2024年10月3日(木)都内にて『THE KNOCK OUT FIGHTER』の記者会見が行われた。
『THE KNOCK OUT FIGHTER』は東京MXおよびU-NEXTやTverで配信中のKNOCK OUTの選手育成番組。
同番組で行われる鈴木千裕&渡慶次幸平のチームKNOCK OUTと大沢ケンジ率いる最強MMA軍団の対抗戦が、11月2日(土)に福島のKNOCK OUT TRANING CAMPで行われることとなった。
KNOCK OUT TRANING CAMPは試合場、トレーニング場、合宿場を兼ね備えた大型施設で、そのこけら落とし大会として『THE KNOCK OUT FIGHTER』の対抗戦のほかにキックボクシングも2~3試合を予定。
この大会にKNOCK OUT-BLACKライト級&ウェルター級王者・久井大夢(TEAM TAIMU)の出場が決定した。久井はスーパーファイトとしてKNOCK OUT-RED -65.0kg契約3分3R延長1Rでロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)と対戦する。
久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年7月にはK-1に乗り込んでBigbangフェザー級王者・龍斗から勝利を収め、9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。
12月にはトンミーチャイに判定勝ちするも、2024年2月のチュームーシーフー戦で敗れ2度目の黒星。6月にNJKFにてテーパブットに延長戦で勝利すると、6月に緊急参戦で龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。8月にはクンクメールのチョット・サレイヴァントンを胴廻し回転蹴りで初回KO、9月にはペップンソン・フォームドジムにも判定勝ち。戦績は12勝(4KO)2敗。
ロムイーサンは元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級2位、元BBTVミニフライ級1位の肩書きを持ち、現在は健太率いるREONジムのトレーナーも務める。2021年10月にはスック・ワンキントーン・ライト級王座決定戦をリク・シッソーと争っている(リクのTKO勝ち)。これまで日本の試合では森井洋介、勝次などから勝利を奪った。
山口元気KNOCK OUT代表は「久井選手から10月大会にも出たいと直訴されていたのですが(試合数的に)無理なので、この大会に出てもらいます。相手のロムイーサンは本当に強い。この間もきっちり勝っていました。強敵だと思っています」とコメント。
久井は「前回の試合で課題も出たので今回は必ず倒して勝ちます」とKO宣言し、ロムイーサンは「久井は強い選手だから応援よろしくお願いします」と日本語で挨拶した。
互いの印象を聞かれると、久井は「タイ人なので首相撲とかヒジは注意。父とやっているのは構えが右か左か、前重心か後ろ重心かで練習を変えているのでそこを徹底していきたい」と対策はこれからの様子。ロムイーサンは「久井はキックが強い。これが一番危ないかな」と久井の蹴り技を警戒。
今回はKNOCK OUT TRANING CAMPに設置される八角形のリングで行われることになり、久井は「コーナーという概念がなくなると思うので詰めづらいのかなと思っています」、ロムイーサンは「初めてだから勉強します」と、互いに未知の領域だけに想像もつかないようだ。
これがタイ人選手とは3度目の対戦となる久井は「倒しづらい意識がある。蹴りが中心なので後ろ重心で戦われたら倒しづらいですが、映像を見たらパンチャーだったので自分も倒しやすいんじゃないかなと思います」と、ロムイーサンはパンチャーなので戦いやすいタイプと評した。
会見に同席したREON Fighting Sports Gym代表の健太は「とにかくケンレーン。めちゃくちゃ身体が頑丈なので、(久井が)倒してやると言っていましたが倒されて負ける姿は想像がつかない。タイでも倒されたことがないそうです。ラジャダムナンスタジアムとかで60~70戦やって一度もKO負けがないと言っているし、タイトルマッチ経験もあります」と、ロムイーサンの強さを語ると、久井は「僕が倒したら初めて倒した人になるので楽しみですね」と自信。
前回のペップンソン戦でKOを逃したのは「詰めなあかん所で詰めていなかった。それが一番あかんかった」と、詰め所で詰めていなかったのが原因だと振り返る。
「魅せる試合、倒して勝つのが求められているいるのでそこが一番ですね」とKO勝ちが自分に求められていることと自覚していると話す。
また、12月にはKNOCK OUTの大会が2大会あるが「怪我もなければ全部出たいと思っています。自分は試合で強くなっている姿を見せたいと思っているので、どんどん組んでもらってそこで強さを見せたい」と連続出場したいと意欲を燃やした。