王者となって初の試合を国際戦で迎える池内
2024年11月16日(土)東京・後楽園ホール『Krush.167』の対戦カード発表記者会見が、9月25日(水)都内にて行われた。
今大会では国際戦3試合が組まれた。ライト級で里見柚己(team NOVA) vs.アーロン・クラーク(アイルランド/SOMA FIGHT CLUB) 、女子アトム級で松谷綺(ALONZA ABLAZE)vs.ガブリエル・デ・ラモス(オーストラリア/Muay U)、女子フライ級で池内紀子(POWER OF DREAM)vs.チェ・ウンジ(韓国/大邱FEARLESS GYM) が決定。※いずれも3分3R延長1R
池内は2021年3月にKrushでプロデビューすると、POD仕込みのボクシングテクニックで連戦連勝。2023年6月に麻央を判定で破り、10月の王座決定トーナメント準決勝では真優に判定勝ち、2024年1月の決勝戦では麻央を延長戦の末に破り、無敗のまま第6代Krush女子フライ級王座に就いた。戦績は7勝無敗。腰の負傷で今回が約10カ月ぶりの試合となる。
ウンジはMAX FC女子バンタム級(-52kg)王者で、戦績は8勝10敗の30歳。これまで2度MMAの試合で来日しており、2018年6月に-65.8kg契約でKINGレイナと対戦(チョークで一本負け)、2019年5月にはプロ修斗30周年記念大会に出場し、エンセン井上の弟子セラと対戦(判定勝ち)。殴り合い上等のスタイルを見せた。2019年6月には北海道のキックボクシング大会『BOUT』に出場、熊谷麻理奈と57kg契約のキックルールで対戦し、判定で敗れている。また、2023年1月に当時無敗だったMARIAに初黒星を付けた。
会見に出席した池内は「初めての海外の選手でワクワクしています。勝つだけじゃなくしっかり倒し切りたいと思います」と意気込み。
対戦相手の印象は「凄くリーチのある選手。自分と戦うと遠く感じる印象でした」とリーチの長さを警戒し、「フィジカルが強いと思います。パンチの印象が凄く強くて、脱力して打っている感じがしました」とパンチが印象的だとした。
前回の試合から約10カ月、「パンチでも蹴りでもしっかり倒せる自信がありますし、しっかり倒し切りたいと思っています」とさらに自分のレベルは上がっていると言い、「誰と戦っても圧倒的に勝つのは普段から思っています。その気持ちが王者になってさらに強くなりました」と王者としての自覚も強まったとする。
今大会では4試合女子の試合が組まれることについては「女子の中では一番で、男にも負けないくらい迫力ある試合をお見せしたいと思います」と話した。
また、この日の会見では2022年女子ボクシング世界選手権大会日本代表・木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)のK-1転向が発表され、会見の席上で木村は「タイトルマッチは早ければ早いほどいいので、次でもいい」と言い放った。※池内は女子フライ級
その会見を見ていた池内は「自分はどんな選手でもしっかり勝ちます。そんな甘いもんじゃないよってところを見せたいです」と、受けて立つと語った。