ムエタイ
インタビュー

【ONE FF】小笠原瑛作、2勝1敗で迎えるリティデット戦は「焦らずに3Rを通して最後はフィニッシュしたい」「2025年中にONEのベルトを獲ります」

2024/09/26 18:09
 2024年9月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 81』(U-NEXT配信)にて、キャッチウェイト(132ポンド=59.87kg)ムエタイでリッティデット(タイ)と対戦する小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。  小笠原は持ち前のスピードで“スピードアクター”の異名を取る、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級&フェザー級の2階級制覇王者。今年4月の『ONE FRIDAY FIGHTS 60』でソーンスックノーイ・FAグループに判定勝利し、現在はONEシリーズ2勝1敗だ。  対するリティデットは、ほぼ勝っても負けてもKO決着のアグレッシブファイター。ONE6戦で3勝は全てKOによるものだ。 僕の攻撃が入れば倒せる部分は確実にある ――現在のコンディションは? 「前戦は日本での試合(KNOCK OUT)だったのですが、その試合から3カ月ぐらい経ったので、しっかり身体は作っています」 ――怪我とか不安材料は全くない感じですか? 「そうですね。今回は特に大きな怪我もなく順調に仕上げてこれたなって感じです」 ――これまでのONE3試合を振り返っていください。 「1戦目はKOできたしある意味いい感じでした。2戦目はちょっと自分のメンタル的な部分もあって落としてしまい、3戦目はしっかりそこを立て直して勝利できました。ONEが僕の対戦相手を強い選手にしてくれているので、そこに勝って行って本戦契約を勝ち取りたいと思っています」 ――ルンピニースタジアムの雰囲気はどうですか? 「僕がちょっとタイ語喋れるっていう部分もあり、僕が出ると現地のタイ人のファンの人たちが名前を呼んでくれたりとか、裏で叫んでくれたりするんでアウェーと言いつつも、その部分は楽しんで戦えています」 ――試合で小笠原選手の技が決まると歓声が上がりますよね。 「そういった部分はなんか温かくていいですね。タイ人のファンの人も自分を見てくれているなっていう感覚はあります」 ――対戦相手のリティディット選手の印象を教えてください。 「長身でリーチもあって、遠いところからパンチや蹴りが伸びてくる選手。そういった意味ではやり辛い相手なのかなっていう風には思っています」 ――過去の試合を見ると、至近距離でスパッと決めてしまうような混戦強さが目立ちましたが、その辺りはいかがですか? 「そうですね。リーチがありつつも気合いが入っている選手で過去のONEの試合では、勝つ時もKO、負ける時もKOみたいなファイター、気持ちの強い選手だと思っています」 ――こういった選手との対戦は気持ちを上げやすいですか? 「それはありますね。何より気持ちが熱く、前に来てくれるファイターの方が僕自身もカウンターが取れて倒せる可能性も増えるんで。そういった意味ではやりたい選手かもしれないです」 ――その上で警戒している点、もしくは相手の穴は見つかりましたか? 「やはり長身なので、そこから伸びてくるパンチだったり、蹴りはかなり警戒しないといけないと思っています。過去の試合を見ると、そこまでアゴは強くないので僕の攻撃が入れば倒せる部分は確実にあると分析しています」 ――試合展開やフィニッシュはどうイメージしていますか? 「やはりパンチで倒してフィニッシュしたいと思っています。ですが、そう簡単にフィニッシュさせてくれる選手ではないと思っているので、焦らずに3Rかけてでもじっくり倒しに行く姿勢を見せていけたらなと思っています」 ――ここでじっくり倒して勝つことで、次に向けてのアピールをしたい気持ちもありますか? 「そうですね。やっぱり目指すところはONEのベルトを獲ることなので。勿論、負けてはいけないっていうことは第一ですけど。でも、その中でやっぱり試合内容も(本戦契約に繋がる)評価基準にはなると思うので。焦りすぎると、もらっちゃう可能性がある選手なので、焦らずに3Rを通して最後はフィニッシュしたいです」 ――今回の試合、これまで話してくれたこと以外のテーマや意識していることはありますか? 「今回武尊選手や秋元選手など、他にも有名な選手が出ますが、日本人でONEのムエタイルールのベルトを目指している選手はなかなかいないと思うので。武尊選手や秋元選手と違うルールで勝ちに行くという、その日本人の中でもまた違う自分の魅力、強さをアピールしたいというのが今回の大会ではあります」 ――今、国内の各団体でもムエタイルールが盛り上がっていますが、その中で小笠原選手がONEムエタイの王者を目指すのはどのような意味がありますか? 「タイはムエタイの本場でヒジ有り、首相撲有りのルールはタイ人の強い部分だと思うし、そこで僕が本選契約を勝ち取ってベルトも獲ることになれば、僕に続く、日本人選手の道筋みたいなのが見えると思う。今までそこを一番に追求してやってきたので、その道筋を作れるのは自分しかいないんじゃないかなとは思っています」 ――今回、日本の王者が勢揃いした大会ですが、その点はどう意識しますか? 「色々と強い選手が集まっている中で、僕も選んでもらい、そこで良い試合を見せたいという気持ちはあります。あとは武尊さんや秋元さんとルールは違えど、日本人全員でその強さを見せたいなっていう気持ちもあります」 ――武尊選手の試合予想は? 「武尊選手に関しては、 相手の選手もローとかのパンチも強かったですけど、見る感じ武尊選手が押し切ってしっかりと勝つと思っています」 ――秋元選手はいかがでしょうか? 「秋元選手も勝てる相手だと思う。ルールがちょっと違うんで、なんとも言えない部分もあるんですけど、本当にみんなで全勝できることが1番だと思います」 ――最近はオープンフィンガーマッチ続きですが、このグローブでの手応えは? 「やはり僕はスピードが自分の武器だと思っているので、グローブが小さい分、さらに回転が上がっていますね」 ――今月初め、練習仲間の重森選手がONEでKO勝利を収めました。いかがでしたか? 「いつもジムで彼から『えいちゃん』って言われるのですが、同い年で互いに切磋琢磨している仲で、今回の試合の後に『えいちゃんに(勝利を)繋いだよ』って言われて。正直、ちょっとプレッシャーにはなりますが、本当に仲間が良い勝ち方をしてくれたので、僕もそこに乗ってベストな試合で倒し切りたいです。やはり、仲間の勝利っていうのはすごい刺激になるし、自分自身嬉しいですね」 ――日本のファンにメッセージをお願いします。 「小笠原瑛作、2025年中にONEのベルトを獲ります。そこに向けたこの一戦を見逃さずに。大きな大会なので是非日本から声援を送って下さい。よろしくお願いします」
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