回も見ていないです」
――1回も見ていないんですか?
「はい。マジで1回も見てないんですよ。会場とかで試合を見ているのである程度のイメージはつくから、改めて見る必要はないです」
――ちょっと意外ですね。
「最近は特にそうで、あまり相手の映像も見ずに戦っていますね」
――作戦なども詳細には立てていない感じですか?
「作戦はないです。作戦は“門口佳佑”です」
――では試合当日を楽しみにしたらいいですか?
「試合当日の僕の動きがどうなのかっていうのを楽しみにしてもらいたいです。多分3月からすごい変わっていると思うので。でも全然変わっていなかったら面白いですよね(笑)」
――その動きに関して、ファンのみんなはどのあたりに注目したらいいですか?
「いつも固く勝ちに行っているんですけど、今回は申し訳ないですけど練習で後輩に何度か倒れてもらうことがありました。前も言いましたけど、ヒリヒリした戦いっていうのを見せられたらいいなと思います」
――門口選手の試合があるちょっと前に、門口選手がプロになるきっかけを作った那須川天心選手のプロボクサーとして初めてのタイトルマッチもありますけど、影響とか刺激になる部分はありますか?
「いつもprimeビデオで見させてもらっているんですけど、常に喋っている言葉とかも良いなと思っています。ボクシング選手って良いマインドで格闘技をやっているなと感じるので、勉強させてもらっています」
――その「良いマインド」という部分は、これからも勉強していきたい部分ですか?
「勉強していきたい部分というよりは、自分が持っているマインドというのを貫いていこうと思わせてくれますね。格闘家のあり方って色々あると思うんですけど、それも格闘技の良いところだし、僕は僕のあり方でこれからもそのままずっと続けていくだけだなという感じです」
――最後にこの試合を待ち侘びているファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
「3月のK-1対抗戦で負けてしまったんですけど、全部見直してすごい成長してきたので、その成長をしっかり見届けてほしいです。よろしくお願いします」